ある朝の記憶も僅か 懐かしきワルツも遥か
カラカラと音が流れてる
無邪気に笑う人の影と 無情に唄う木々の合図
またとない色を手に入れる

太陽と空を抱いた 世界にほんの少しの
明かりを灯せるだろうか

出典: https://www.youtube.com/watch?v=EXYTyVR1Eac

「ある朝の記憶」とは赤い夕焼け空が人生の終わりだとしたら、人生の始まりの記憶でしょう。

「懐かしきワルツも遥か カラカラと音が流れてる」はきっと昔の記憶で、子供の姿を見て思い出したのでしょうか、

「無邪気に笑う人の影と 無情に唄う木々の合図」は子供の頃の記憶でしょう。

子供達の姿を見ていると、自分にはないまだ人生の中でも朝焼けのような「またとない色」があって、

「太陽と空を抱いた」生と死を抱いたこの「世界に」自分の歌の力で「ほんの少しの 明かりを灯せるだろうか」と思うのでした。

人々の心に種を蒔くように夕焼け色の砂を蒔く

赤い煉瓦をそっと積み上げて
もう一度魔法をかけてみる
幼さ故の過ちなど これで消える
そして少年は一握りの
オレンジ色の砂を蒔いた
黄金色光る夕暮れに 音を重ねよう

出典: https://www.youtube.com/watch?v=EXYTyVR1Eac

賽の河原で積み上げる石塔のように大切な人を思いながら夕日色の「赤い煉瓦」を積み上げるのは、

ACIDMANというバンドが大切な人を思いながら命をテーマに音楽を作って行く姿とも重なります。

子供の頃のように、目に見えない力を信じる気持ちで「もう一度魔法をかけてみる」と「幼さ故の過ちなど」消えて、

今しなければならないことが見えてくるのでした。

歌詞に出てくる「少年」とは曲を歌っている自分自身のことで、「一握りの オレンジ色の砂を蒔いた」 という歌詞は、

世界に無数にある砂つぶに紛れ込んでしまうようなわずかばかりの砂で、わずかな人にしか伝わらなかったとしても、

自分たちは死から生を気づかせるこの歌を歌うということなのではないでしょうか。

おわりに

「赤橙」(ACIDMAN) の読み方は!?名曲のタイトルの意味を歌詞解釈から解き明かす...!!の画像

ACIDMANの「赤橙」の歌詞を紹介しましたが、いかがでしたか。

解釈した結果、ファン間で定着している賽の河原を暗喩しているという解釈が筆者もしっくりきましたが、皆さんはどうですか?

何度も聴いて意味を考えたくなる一曲。

間違いなく名曲ですね。

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