セピアの色に染まれ 悲しむ事の全て
いつの日からだろう 夢に置いてかれてくのは
指の隙間を 空しさだけが擦り抜けてく
心の全部深く沈む この街はヤダ

出典: 生きてく強さ/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

悲しむようなことがあれば、それは自分の世界からあざやかな色がはがれおちてしまうようなもの。

まるでモノトーンの世界になったかのように。

夢を追うのも忘れ、何のために生きているのかと自問自答することがあったのかもしれません。

心の奥底にある感情が必ずしも幸せなものとは限りません。

ちょっとしたことで滅入ってしまう事があるように、寂しさは心の平穏を保てません。

何をしなくてもなんとか生きていけてしまうこの街にいたら、どんどん嫌な自分になってしまいそう。

そんな不安な想いが主人公にあったのかもしれません。

心の在り方次第

前向きな心があれば oh... どんな時だって
さりげなく やさしさつかまえて

出典: 生きてく強さ/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

ここではたった2行のですが心に留めておきたくなるメッセージが隠れています。

人は誰かに優しくするとき、自分の精神状態がよいものです。

自己肯定がされていて、自分自身が前向きでいられると人に優しくなれる。

そしてその優しさは自然と出てくるものです。

しかしこの「oh」によって、“わかっているけど簡単にはできない”という気持ちが汲み取れます。

当たり前のことが簡単にはできないのですが、自分の心の在り方次第で人への接し方も変わってくるのです。

努力をすることで前へ進める

生きてく強さを重ね合わせ 愛に生きる
努力が実れば そうたやすく もう迷わない
I can believe human & Life そう いつでも いついつまでも
悲しみ響く "あの日"には もう戻らない

出典: 生きてく強さ/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

過去にどれだけ傷つき悲しい事があっても、それらを乗り越えて今があります。

もうこんな思いはしたくない!という強い気持ちをもって努力すれば物事は好転するのかもしれません。

そしてその努力した結果が、自分の強さへと変わっていくのです。

このまま流されて生きていても…

ないものねだり まわりに合わせて服を着る
自分の良さに気づく間もなく 働くだけ
「何かが違う…」 それだけは良く分かっている
その気になれば どうにか何とかなる街で

出典: 生きてく強さ/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

この歌詞では、ふと日常の葛藤を思い出させられます。

自分というものに蓋をして、周りに合わせて生きている人。

ただひたすらに毎日を同じように過ごしていく、その忙しさに追われている人。

多くの人が立ち止まって自分の人生を考えることよりも目の前の物事に追われています。

でも心のどこかで「違和感」を抱えているのもまた事実ではないでしょうか。

本当にやるべきことや守るべきもののために人生をかけられている人の方が少ないのです。

そういうものに人生をかけるのは簡単ではないからです。

なんとなくで生きられてしまうこの世の中に対する少しの苛立ちや諦めも伝わってくるようです。

恋は日々を一変してくれるくらい価値のあるもの

ため息で曇った窓を開けて 恋に身を寄せる
新しい日々に 出逢う為に…

出典: 生きてく強さ/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

モノトーンな日常やため息ばかりの毎日を終わらせるには何が必要なのでしょう。

それはやっぱり“愛の力”でしょうか。

ここでは「恋」としていますが、人を好きになる気持ちはそれまでの日常をひっくりかえしてくれるもの。

詰まらない毎日でも、好きな人がいるだけでわくわくしてキラキラする経験があるのではないでしょうか。

そんな新しい毎日のために恋をするのはきっと自然なこと。

人はいつだって誰かに必要とされたい生き物なのです。

生きてく強さのために

今、あなたを迎えに行く。

出典: 生きてく強さ/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

きっとこれが強く生きるために必要な最たるものなのではないでしょうか。

大切な人を迎えに行く覚悟と、一緒に寄り添い生きていけたらそれが生きていく強さになるーー。

そんなメッセージだと解釈することができます。

生きていく強さのために、あなたは誰を迎えにいきますか?