米津玄師【TEENAGE RIOT】歌詞の意味を解説！誰しも覚えのある"10代の暴動"は再び燃える

出だしのひと言目からよくわからないかもしれませんね。

「潮溜まり」とは潮の満ち引きによって、くぼみに取り残された海水のことです。

タイドプールとも言います。もし魚が潮溜まりに取り残されたら、長生きするのは難しいかも。

本来泳ぎ回っているはずの大きな海原ではなく、隔離された場所で息絶えるという宣言。

早くも若者の暴動が始まりました。大人ぶって手を伸ばすタバコはメンソールなのでしょう。

でもタバコは20歳になってから……というか、初めから吸わないほうが健康的です！

CDジャケットはイラストですが、その羽が生えた天使みたいな青年が履いているのもコンバース。

メンソールのタバコを吸っているのは……10代の魂をもった20歳以上の天使なのでしょう。

夕暮れ時に音楽を聴いたり、作りたくなったりしていた若き日の米津少年が目に浮かびます。

両A面シングル「Flamingo/TEENAGE RIOT」のうちティーンエイジ盤の初回特典はサイコロ。

なぜにサイコロ？と疑問に思った人もいたでしょう。その答えが歌詞で明かされます。

いくつの目が出るか、振ってみないとわからないサイコロ。賭けのような人生という意味ですね。

「Lemon」という曲は結果的に大当たりしましたが、最初はヒットするかわからなかったはず。

笑顔でいられる現状なのかどうか？自分自身に問いかけているのでしょう。

Gコードとはメジャーなら「ソシレ」、マイナーなら「ソシ♭レ」の和音（コード）のこと。

CコードやAコードのような王道ではなく、ちょっぴり変わった印象を受けるはずです。

ちなみに「Lemon」のサビは「C→G→D→Em」というコード進行で始まります。

王道のCコードの印象が強く、万人に受け入れられたと考えることができるでしょう。

「Teen Age Riot」の元祖はアメリカのオルタナ系ロックバンドSonic Youth（ソニック・ユース）。

1988年にリリースされた代表作ともいえるアルバム「Daydream Nation」の1曲目を飾ります。

ソニック・ユースの「Teen Age Riot」はGコードとDコードの嵐。しかも変則チューニングです。

1991年生まれの米津にとってリアルタイムではなかったにしろ、10代の思い出の曲なのでは？

あるいはアタリ・ティーンエイジ・ライオットというバンド名とも関係があるかもしれません。

デジタルハードコアの元祖、アレック・エンパイア率いるドイツのテクノバンドですね。

歌詞に出てくる「君」はこうした音楽を愛した10代の米津自身を表していると考えられます。