ここでは、いまだに絶望している主人公の姿が見えます。
向かい駅ホームの窓と窓越し。それは、非常に見えづらいものです。もしかしたら、何も見えないくらいです。それほど、主人公の未来は真っ暗なのでしょう。
未来が無いからどこに向かっていけばいいか分からない。だからこそ、始まってすらいないのでしょう。
主人公に対して親切にしてくれる人を、鬱陶しがっている様子も見えます。
2番:Bメロ 完全に絶望した主人公
笑えない現実が増えて 笑われる事に慣れてきた
懲役何年の罰なんだ
出典: 僕の手に触れるな/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
笑う事すら出来なくなったこの現実。今までは自分の姿を見て笑っていた人がいたのでしょう。それを苦しく感じていた主人公でしたが、それすら慣れてしまった。
完全に主人公の心は絶望に染まってしまいました。
いつまで苦しめばいいのか。希望のない未来に苦悩している主人公の姿が描写されています。
2番:サビ 偽った自分が剥がれてきた瞬間
ドンタッチマイハンド せいぜい欠落感を患って
敗北を喰らう 病人のはずだった
ドンタッチマイハンド そうやって手を取って優しくしないでよ
頬の上を伝った 酷い傷を見してしまうから
出典: 僕の手に触れるな/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
ここでは、とうとう主人公の偽りの仮面が剥がれてしまいます。
頬の上を伝った酷い傷。これは、恐らく涙の跡の事でしょう。つまり、今まで必死に隠してきた主人公の本性が出てきたという事です!
主人公の心は既に限界だったのでしょうね。
大サビ&ラスト
とうとう、この絶望に満ちた物語も最終局面へとやってきました。
本性が現れた主人公。これからどうなってしまうのでしょうか。
大サビ① 前へと進み始める主人公
ドンタッチマイハンド 幸か不幸か思考は生きていて
何回だって 脈打つ声の先へ
ドンタッチマイハンド こうやって地を這って名前を呼ぶ方へ
全身を抉った
出典: 僕の手に触れるな/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
とうとう、主人公が前に進むときがやってきました。
「脈打つ声」。それほど、主人公を呼ぶ声は熱がこもっているのでしょう。何せ、絶望に満ちていた主人公が全身を抉ってまで前に進んでいるのですから。
名前を呼ぶ声の熱に当てられ、主人公は確かな思考を持って何度も何度も声の方へと向かいます。
大サビ② 全て剥がれた主人公
ドンタッチマイハンド 見え透いた本性と絶交して
敗北を歌う 人生のはずだった
ドンタッチマイハンド そうやって手を取って優しくしないでよ
感情を知って 弱い僕になってしまうから
出典: 僕の手に触れるな/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
完全に、主人公の本性が現れましたね。
1番サビと若干似ているこのサビでは、とうとう主人公が纏っていた「強がっている自分」が剥がれました。
弱い自分というのは、本性が現れた自分の事なのです。
主人公の心が開いた瞬間です!
ラスト 絶望が吹き飛ばされた瞬間
ドンタッチマイハンド
酸欠の心臓を一瞬で
吹き返すくらいの
体温と擦れ違った
出典: 僕の手に触れるな/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
心を開いた主人公。
心を開いた時、自分の名前を呼んでいた人の本当の暖かさに気づきます。それは、酸欠になるほど苦しんでいた心を一気に潤してくれるほど。
つまり、真っ暗に染まっていた主人公の心に光が灯ったのです!