再びバンド紹介のようなフレーズが登場。ここではリスナーの気持ちを代弁しているようですね。
彼らはきっと音楽性以外にも、その一風変わったバンド名で注目される機会が多いのでしょう。
しかしその変わったバンド名に苦笑されることだってもう慣れっこ。
むしろ注目してもらえるならラッキー!といった感覚かもしれません。
そしてここでもきちんと、彼らのそんな姿勢を支える明確な根拠があるようですね。
海外の大御所バンドの名前を引き合いに出し、有名になることにバンド名など関係ないと胸を張ります。
レッチリのファンには怒られてしまいそうなほど大胆なフレーズですが…。
何事も前向きにとらえる彼らの良さが滲み出ていますね。
トリコの皆様へ
増え続けるトリコ
聴けば、効くし、来てね?
思わず惚れこんでしまってくれないかな
またね、また会いに来るから
待っててくれないかな
「やだなあ、あんたがたのトリコですよ」
分かってるよ
出典: トリコになれ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
ここではリスナーをライブに誘っているようです。
すでにマカロニえんぴつのファンである人たちへ向けた言葉…。
というよりも新たなファンを獲得しようとしているのでしょう。
フェスやイベントを想像すると歌詞の意味がより一層理解しやすくなるかもしれません。
ここでも変わらないのは自分たちの音楽に自信があるという強気な姿勢。
聴いてもらえれば人々をトリコにしてしまうだけの自信があるのです。
ライブで遊ぼう
安心の裏打ちはごめん、お預け
斬新な仕掛けと会話、君と会話がしたい
出典: トリコになれ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
ここで語りかけている相手は新規のトリコでしょうか。
繰り返しますが彼らは自分たちの音楽に自信をもっています。
つまり1度でも自分たちの音楽を聴いてもらえれば相手を魅了する自信があるということ。
ただししっかりと自分たちの虜になってもらうなら、1度きりでは足りないと思っているようです。
それは相手に自分たちの音楽を、そしてマカロニえんぴつというバンドのことをしっかり知ってほしいから。
そして彼ら自身もトリコになってくれた人たちのことをしっかり知りたいからです。
2行目の会話はきっとライブのことを指すのでしょう。
同じ空間で同じ音楽を楽しむ。それこそミュージシャンとファンにとってのコミュニケーション手段なのです。
依存してもいい
好きで好きで好きです
嫌いになりそうなほどね
出典: トリコになれ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
恋愛をイメージしてください。
相手のことを好きになり深く知れば知るほど、嫌な部分も見えるものです。
そのせいで好きの気持ちが薄れてしまうことは珍しいことでもないでしょう。
ただそれは裏を返せば、それほどまでに相手のことを想い、相手のことを知り、相手のことを考えている証拠でもあります。
愛情の深さ故に「好き、時々嫌い」のような状況が生まれるというわけです。
マカロニえんぴつが望むのはまさにこれ。これほどまでに自分たちを愛してくれるトリコを増やしたいのでしょう。
マカロニえんぴつの天下を
ずっと歌えるように
これからそうゆう時代になるように
ずっと愛してなんて我儘も許されるよ
出典: トリコになれ/作詞:はっとり 作曲:はっとり
アーティストの願いはきっと様々。
売れることが夢という人もいれば、世間に認めてもらうことが最大の目標という人もいるでしょう。
ではマカロニえんぴつの場合は…?
彼らが望んでいることは1行目で綴られています。
自分たちが愛している音楽・自信を持っている音楽を届け続けることこそ最大の願いなのでしょう。
2行目にある「そうゆう時代」とはまさに、音楽を奏で続けられる時代ということ。
アーティストがただ自由に音楽を奏で続けることはできるでしょう。
しかし彼らが望むのはきっと、奏で続ける音楽をずっと人々に聴き続けてもらうことではないでしょうか。
つまりマカロニえんぴつのトリコがたくさんいる状態です。
ここまで強気な姿勢を見せ続けている彼ら。
「マカロニえんぴつの天下を!」くらいのことは考えているかもしれません。
かつて貴族が、武将が、政治家が新しい時代を作り上げてきたように。
彼らもまたマカロニえんぴつの時代を作り上げようとしているのでしょう。
そうすれば3行目にあるとおり誰からも愛される、そんな幸せが待っているに違いありません。