苦難の末にワンマンライブ「BAD HOP WORLD 2020」を決行!
2019年12月7日、新作EP「New EP "Lift Off" 」のリリース記念に、地元の川崎駅前にてゲリラライブを開催したBAD HOP。
多くのファンが押し寄せ盛り上がる中、3曲目が終わるタイミングで警察からの注意を受け、中止を余儀なくされました。
しかし、BAD HOPは想定外の事態にもめげません。
次回のワンマンライブ「BAD HOP WORLD 2020」を、横浜アリーナで開催することを予告したのです。
そのライブは2020年3月1日。
横浜アリーナのステージは、多くの観客で賑わうはずでした。
しかし…新型コロナウイルスの感染拡大により開催が困難になってしまいました。
新型コロナウイルスの影響
世界的に大流行した「新型コロナウイルス」。
音楽業界のみならず、スポーツや芸能界、飲食店など数多くの業界へ甚大なる影響を及ぼしました。
BAD HOPもその例に漏れず、大きな障害として立ち塞がります。
政府からイベント自粛要請がなされ、多くのイベントやライブが中止・延期となります。
当然、2020年3月1日に予定されていた「BAD HOP WORLD 2020」もその対象に含まれています。
予定されていたライブ開催は困難となり、ライブのチケットは全て返金という状況に追い込まれました。
ライブの開催も、コロナウイルスの騒動が収まるまでは見送りとなる予定でした。
借金1億の負債を抱え「無観客ライブ」をYouTubeで生中継!

通常であればライブは中止もしくは延期とアナウンスして終了…ですが、BAD HOPはメンバー内で議論を重ねます。
その末に、通常公演の中止を決断しました。
しかし、ライブ開催そのものは当初の予定から変更しなかったのです。
横浜アリーナのステージには本番同様にセットを組み、BAD HOPのメンバーとスタッフが全員集合。
観客の居ないワンマンライブを開催しました。
そしてその模様をYouTubeでストリーミング配信。
結果的に、予定通りライブを行うという強行に出ています。
ライブ当日のクラウドファインディングは1500万円を達成!
英断ともいえる、ファンにとっては本当に嬉しいライブ決行。
しかし、現実はそう甘くありません。
BAD HOPの8人は、1億円以上の負債を抱えてしまうことになりました。
それでも、彼らの雄姿を見守っていたファンからは「ライブ開催の支援をしたい」という声が集まりました。
ファンの強い声を受けたスタッフによって、クラウドファンディングという形での支援を実施。
ライブ当日のスタートにもかかわらず、開催前に1500万円を達成するほどの快挙を成し遂げました。
BAD HOPが多くのファンから愛されていることが良く分かります。
そして、ライブ決行へ感謝している声もクラウドファンディングによって数字として現れたといえるでしょう。
多額の負債を抱えながらもライブ開催を決行した理由
誰もが疑問に思う「どうして1億もの負債を抱えるのにライブを決行したのか」という点。
こちらに関して、インタビューで「コケ方にこだわりたいと思った」と語っています。
そして、普通にキャンセルすれば負債は3,000〜4,000万円で済んだということも。
BAD HOPの8人が抱えた1億円という負債。
彼らは、「いくら借金を背負ってでも、ライブを届けたい」という想いがあったと語ります。
なぜ、返済できるかもわからない巨額の借金を背負ってまで、ライブを届けようと決意したのでしょうか。
誰一人として観客がいないライブの中。
BAD HOPメンバーの一人ひとりがファンに向けて、コロナウイルスで苦しむ現状に対する想いを語っています。
メンバーたちの抱く熱い想いが、横浜アリーナでのライブ決行という決断に至ったのです。
BAD HOPの気持ちに応えるためにも、ファンはますます応援しなければなりませんね。
メンバーたちのインタビュー記事はこちらからどうぞ。
BAD HOP、無観客の横浜アリーナから世界に届けた希望「俺たちは止まらねえ」(ライブレポート / 写真9枚) - 音楽ナタリー
神奈川・川崎の幼なじみ8人からなるヒップホップクルー・BAD HOPが、昨日3月1日に神奈川・横浜アリーナで無観客ライブを行った。
無観客の横浜アリーナから世界中にエールを発信する
当ライブのコンセプトは、宇宙船に乗って何光年も先の惑星「BAD HOP WORLD」を目指すというもの。
宇宙船の内部を思わせるような2階建てのステージ。
宇宙空間の映像。無観客のライブ会場を包む静寂を切り裂き、迫力に溢れたパフォーマンスを披露しました。
誰一人として観客の居ないステージでも、BAD HOPは画面越しからライブというエールを発信。
世界中に輝かしい未来へ向かう希望を与えました。
世界へ向けた誓い「俺たちは止まらねえ、行くぞ!」
T-Pablowは多くのファンが、そして世界中がポジティブになることを願っています。
「俺たちは止まらねえ、行くぞ!」と告げ、代表曲の「Kawasaki Drift」を披露しました。
全てのパフォーマンスを終えると、モニターには「BAD HOP WORLD」のロゴが映し出され、さらに「続」の文字が。
3rdアルバム「BAD HOP WORLD」のリリースが発表されました。
苦労の甲斐もあってファンの念願が成就し、3rdアルバム「BAD HOP WORLD」のリリースが決定されました。
2017年9月に発売された2ndアルバム「Mobb Life」から3年ぶりのリリースとなります。
新曲「ZION」を含む全14曲が収録され、発売予定2020年6月にリリースされました。
当アルバムは、クラウドファンディングのリターンとしても用意されました。
支援者は一般流通の前に先行入手が可能だったのも、ファンにとって嬉しいポイントでしょう。