イミテイション・ゴールド

『イミテイション・ゴールド/山口百恵』は○○と○○を比べている!?時代の名曲にせまる!の画像

1977年7月にリリースされた、18枚目のシングル

作詞・作曲は、彼女の他の大ヒットナンバーを多く手掛けた作詞:阿木燿子・作曲:宇崎竜童夫妻です。

阿木燿子・宇崎竜童

多くのヒットナンバーを手掛け、山口のスターダムを支え続けた夫妻。

一覧にまとめてみましたので、チェック!

  • 横須賀ストーリー
  • 初恋草紙
  • 夢先案内人
  • イミテイション・ゴールド
  • 乙女座宮
  • プレイバックPart2
  • 絶体絶命
  • 曼珠沙華
  • 美・サイレント
  • 愛の
  • しなやかに歌って
  • 謝肉祭
  • ロックンロール・ウィドウ
  • さよならの向う側
  • あなたへの子守唄

本当にどれも大ヒットナンバーで驚くばかり。

山口百恵最後の楽曲となった「さよならの向こう側」も彼らによるナンバーです。

この二人の作詞・作曲のナンバーって、誰が歌ってもそれなりに格好がつくので本当にすごい。

カラオケで試してみてね。

歌詞

それでは、めちゃくちゃ大人っぽい歌詞、チェックしてみましょう。

ちなみにこれ歌っていた時、百恵ちゃん18歳です。

シャワーのあとの髪のしずくを 乾いたタオルで拭きとりながら

出典: http://j-lyric.net/artist/a0013c2/l006945.html

「ながら」で一回止めてるんですよね、とんでもないセンス。

冒頭ちらっと聞いただけではこれが誰なのかわかりませんが、シャワーなどのワードから「なんだか艶っぽいな」と聞く人の耳を掴みます。

彼が窓辺で話しかけるわ 流れる雲さえ季節の色だと
私は軽い目まいを感じ マニキュアの指 かざしてみるの

出典: http://j-lyric.net/artist/a0013c2/l006945.html

濡れ髪の君は、主人公の恋人だったようです。

「もう空が初夏の色だね」なんて、そんなセリフでしょうか?

この歌詞、“季節の色”と言っているだけで、とくに季節は指定していません。

ただ何となく、シャワーのあとに薄着で過ごせて、女性がマニキュアを塗り直す時期と言えば夏かな、とニュアンスで伝えてきます。

ア・ア・ア イミテイション・ゴールド ア・ア・ア 焼けた素肌が
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド 若いと思う今年の人よ

出典: http://j-lyric.net/artist/a0013c2/l006945.html

恋人は、焼けた素肌の若い男性のよう。

と言っても18歳の言う「若い」ですから、一体いくつなんだという感じですが。

ちなみに“イミテイション”とは、模造品という意味。

なぜ、模造品なのでしょうか?

続きを見てみましょう。

声が違う 年が違う 夢が違う ほくろが違う ごめんね 去年の人と又比べている

出典: http://j-lyric.net/artist/a0013c2/l006945.html

去年はどうやら、違う恋人のもとにいた様子の主人公。

今年の恋人を「若い」と表現するくらいですから、年上の男性だったのでしょうか。

西陽の強い部屋の片隅 彼が冷蔵庫バタンと閉じる
パックのままの牛乳かかえ 身軽な動作で運んでくれるわ

出典: http://j-lyric.net/artist/a0013c2/l006945.html

西陽ですから、時間は午後4時ごろでしょうか。

午睡から目覚めて、シャワーを浴びたあとの休日の恋人たちが想像できます。

ア・ア・ア イミテイション・ゴールド ア・ア・ア 命そのまま
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド 飲み干したけど今年の人よ

出典: http://j-lyric.net/artist/a0013c2/l006945.html

先ほどの牛乳を一気飲みしたのでしょうか?

お風呂上りに牛乳を飲み干す彼を見て、去年の彼ならビールだったな、とか思っているのかもしれません。