アルバム「零号」はピノキオピーの集大成
「意味」に焦点を当てた楽曲
独自の視点で切り込んでいく作風が魅力のピノキオピー。
2019年2月27日に発売されたアルバム「零号」は、今までの集大成ともいえる作品となっています。
衝撃的な楽曲「僕らはみんな意味不明」から始まり、彼は人間の「意味」に焦点を当て続けました。
約2年間、存在理由を自問自答するような楽曲が目立ち、それらを収録したのがアルバム「零号」なのです。
今回は「零号」に収録されている楽曲を全てご紹介していきます。
ピノキオピーを既に知っている人も、まだ知らないという人も、ぜひお楽しみください!
人間の内面を直視
先ほど「意味」とご紹介しましたが、なぜピノキオピーはそれに注目したのでしょうか?
彼は人間の奥深くにある「内面的要素」を伝えたかったようです。
表面的なルックスや人柄ではなく、深層心理ともいえる人間の深い核となる部分。
それに目を向ける目的で、数々の楽曲が生まれたとのことです。
これを「生身の人間」を意識した作品と語っています。
「ナゴム系」の影響
電気グルーヴや大槻ケンヂ
ユーモアのある毒気
ピノキオピーは、彼らの作風から感じ取れる「シニカル」な毒気がとても好きなのだとか。
確かに、どちらのアーティストもユーモアに長けていて、人の精神的な部分を巧みに表現しています。
これらに感銘を受けたピノキオピーは、人間の精神的な部分を独特な歌詞で表現するようになったのです。
「人間の思考を止めるな」というメッセージが込められた「零号」。
次はお待ちかねの楽曲紹介に移ります。
1 ぼくらはみんな意味不明
「意味不明な世の中」でどう生きる?
アルバム制作の皮きりとなった楽曲「ぼくらはみんな意味不明」を1曲目に収録。
人々が「当たり前に信じているもの」に対して、信じる根拠や理由を問いかけます。
そしてそこに「意味」があるのかどうか追求する歌詞は、核心をついていて爽快。
「私たちはなぜ生きるのか?」
これがアルバム制作の原動力ともいえる発想なのでしょう。
サビではかなり強いメロディが繰り返され、「意味不明な世の中である」ことを再認識させられます。