主人公はもしかしたら孤独で卑屈になってしまうことがあるのかもしれません。
最初の1行のように自分自身への焦りや不甲斐なさ、不安など。
卑屈になって人を羨んでしまう。
自分が幸せじゃないと感じるのは、人の幸せに触れた時だと主人公は思っています。
そんな風に人を羨むことすら本当はしたくないのかもしれません。
クリスマスの今夜はせめて、幸せを実感したい。
それが主人公のささやかな願いなのです。
僕の代わりに誰かが見てくれたのなら
信号待ち 流れ星に驚く声
いつも通り見逃した どうしていつも
だけど今日はそれでも 嬉しかったよ
誰かが見たのなら 素敵な事だ
出典: Merry Christmas/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
ここでは少し気持ちの変化が見て取れます。
さっきまで、ちょっと嫌悪している自分への願いを口にしていました。
しかしここでは、自分が見逃した流れ星を羨んで(うらやんで)はいません。
むしろ、”僕の代わりに誰かが見られたならよかった”という事を歌っています。
ここから想像するに、クリスマスだからこそ愛を感じることができたのではないでしょうか。
孤独であることが寂しいことなのではなく、人の幸せに触れて優しい気持ちになる。
そんな瞬間を主人公は経験したのかもしれませんね。
そしてそれを”素敵だ”と言える主人公こそ、素敵です。
素敵なこの思いを分かち合いたい
そんな風に思えたと 伝えたくなる
誰かにあなたに 伝えたくなる
優しくされたくて 見て欲しくて
すれ違う人は皆 知らない顔で
出典: Merry Christmas/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
先ほどの歌詞部分から繋がっています。
”僕が見逃したものを誰かが見られたのなら嬉しい”
”そんなことが素敵だということに気がついたんだよ”
そう伝えたいと思えたのでしょう。
きっと普段の主人公だったらこういうことにも気が付かないできたのですね。
これもクリスマスだから、なのでしょうか。
そしてそんな素敵な事に気が付いた自分をもっと知ってほしい。
誰かとの繋がりを求めています。
ミュージックビデオではBUMP OF CHICKENが路上ミュージシャンをやっていますね。
自分たちが「幸せに包まれるクリスマス」に、敢えて孤独な存在になる。
そうすることで、1人のクリスマスは寂しいという概念を覆したのではないでしょうか。
皆が優しくなれたらいい
知らない顔で 同じラララ
しまう電話の向こう 同じラララ
そうだといね そんなこともないかな
イヤホンの向こう 同じラララ
出典: Merry Christmas/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央
自分たちの音楽で、みんなが笑顔になったらいい。
同じメロディーを口ずさみ、離れていても。
そんな願いが込められているではないでしょうか。
遠い空の下、顔の知らない人たちであっても、同じ幸せを分かち合えますように。
BUMP OF CHICKENのそんな願いが聴こえてくるようです。
ミュージックビデオでも、最後は「Merry Christmas」を皆が口ずさみます。
顔も知らない人たちが、同じツリーを見上げて嬉しそうに歌う姿は印象的。
いかにもなクリスマスではない表現が、BUMP OF CHICKENらしいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
BUMP OF CHICKENが歌う「Merry Chistmas」をご紹介しました。
1人孤独に過ごすクリスマスだからこそ、感じることがある。
それは当たり前の日常で見逃しがちな素敵な事でした。
誰もがこんな日だからこそ”自分にも優しく、そして誰かに優しくできたらいい”。
そんな思いが伝わってくるような、暖かい楽曲でしたね。
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