「名探偵コナン」エンディングテーマ

倉木麻衣【YESTERDAY LOVE】歌詞の意味を徹底考察!謎の答えは?自分自身を紐解くのはなぜの画像

倉木麻衣さんの「YESTERDAY LOVE」。

3枚目のDVDシングルとして2017年1月11日に発売されました。

初回盤は日本初のVRシングル

360度でミュージックビデオを楽しむことができます。

日本テレビのアニメ名探偵コナン」のエンディングテーマにもなりました。

そのため歌詞の中にも「ミステリー」などのコナンに関わる歌詞が出てきます。

この曲は、失恋しながらもどこか前向きな様子の主人公の気持ちを描いたもの。

そんな「YESTERDAY LOVE」の歌詞について解説していきます。

私って

涙が出てこない

なにげない仕草で この恋の終わりって気づいたよ
明日になれば この寂しさも
消えてなくなるのかな?
悔しいけど それでも 想い続けて行くのでしょう
こんなに 好きなはずなのに 泣けない「自分」がいる 何故?

出典: YESTERDAY LOVE/作詞:Mai Kuraki 作曲:Keiya Kubota・Daikoh Nagato

歌詞の1行目から自分が失恋していることがわかります。

ふとしたことで「相手が自分のことを好きではない」ということに気がついてしまったのです。

相手の行動で知ってしまった自分。

とても切ない、苦しい気持ちになったのではないでしょうか。

自分と相手は両思い、もしくは一方的な片思いだった、どちらのパターンも考えられます。

時間が経てば、恋愛感情や失恋した辛い気持ちは忘れていくもの。

しかし、失恋した直後は本当に忘れられるのかということはわかりません。

自分もこの恋を忘れることができるのかどうか、疑問に思っているのです。

失恋してしまった今でも相手のことを忘れられない自分。

簡単に嫌いになれることはありません。

しかし歌詞の5行目から、涙が出るほど悲しくはないということがわかります。

本当に好きであれば、おそらくほとんどの方が失恋したときに涙を流すのではないでしょうか。

主人公が泣くことができない理由。

それは、あまりにも悲しすぎて呆然としてしまい泣けないから。

もしくは自分がそこまで相手を好きではなかったから。

これらのように理由はいくつか考えられますが、自分すらもその理由に気がついていません

悲しいはずなのに泣くことすらできない自分に戸惑っているのです。

私の知らない私

いったい「私」は「誰」で「何」なのか?
「本当の自分」探しに行きたい
「恋」は いつの日も 若(あお)く せつない ミステリー

出典: YESTERDAY LOVE/作詞:Mai Kuraki 作曲:Keiya Kubota・Daikoh Nagato

そして歌詞の1行目では、自分のことがわからなくなっています。

相手のことが好きだったはずなのに、涙も出てこない。

「私は本当は相手のことが好きではなかったのではないか」と思うのではないでしょうか。

自分でも自分の本心に全く気がついていない、そのことを知ってしまったのです。

だからこそ歌詞の2行目で、自分も知らない自分を知りたいと述べています。

そのことに気がつかせた恋。

恋はまるで自分ではないような感情を生み出してしまうのです。

どんなときもどこか気持ちを切なくさせる、謎のような存在なのです。

また歌詞の3行目には「若く」とありこの曲では「あおい」と読みます。

どんな年齢になっても恋愛をすると若いときのような気持ちに戻ってしまう。

そして恋愛をしているときの、どこか青春のような甘酸っぱい様子。

そんな意味が文字と読み方には込められているのではないでしょうか。

ぶつかり合う感情

前を向く

YESTERDAY LOVE good-bye my LOVE
「自分」の弱さと 淋しさに
今を 逃げて行くんじゃない 羽ばたいていくんだ
ここから そう 飛び立つんだ
YESTERDAY LOVE good-bye my TEARS
一度しかない人生
過去の自分から「あの大空(そら)」へ 飛んで行こう
《そして 遠くから》
「君が好き!」

出典: YESTERDAY LOVE/作詞:Mai Kuraki 作曲:Keiya Kubota・Daikoh Nagato

歌詞の1行目では恋愛に別れを告げています。

相手とはもう別れたということです。

気持ちは失恋で落ち込んでいる自分。

とても寂しい気持ちのはずです。

しかし、それを糧にしてまた新たに進んで行くという決心が伝わってくるのではないでしょうか。

マイナスな気持ちになっているけれど、そんなことを思っている暇はない。

寂しさを感じてしまっている今この瞬間から離れて、自分は未来に進んで行くのです。

そして辛い気持ちの象徴でもある「涙」からも離れようとしています。

この人生でくよくよしている時間は自分にはありません

とても前向きであることがわかるのではないでしょうか。

そして歌詞の7行目にある「大空」。

これはおそらく未来のことでしょう。

遠くにいる未来の自分。

おそらく未来でも相手、つまり君のことが忘れられないのでしょう。

歌詞の9行目。

失恋して悲しがっている様子で言う「好き」ではありません。

未来に進み少し開き直った状態で「好き」と言っているのです。

歌詞に「!」のマークがついていることからも、どこか元気な印象を受けるのではないでしょうか。

もう君には振られているけど、私はずっと君が好きだよ!

このように、前向きに君との恋愛を捉えているのです。

過去を消す

「過去」のこと すべて削除できたらいいのに
いろいろ「思い出」聞くのは
私が「一番」でいたいから なのに

出典: YESTERDAY LOVE/作詞:Mai Kuraki 作曲:Keiya Kubota・Daikoh Nagato