過去から未来へ
自分で寄せた期待を たとえ裏切ろうとも
この手で成し遂げたいんだ 君もそうだろ?
大切に仕舞ったきり 埃をかぶったままの
未来をもう一度 探そうか
出典: ふたりの秒針/作詞:焚吐 作曲:焚吐
前へ前へと進むポジティブな想いが溢れ出しています。
あの日叶えることが出来なかった夢。
生きていくうえで諦めざるをえなかった目標たち。
それらは一度手放してしまったものの、心の中で残り続けていた。
そんな過去をもう一度振り返って未来に変えていく。
愛の力を持った二人ならではの力強い感情です。
自分自身で掴み取った先にあるものこそが未来なのです。
振り返らずただ真っ直ぐに未来を描く
不安すら感じない二人の生き様
チクタクと一秒ごと 命を刻み出したんだ
ちっぽけな不安など いとも簡単に掻き消すほど
出典: ふたりの秒針/作詞:焚吐 作曲:焚吐
二人の命の鼓動を、時計の針に形容しています。
それは、ただ過ぎ去っていくのではなく、刻むように生を実感している。
他楽曲ではネガティブな表現が多くみられる焚吐さん。
今回の『ふたりの秒針』では自身が新一であるかのような前向きな歌詞です。
不安すらも「ちっぽけ」と言い張れるような心持ちへと変化していきます。
もう二人には怖いものは無いといっているよう。
焚吐さんがひとつひとつの文字を噛みしめるように歌い上げる。
その歌い方もさらに歌詞の思いの強さを倍増させています。
愛というパーツが持つ壮大な力
愛というパーツひとつあるだけで 謎は解けていく
愛というパーツひとつあるだけで 闇は晴れていく
愛というパーツひとつあるだけで ああ きっときっときっときっときっと
出典: ふたりの秒針/作詞:焚吐 作曲:焚吐
世の中の森羅万象は愛によって解決することが出来る。
まさにそういわれているかのようなどこか説得力を感じるフレーズです。
毎日を必死に生きている私たちも、一度足を止めてみる。
そして、自分は愛に満たされているか?と自身に問いかけたくなります。
歌詞にもあるように、いくら愛が解決するといえども決まったことではないのです。
だからこそ「きっと」と願い続ける。
そう信じて生きていくのです。
二人の秒針は止まることなく動き続けていく
時計の短針と長針のような二人
何もないなんて言わないで せめて僕の話を聞いていって
君のことを想うことが 欠かせない僕の一部になった
恋してる 多分恋してる
止められないんだ もう
出典: ふたりの秒針/作詞:焚吐 作曲:焚吐
蘭への溢れ出すほどの想いを自身の心の中で解釈する。
そしてそれははっきりと「恋をしている」と分かったのです。
新一にとって蘭の存在は唯一無二で何物にも代えがたいもの。
さらに、自分を作り上げるものとして無くてはならないものになったのです。
そんな中で蘭の放つマイナスな発言を包み込もうとしています。
ストップが効かなくなった恋心。
蘭が時計の短針とすれば、新一はまさに時計の長針でしょう。
何度も短針を追い越すそのスピードはまさに熱い想いなのです。
続いていく二人
チクタクと高らかに ふたりの秒針が愛を歌う
何回転繰り返しても 輝きは増していくんだから
チクタクと一秒ごと 命を刻み出したんだ
曖昧な言い訳など 何の役にも立たないだろ
出典: ふたりの秒針/作詞:焚吐 作曲:焚吐
最後の最後まで歌い上げたのは新一と蘭の二人の恋心でした。
時計の針は止まることなく、何回だって針を刻み続けます。
それは新一と蘭も同じなのです。
更に年月を重ねていくごとに二人の愛も強くなっていく。
もう戻れやしないというほどに強いスタートダッシュを切ったのです。
一秒一秒を真剣に生きながらも、熱い想いは止まりません。
新一と蘭の二人の恋を歌った楽曲は今までの伝統を引き継いでいます。
まさにコナンのエンディングテーマとしてピッタリな楽曲です。