ゲスの極み乙女。「イメージセンリャク」とは?
「イメージセンリャク」は1月24日に発売されたゲスの極み乙女。の通算5作目のシングル『戦ってしまうよ』の収録曲です。
同CD収録曲である「戦ってしまうよ」はクラッシュロワイヤルのCM曲用に書き下ろされた楽曲。
ゲームで遊んでいるつもりが遊ばれていたという衝撃のテーマの楽曲ですが、「イメージセンリャク」はある意味その上をいくかもしれません。
まずはMVを見ていただければ、その意味がわかっていただけると思います。
好感度最高女優がステージ上で自爆?!芸能界の闇を描く衝撃のMVはこちら
「イメージセンリャク」のMVで本作では架空の女優・藍下 怜を演じたのは、女優の山川未菜さん。
山川さんはindigo la End「冬夜のマジック」にも出ていた女優さんですね。
MVを要約すると、怜がいつの間にか好感度の高さで芸能界の中で地位を獲得していく様子が描かれる前半。
しかし、そうしていろんなところで使われていくうちに、ワイドショーのコメンテーターなどからは叩かれるように。
好印象であればあるほどコメンテーターたちからは何か裏があるというような感じで攻撃されるようになることはありがちですよね。
そうして彼女は築き上げた印象に雁字搦めになり、最終的にはイメージと違う姿が流出し、その地位は崩れ落ちてしまう。
きっとそれは気疲れの限界の一瞬の気の緩みで、彼女自身本当は真面目にやってきただけだったのでしょう。
某週刊誌が浮かぶような展開ですね。
そして、追い詰められた彼女は、自分を陥れた人たちを巻き込んで...!?
「イメージセンリャク」に苦労する様子や芸能界という特殊な世界の闇を描いた本作。
MVの監督を務めたのは誰なのでしょうか。
MVの監督は加藤マニさん!
やっぱりか!という感じですよね!!
え?そうでもないですか...?
加藤マニさんといえばゲス乙女絡みだと「DARUMASAN」や、休日課長率いるDADARAYの「イキツクシ」「美しい仕打ち」のMVの監督。
世界観に合っているだけでなく一度見たら忘れられないような印象的な映像作品を生み出しており、音楽業界で最も注目されている映像監督の一人です。
現在は音楽業界だけでなく、UNIQLOのCMなども手がけていて、日本を代表する映像監督の一人といっても過言ではないかもしれません。
筆者の個人的なオススメ作品はキュウソネコカミの「メンヘラちゃん」。
これもすごく面白いMVですよね。
あと、最近だと、注目のガールズバンドthe peggies の「ネバーランド」のMVも加藤マニさんの作品。
臨場感あふれる映像と光の演出に注目です。
下記リンクで手がけた作品の一覧が見られるので、よかったらチェックして見てください。
加藤マニによるミュージックビデオ、平面デザイン等の制作物置き場、ウェブログ毎日更新、お見積もりは無料です
ゲスの極み乙女。「イメージセンリャク」の歌詞を解釈!
強烈な印象のMVを紹介しましたが、では、歌詞の内容はどうなっているのでしょう。
歌詞をピックアップして紹介します。
自身のことを歌詞にすることが多い川谷絵音さんですが、今回も...!?と深読みしてしまうような歌詞にも注目ですよ。
どれだけ個人を吊るし上げても足りない、スキャンダル大好きなこの社会
最高潮に達したと思った吊るし上げは
今日も記録更新中です
関係ない奴はみんな笑顔で
幸せ景気も上昇中です
出典: イメージセンリャク/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
芸能人の不倫や未成年への猥褻、事故などの事件は勿論、世間が抱くイメージと違う清純派女優の喫煙などをメディアは今日も元気に伝えています。
伝えている側はとにかく無難に非難していればいつまでも笑っていられて、それを見ている世間も叩いていればいい気分。
しかし、吊るし上げられる側からしたら、「最高潮」に達したと思った日は何度も塗り替えられ、これでもかと攻撃をされている気持ちになるのでしょう。
そんな気持ちが描かれている歌詞ですね。
続きの歌詞も見ていきましょう。
イメージさえ良ければ本当の自分はどうでもいい
大事なのは本当の自分じゃない
本当に大事なのはイメージ
作り笑顔で淡々と仕事して
出来なくてもイメージで十分さ
嫌だな
出典: イメージセンリャク/作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音
表情さえ笑顔で、淡々と仕事をこなしていれば、実際にはできていなくてもできているイメージになる。
そうやってイメージさえ維持していれば、「本当の自分」なんてどうでもいいといっても過言ではないということですね。
現在の芸能界を批判しているような歌詞ですが、芸能界でなくても一緒ですよね。
そんな社会への違和感のようなものを「嫌だな」という言葉だけで表現しきっているところに才能を感じますね。