それでも彼女への好意が捨てきれない
恋人と別れてしまうと激しい後悔と「私がダメだったんだ」と自分を追い込んでしまうもの。
主人公も別れてしまったのは全て自分が未熟だったせいだと思い込んでいるようです。
彼女がいなくなってしまったことに焦り、戸惑い、そして心が整理しきれていない主人公。
だからこそ迷ったり、探したりと慌てているのです。
ですが焦りながらも彼の頭の中にあるのは彼女のことばかりなのではないでしょうか。
愛を模索しているのも彼女ともう1度、よりを戻したいからなのです。
諦めきれない彼女への一途な想い。
この歌詞からは主人公がどれだけ彼女を想っているのかを感じ取ることができるのです。
良い思い出も悪い思い出に変わってしまう
ホットコーヒーの苦味 君がくれた味だったね
僕らを結ぶ味
暖かいも柔らかいも 全部苦い思い出に
したのは僕なの?
出典: Shape of Love/作詞:北村匠海,zopp 作曲:さかいゆう
主人公は彼女と過ごした日々を思い出しているようです。
今まではコーヒーを飲んだことがなかったのかもしれません。
彼女と出会ってから初めてコーヒーを飲み、そしてその苦さを知った。
彼女と出会えたからこそ知ることができたこともあったのです。
そのような幸せで大切な思い出たち。
それすらも別れという出来事が起きてからは思い出したくない思い出に変わってしまうのです。
答えなんて見つからないかもしれない
主人公の気持ち
迷うことも
正解なんだ 愛のカタチなんて
無いかもしれない
出典: Shape of Love/作詞:北村匠海,zopp 作曲:さかいゆう
主人公はここであることに気づいたようです。
それは今こうやって模索していることが大事なのだということではないでしょうか。
もしかしたら愛の注ぎ方に答えなんてものはないのかもしれません。
自分が正しいと感じた愛こそが正解で、それがたまたま相手と噛み合わなかっただけなのです。
「別に間違ったことはしていなかったのかもしれない、僕は僕なりの愛を精一杯示したのだから」。
主人公のそのような想いがこの歌詞からは透けて見えるのです。
探すことは間違いではない
それでも僕は
探してる Shape of love
見つけたら僕は抱きしめれるかな
出典: Shape of Love/作詞:北村匠海,zopp 作曲:さかいゆう
しかし主人公はまだ探し続けます。
探し続けていることが成長していることだと気づいたからです。
自分の持っていた愛こそが正しいのかもしれません。
ですがそれを受け入れてくれる人がいないのであれば、自分の愛を変えないといけないのです。
探し続けていれば少しずつ愛の注ぎ方も変わっていき、また違う考えが生まれるかもしれません。
主人公は、そうすることができたのならまた君と一緒にいられるのかなと考えているのではないでしょうか。
主人公の性格がみえてきます。
頑固で固執した考えを持っているわけではなく、失敗してもそれをまた次のチャンスに生かせるのです。
ちゃんと受け入れ自分の中で理解して、愛を探すという行動をしました。
このまま愛の形が変化していけば、2人がまた結ばれることもあるのかもしれません。
DISH//【Shape of Love】の歌詞解説〜まとめ〜
主人公が本当に探していたもの
主人公が本当に探していたものは冒頭でも読み解いた愛の注ぎ方ではないでしょうか。
その比喩表現が愛の形だったのです。
2人は実際に別れてしまいました。
それは2人の愛の注ぎ方が合わなかっただけなのです。
そして主人公はそこからどんどん成長していきました。
愛の注ぎ方の本当に大事なことは、自分に無理のない注ぎ方をすることだったのではないでしょうか。
そして自分に無理のない注ぎ方を探し続けていると、愛の注ぎ方が少しづつ変化していきます。
自分の注ぎ方が変われば相手も受け入れてくれるかもしれないのです。
この歌詞では別れた後の心情がリアルに描かれていました。
そして愛の形には人それぞれあり、決まった形なんてないのだということが感じ取れます。
この楽曲を読み解くと自分の愛の在り方を見直すことができるのかもしれません。