気付き

「何かが違う」

疑問なんてなく、ただ生きてきた
流れゆく時代の傍観者
今夜、眠れないのはわかってた
僕は居るべき場所にいない気がした

出典: Curtain Call feat.Taka/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太

夢がないという人は何気ない日常をただ過ごし変わり映えのない毎日かもしれません。

夢がある人もこれまでの主人公のように現実を悟ると諦めてしまうことも。

上の立場にある人や表舞台の仕事は人に直接喜びを与えられます。

しかし社会の変化に影響を与えにくい職業もあります。

やりがいを見出せず、ただ変わっていく時代を見るのは辛いものでしょう。

そこに今まで無心で必死に毎日を生きてきた主人公に変化が訪れます。

まだどうするべきか分からない。

けれど、自分の存在を自分自身で感じた瞬間なのかもしれません。

自分だけの感動

もし沢山のことが
作り物だとしても
僕らの感じる痛みや
想いは真実だから
いつか自分でも
感動できるような
舞台をやり遂げたなら
待ってるCurtain Call

出典: Curtain Call feat.Taka/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太

今までは諦め、無関心の状態だったのでしょう。

社会の歯車に飲み込まれていると、その日々の忙しさで考える暇もありません。

ふと立ち止まってみると自分の感情にも気が付くのです。

ロボットのような内容の仕事をしていても、心があるのが人間ですよね。

ショーの主役でなくとも喜び、悲しみといった感情は誰にでも存在します。

それを表現する場所があるか、ないかの違いです。

小さな違いですが人間として大切なことを感じられる場所。

そのような機会は待っていてもなかなかやってきません。

ただしささいな行動やきっかけによって変化は起きます。

どんな環境にも自分が心を動かされる舞台はあるのです。

そんな場所を追い求めている自分。

自分なりのやりがいを見つけられる瞬間。

このような舞台を探し始めるのです。

それぞれの環境

相手と比べてしまう自分

真っ直ぐ見つめた先に
信じてたものがなくて
絶望した日もあるさ
alright alright alright

地面を這いつくばって
簡単に追い越されて
納得できない今日にも
alright alright alright

出典: Curtain Call feat.Taka/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太

歌の第2番はMVでTakaが清掃員となって登場します。

第1番と共通するのは表舞台ではない人に着目しているということ。

ここでは想像していた未来や周囲の成功者が主役とみなしています。

反対にうまくいかない自分は脇役です。

大丈夫だよ、と自分を慰める日々。

永遠と続いている様子が繰り返す単語に滲み出ています。

厳しい現実の中で見つけていく自分の役割

止まることなく
飽きることなく
辞めることなく
歩き続ける

迷う日もある
落ちる日もある
それでもいつか
輝く日まで

出典: Curtain Call feat.Taka/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太

前半の4行は全て、「今を続ける」という意味の言葉です。

表舞台、主役を目指して奮闘する物語ではありません。

社会において全員が主役としてキラキラ目立つのは無理でしょう。

悲しいですが、これが現実です。

よく人からこのように言われることはないでしょうか。

あるいは自ら思いこんでいるかもしれません。

「出来ないなら諦めようよ。」

「違う方法を考えた方がいいんじゃない?」

それでも自分の役割は必ずあるものです。

つまり大小の差はあれど、どこにでも感動ややりがいはあります。

続けていれば極めることだって出来ます。

ギネス世界記録も中にはとてつもなくコアで小さな分野も。

自分だけの輝ける舞台は必ず訪れるということを意味しているのです。

歩き続ければ

誰もいない客席に2人で歌う姿が印象的な「Curtain Call feat.Taka」。

きっとカーテンコールにいる際も客席は誰もいないのかもしれません。

ここから感じられるのは、自分という存在の大きさ。

MVは通常歌手ではない一般の人や役者が担当します。

しかしこの曲では全て2人があえて他の職業を演じています。

まるで2人が一般の人に溶け込んだかのようです。

日常を切り取りながらも、クローズアップした目立たない仕事。

そして小さな劇場で歌う歌手の2人、お互いが近寄っています

それぞれの役割が社会にとって同じ重みであることを感じさせてくれるようです。

歩き続けることで自分だけの役を極められる。

その役はかけがえのないものでオンリーワンなんだよ。

こう世の中の人全てを元気付けてくれる歌なのです。