オリコンチャート1位のアルバム収録

【illusion is mine】は2010年に発表された「still a Sigure virgin?」の最後に収録されている曲です。

このアルバムは、凛として時雨バンド史上に残る、記念すべき記録を打ち立てました。

凛として時雨の、初期の集大成と言えるアルバムです。

『still a Sigure virgin?』(スティルアシグレバージン)は、ロックバンド凛として時雨が2010年9月22日にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズから発売された4枚目のスタジオ・アルバムである。オリコンチャートでは自身初となる週間1位を獲得した。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Still_a_Sigure_virgin%3F

幻想的な世界観のMV

現在【illusion is mine】はシングルカットされていませんが、1曲目の「I was music」と共にMVが製作されました

歌詞の幻想的な世界が、水を多用した美しい映像で表現されています。

モノクロの中で、時折差し込まれる鮮やかな色にも注目です。

ベストアルバムにも収録

凛として時雨【illusion is mine】歌詞の意味を徹底解釈!幻の中で見たものを読み解く!の画像

2015年に発表された、凛として時雨の初めてのベストアルバム、「Best of Tornado」にも収録されています。

初回生産限定盤では、曲だけでなくMVもDVDで収録されました。

数ある曲の中から選抜されたベストアルバムに収録されたことからも、この曲の人気の高さがうかがえます。

抽象的な歌詞

この曲の歌詞はとても抽象的な表現になっています。

幻という言葉が多く使われており、世界観も曲調も初めから終わりまで幻想的な雰囲気です。

歌詞に織り込まれている色を手掛かりにして、歌詞を解釈していきます。

彼女の見ている世界

この曲はTkと345が交互にメインボーカルを務めます。

TKのパートを「彼」、345のパートを「彼女」の心情と捉えて歌詞を見ていきましょう。

歌い出しは345から始まります。

今 半透明 水の中で 溺れている 奇跡的
青く見えてたはずのもの 人 夢 君 半透明 奇跡的

出典: illusion is mine/作詞:TK 作曲:TK

半透明の世界

今の彼女には、世界が半透明のフィルターをかけたように見えています。

それは、水が揺らいでいるようなのでしょう。

全身が水に浸かって、まるで溺れているかのような感覚です。

そんな初めて見る世界を、彼女は奇跡のようだと表現しています。

以前は青く見えた世界

彼女の世界は、以前は青色に見えていました。

青色は落ち着きや清潔といったイメージを持つ色です。

一方で、不安や冷たさ、寂しさも感じさせます。

今まで彼女が見ていたのは、静かで潔癖な冷たい世界だったのかもしれません。

それが、全て半透明に切り替わったのです。