同時リリースの「FIRE BEAT」はどんな曲?
このとき同時にリリースされた「FIRE BEAT」は、今でもコンサートでは度々披露される曲です。
威勢の良いメロディと歌詞も特徴的ですが、何より印象的なのは腰と頭を振りまくるダンス。
藤ヶ谷くんの掛け声とともに頭を振り回す振り付けは、披露されるたびに大歓声が上がっています。
とにかくかっこいい、ギラギラしたキスマイを堪能できる楽曲です。
切ない思いの溢れる歌詞を紹介
解釈の分かれる歌詞
「祈り」の歌詞を少しずつご紹介します(【 】内は歌割りを示しています)。
この曲は、聴く人によってかなり解釈が分かれる歌詞だと思います。
幸せな2人の恋愛を描いているのか、届かなかった想いを描いているのか…その解釈さえも人それぞれです。
ここでは後者の、届かなかった想いを描いた失恋の歌として解釈していきます。
とはいえ、ただ未練がましく失恋を歌ったというよりは、叶わなかったために神聖化された愛を歌ったようにも聞こえます。
【藤北】I miss you 数え切れない想いは
【藤北】この心で祈り続けた
【藤】君を乗せて歩いて行く
【北】この空を見つめて
【藤北】探しに行く
出典: 祈り/作詞:松田モトキ 作曲:山口寛雄
まずは冒頭、サビの歌詞からです。
藤北のコンビ名で知られる藤ヶ谷くん・北山くんが、切なげな声で歌い上げます。
しっとりしたバラードでありながら、どこか歌謡曲を思わせる覚えやすいメロディになっているこの曲。
何度も繰り返されるサビのメロディは、1曲聴き終わる頃にはすっかり覚えてしまっていることでしょう。
ラップ詞:1、2、3
【千】One 鳴り止まぬ鼓動 Two 抱きしめる温度
【千】Three 揺るぎない心 強く深く ... 祈り
出典: 祈り/作詞:松田モトキ 作曲:山口寛雄
1番
【藤】どんなことでも 僕は受け入れるよ
【藤北】いつか君には
【藤】心だけ残して
【北千】この町に溶け込んで このそばで感じたいよ
【北】いつの日にかこの心で胸に刻む
出典: 祈り/作詞:松田モトキ 作曲:山口寛雄
大切な人への想いを乗せた歌詞です。
相手のことを想えば想うほど、その気持ちを言葉で伝えることは難しくなります。
だからかは定かでありませんが、具体的な何かを伝えるより、この曲の「僕」が選んだのは「受け入れる」ことでした。
何があっても、たとえ自分が「心」だけを残して去らなければいけなかったとしても、すべてを受け入れる覚悟で向き合っていたようです。
1番ではまだ、「君」と会えなくなったわけではないようですが、いつか会えなくなったとしても…ということが歌われています。
【全】I miss you 数え切れない想いは
【全】この心で祈り続けた
【藤】君を乗せて歩いて行く
【北】この空を見つめて
【全】I miss you 大切なこの想いは
【全】いつもそばで感じていたよ
【藤】愛を乗せて歩いて行く
【北】この空を見つめて
【藤北】探しに行く
出典: 祈り/作詞:松田モトキ 作曲:山口寛雄
前半は冒頭と同じ歌詞ですが、ラップを経た後だと印象が変わってきます。
1、2…と懸命に数えた「僕」でしたが、結局「数え切れない」ほどに「君」のことを想っていたようです。
あまりに強い愛が、いつの間にか祈りに変わっていた…それが、この曲なのではないでしょうか。
今はそばにいることができなくなったけれど、いつも「君」のことを想い続け、感じ続けていく。
そんな祈りを込めて歩いていく姿が描かれています。
2番
【北】君のためなら 僕はどんなことも
【北玉】出来る自信は
【北】誰よりもあるから
【藤玉】ふと触れた君の右手 どんなこと感じたかな
【藤玉】僕の心 今もこんな 胸を揺らす
出典: 祈り/作詞:松田モトキ 作曲:山口寛雄
愛する人のためなら、何だってできる。
愛にあふれたこの言葉は、聞きようによっては悲壮な決意にも取れる気がします。
手が触れただけでドキドキしてしまう、それほどまでに「君」に惚れ込んでいるといた「僕」。
今はもう、その手が触れ合うことはありません。
「あのときああしていれば」と悔やむよりは、「君はどんなことを考えていたんだろう」と想いを馳せているようです。