今なお伝説的な歌手、山口百恵
日本で伝説的な歌手は数多く存在しますが、その中の一人である山口百恵は1973年4月デビュー。
演歌歌手として活動している森昌子や桜田淳子と「花の中三トリオ」として、アイドル的な立ち位置からスタートします。
山口百恵の芸能活動は、歌手や女優が中心でした。
このため数多くの映画作品にも主演を果たしていますが、歌手として不動の地位を獲得したきっかけが『ひと夏の経験』。
当時はタブーの領域でもあった少女の性事情を含んだ歌詞は、大きなセンセーショナルを呼びヒットにつながっています。
その後もヒットナンバーを連発し、『いい日旅立ち』や『イミテーション・ゴールド』など幅の広いナンバーを歌う実力派の歌手としてキャリアを積んでいきます。
順風満帆とも思えた芸能活動ですが、1979年に突如結婚と引退を宣言した山口百恵。
1980年に大々的なコンサートで引退の花道を飾り、同年に三浦友和と挙式をあげています。
その後は度々復帰報道もされましたが本人にはその意思はなく、現在まで専業主婦として静かな生活を送っています。
シングル『プレイバックPart2』
山口百恵のナンバーのほとんどは名曲として知られていますが、その中の『プレイバックPart2』は1978年5月にリリースされた22枚目のシングルナンバー。
ちょっぴり投げやりなのに意志の強い女性像を打ち立てた山口百恵の歌い方は、強烈なイメージと共にヒット曲となっています。
バラードナンバーで清楚な一面をイメージさせたりなど、天才的な表現力を持つ山口百恵のクールな面を前面に出した楽曲でもあります。
作詞と作曲はお馴染みの阿木燿子と宇崎竜童コンビ
そんな山口百恵のヒット曲である『プレイバックPart2』は、これまでの彼女のナンバーを支えてきた阿木燿子と宇崎竜童のコンビ。
2人が作詞と作曲をしてきたナンバーは山口百恵のクールな面を印象付けるものが多く、ヒットメーカーとしても知られた名コンビです。
そんな名コンビが打ち出した『プレイバックPart2』は当時の社会的な潮流でもあった、ちょいワルなイメージの「ツッパリ少女」を思わせつつその中で展開される恋愛模様を巧みに表現しています。
男前女子をイメージできるナンバー
強烈でありながらもクールな一面を表現した、山口百恵の『プレイバックPart2』。
当時はいわゆる「ツッパリ」というイメージですが、今でいうと「男前女子」の印象。
そのため『プレイバックPart2』を今聴いても、「かっこいい女性像」として現在女性にも魅かれるナンバーなんです。
『勝手にしやがれ』のアンサーソングとして誕生
そんな「強い女性」を印象付ける『プレイバックPart2』ですが、制作のきっかけになったのは沢田研二が歌う『勝手にしやがれ』から。
自分の元を去る恋人を歌った男性目線の恋愛ソングで、これに呼応するように誕生したのが『プレイバックPart2』です。
このためアンサーソングとして、『プレイバックPart2』と『勝手にしやがれ』はワンセットになっている2曲でもあります。
東京ゲゲゲイが『プレイバックPart2』をバックに踊りまくる!
. edited video based on CD audio.
今聞いてもかっこよさが引き立つ『プレイバックPart2』は、色褪せないナンバーの一つ。
そのため同ナンバーは、最近でも再び緩やかな注目を浴びています。
と言うのも東京ゲゲゲイがYoutubeにて配信したダンスパフォーマンスに、『プレイバックPart2』が使われたことがそもそもの始まりでした。
ロックテイストでクールな印象の『プレイバックPart2』とユーモアあふれるダンスパフォーマンスともよくマッチしており、動画は現在でも120万以上の再生数を更新しています。
東京ゲゲゲイって何者?
山口百恵ナンバーである『プレイバックPart2』を活用したダンスパフォーマンス。
唐突に出てきた、東京ゲゲゲイのインパクトの強いネーミングに驚く方も多いはず。
東京ゲゲゲイとは女性のダンスパフォーマンスグループで、プロダンサーのMIKEYが教え子を集めて結成しています。
彼女を筆頭としてBOWとMARIE、Miku、YUYUのプロダンサー5人構成のグループで、2013年から活動開始。
ダンスコンテストをきっかけにYoutubeでパフォーマンスを配信する様になり、日本ならず世界的に知名度を上げてきているグループです。