はじめに
「X JAPAN」の曲には捨て曲がありません!全部オススメしたい!というのが私の主張であります。
そうはいっても、これからX JAPANを知ろうとする人には全部をいきなり聞くのはムリでしょう。
そこで今回は、ファンが選ぶ必聴TOP10ということでネット上でも人気のある曲を集めました!
少しだけマニアックな曲も混じってます、どうぞご覧ください。
歌詞が愛される理由
X JAPANの歌詞が愛される理由、それは美しいから、あまりにも美し過ぎるからでしょう。
Yoshikiの紡ぐ歌詞には、金言名句が散りばめられています。
その世界観は実に壮大でありながら、極めて細微なものまで見逃さない鋭い考察により成り立っています。
「死」という逃れようもないテーマを持つことも多く、一見するとポジティブとは取り難い一面もあります。
これには「ポジティブなエネルギーってネガティヴィティによって引き立つと思うんですよ」とコメントしていることから、逆説的にポジティブを表現しているといえそうです。
また、言葉を選び抜いた表現は、一見すると語彙が少なく、別の曲でも同じ言葉が出てくることも多いです。
「薔薇」「永遠」「時間を止める」「心を飾る」などがそうですね。
それによりYoshikiの歌詞の個性より強調されていると感じます。
なお「白鳥瞳」「五十嵐美由姫」などはYoshikiのペンネームです。歌詞の雰囲気に合わせて使い分けています。
また、Hideによる歌詞もありますが、X JAPANでの作詞とソロでの作詞ではかなりの違いが見えます。
HideもX JAPANであることを意識して作り分けていたと思われます。
必聴ランキングTOP10
第10位 Rose of Pain
まずは第10位から、「Rose of Pain」です。
この曲の歌詞は中世ヨーロッパであった実話を元に書かれています。
その主人公であるバートリ・エルジェーベトは、若い娘の生き血で身体を洗い若さを保っていたそうです。
彼女は、「鋼鉄の処女」などの拷問器具を用いて娘達を惨殺しただけでなく、召使いに命じて皮膚を切り裂き、指を切断するなど、わざと苦しませて楽しんでいたといわれています。
そして娘達の亡骸は、城の外に埋められ、そこには薔薇が植えられたそうです。
Why are scared?
What have you seen?
In the castle with the silent roses
I ask again and again
出典: Rose of Pain/作詞:Yoshiki 作曲:Yoshiki
和訳「何故、そんなに怯えているの?いったい何を見てきたというの?城の中で黙って咲いている薔薇に、何度も問いかける」
全ての残虐行為を黙って見守ってきた薔薇に、何があったのか尋ねています。
「ROSE OF PAIN」では、この薔薇の痛み・苦しみを綴っています。
この曲は、徐々にアップテンポになっていく構成がスリリングで歌詞の世界観を見事に表現しています。
第9位 Crucify My Love
第9位は「Crucify My Love」です。全編にわたってピアノが美しく、滑らかなメロディーが耳に心地よいですね。
Swing the heartache
Feel it inside out
When the wind cries
I’ll say good-bye
Tried to lean Tried to find
To reach out for eternity
Where’s the answer
Is this forever
出典: Crucify My Love/作詞:Yoshiki 作曲:Yoshiki
和訳「秘密を察して、心の痛みに揺れ動く。風が泣く頃にお別れしよう。知りたい、探している、永遠へと手を伸ばしていた。いつまでも答えを探し続けている。」
変わらない気持ち、永遠の愛を探す、というのは、X JAPANの歌詞では非常に多く出てくるテーマです。
この曲のような、優しいメロディーに乗せてもやはり哀しいですね。
「Crucify My Love」=「はりつけにした、私の愛」という意味ですが、愛を失くしてしまった人はその後どのように生きていくのでしょうか。
第8位 Sadistic Desire
続きまして、第8位の「Sadistic Desire」。タイトルからしてインパクト充分です。
Ah 舞い上がる幻影踊らせ
もて遊ぶ(He’s a cold)blooded beast
付きまとう欲望に I show my true colors
涙流し Tear my body up
出典: Sadistic Desire/作詞:Yoshiki 作曲:Hide