「AXIA~ダイスキでダイキライ~」がワルキューレの名曲として語り継がれる理由とは?!

【AXIA~ダイスキでダイキライ~/ワルキューレ】カナメとメッサーの切なすぎる一曲!歌詞を解釈!の画像

「AXIA~ダイスキでダイキライ~」はアニメ『マクロスΔ』発の声優・歌手によるユニット、ワルキューレ楽曲です。

収録アルバムは「TVアニメーション「マクロスΔ」ボーカルアルバム Walkure Attack!」で、アニメ初出回は第9話で、第10話を象徴する一曲となっています。

今回はなぜこの曲がワルキューレ名曲と呼ばれているのかを物語の背景と歌詞解釈から徹底的に解説します!

そもそも...戦術音楽ユニットワルキューレとは?

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ワルキューレは、各キャラクターの声や歌を担当する声優・歌手5名による実在するグループであると同時にアニメ内では、戦術音楽ユニットとして活躍しますよね。

まずは知らない&忘れているという人のために、簡単にアニメ内でヒロイン及び主要キャラクターが所属するユニット、ワルキューレについて紹介します。

主人公も所属することになる団体、星間複合企業体ケイオスの情報・芸能部門に所属する戦術音楽ユニット (Tactical Sound Unit) のうちの成功例となったのがワルキューレです。

というのも、戦術音楽ユニットとは銀河系各地で猛威を振るう謎の病気ヴァールシンドロームを歌の力で鎮静化するために結成されました。

ヴァールシンドロームの罹患者は体内のフォールド細菌が活性化することで自我を失い暴徒化する病気。

完治する手段は見つかっておらず、再発の危険はあるものの、その細菌を抑制する力を持つフォールドレセプターを持つ者の歌声に含まれる生体フォールド波によって正気に戻すことができます。

その、生体フォールド波の値が高かったメンバーがワルキューレに所属しているということですね。

こんなアニメのネタバレ記事か音楽記事かわからない説明を長々とした理由は、今回紹介する「AXIA~ダイスキでダイキライ~」に大きく関わる内容だからです。

「AXIA~ダイスキでダイキライ~」のキーパーソンとなる二人の登場人物、その関係性とは

そんなワルキューレに所属するカナメ・バッカニアがこの曲のキーパーソンの一人。

ユニットのリーダーながらマネージャー業もこなす縁の下の力持ち的存在の彼女にはそうなった理由には紆余曲折の背景があります。

もともと、アイドルとしてソロデビューしたが売れずに引退した後、諦めきれずマネージャーとして音楽部門に再度就職。

しかし、フォールドレセプターの数値が条件を満たしていたことから、ワルキューレの創設メンバーとして抜擢されることとなりました。

そして、以前はエースボーカルだったものの、その才能はないと語っており、現エースである美雲加入後はリーダーとしてユニットに尽くしています。

そんなカナメさんがエースボーカルを務めた最後の一曲「AXIA~ダイスキでダイキライ~」でした。

最後のエース曲は、メッサーが大切にしていた曲...!理由とは?!

そして、この曲のもう一人のキーパーソンがメッサー・イーレフェルト中尉。

ワルキューレを護衛する小隊の中でも卓越した操縦技術を持ち、登場機体に描かれたシンボルとその命中率から、敵から死神と呼ばれるほど。

任務遂行のための厳しさと冷徹さから、周囲と一線を画していた彼ですが、いつも身につけているブレスレットには1曲、「AXIA~ダイスキでダイキライ~」が入っているという意外な一面が。

それこそが、彼が戦場に身を置く理由だったのです。

「あの歌声が俺を救ってくれた」、「暴走した俺を正気に戻してくれたんだ」と9話で語ったメッサーは実は以前ヴァール化していたのです。

命の恩人であるカナメのために戦況が激化し、ヴァール・シンドロームメッサーは戦っていたのですね。

エースの座を譲ることとなり、自分のリーダーとしての才能は認めているものの、歌声に関しては自信を失っていたカナメ。

10話で、病気のこともあり、メッサーが一線を退いて訓練教官として転属する前の晩にそのことを伝えられたことで、自分の歌声を「生きる意味」にしている人がいることを知ったのでした。

メッサーからカナメへ手渡されたブレスレット!二人の恋の結末は歌詞の中に...!

カナメへとブレスレットを渡し、命を救ってもらったことへの感謝を率直に伝え、旅立ったメッサー。

しかし、翌日の惑星アル・シャハルでの任務で仲間たちが危機に陥った際に戦線に急行します。

ワルキューレも壊滅的な被害を受ける中、ヴァール化しながらも途方にくれるカナメのピンチに駆けつけ「歌ってくれ」と鼓舞しました。

「わかったわ、メッサー君!」と答えたカナメに「ありがとう、カナメさん」と今まで見せたことがないような優しい笑顔を見せます。

しかし、カナメの歌声に支えられながら、敵のエースパイロットとと壮絶な空中戦を繰り広げるものの、戦死してしまったのでした。

メッサーにいつも助けられていると言っていたカナメでしたが、まさかメッサーに、命を救ってくれたカナメを守りたいという想いがあったことは知りませんでした。

やっと想いが通じ合ったのにメッサーは...!

カナメのメッサーへの想いはストーリーの中ではっきりとわからないのですが、実は、歌詞がその想いを代弁していたのです。

「AXIA~ダイスキでダイキライ~」の歌詞を解釈!

「AXIA~ダイスキでダイキライ~」に込められたカナメの想いとは...?

ここまでの背景を知った今、この歌詞の本当の意味がわかるはずですよ。

気になる歌詞の意味を解釈していきます。

今見た笑顔が最後かもしれない...メッサーはそういつも思ってた?

今見た笑顔が最後の笑顔かもしれない
例えば別の人と会話をする横顔も尊い1秒

羽よりも命が軽くなる世界で
君は私の生きる意味だから出会えた

せつなさはこの胸のAXIA
片道だけの微熱で翔ける空
すぐ消える無慈悲な虹になる
悠遠の君がダイスキでダイキライ

出典: AXIA~ダイスキでダイキライ~/作詞:六ツ見代 作曲:松本良喜