米津玄師「ゴーゴー幽霊船」の謎に包まれた歌詞を徹底解釈！MVとの関連性も…？！アルバム情報あり！

ちょっと病弱なセブンティーンは、歌詞通り身体が弱い少女ととれます。

枯れたインク、絵を描くというシチュエーションは病院内で絵を描いている。

マザーグースはイギリスやアメリカの童話を集めたものとして有名ですが、子守唄に使われることもあります。

少女は入院していて、外へ出ることができない、毎日絵を描いて過ごしている。

夜になれば聞き飽きた子守唄を聴きながら就寝、先の見えない未来を思って泣いてしまう。

この部分はそのまま病弱な少女という解釈をしました。

対してアンドロイド。

こちらはMVのイラストを見る通り、ブラウン管のテレビのような顔のアンドロイドとして登場しています。

声と頭ががらんどうというのは、相手に響く言葉を見つけることができない、何の役にも立つことのできない、つまり役立たずの声と頭と解釈しました。

君に愛されたいと願っていたいという部分からは、現在セブンティーンから愛はもらえていないということがわかります。

歌詞ではセブンティーンを連れて幽霊船へ乗るシーンがサビになります。

その際アンドロイドは見えない僕という表現を使いますが、これはセブンティーンを外で連れ出す策としてアンドロイドらしくない顔を見せているのではないか。

本当の自分ではないけれど、セブンティーンを連れ出すことができるなら、幽霊にだって何にだってなろうという覚悟にも見えます。

アンドロイドはセブンティーンに、知らない世界を知ってほしいのではないでしょうか。

病院という箱庭的な場所では、見えるものも少ない、そして見える範囲のことでしか考えることができません。

未来が怖いと泣くセブンティーンのために、知らない世界を見せる旅に連れ出しているのではないか。

世界を知った上で、セブンティーンの行きたい方向へ連れていってあげたい気持ちがあるのではないかと思います。

A post shared by ✴︎Kumi .Y✴︎ (@yonekk) on Nov 13, 2016 at 8:00pm PST

MVでは幽霊船に乗るアンドロイドとセブンティーンのイラストが印象的です。

舵を取っているのはアンドロイド、先を見ているのはセブンティーンです。

拡声器は自分の意見、自分の意志を高らかに伝えたいという思い。

沿線上の扉は、予定調和を壊して前に進め。

本当のこと、というのはアンドロイドからセブンティーンへの思いと取りました。

幽霊船が怒っているのは、アンドロイドとセブンティーンの気持ちではないかと思います。

理不尽なこと、世界に対する不満、抱えていたものが知らないものを知ることで、自分の意志として強く前に出すことができるようになったのではないか。

遠い昔のおまじないとは何か。

小さい頃にしたおまじないと言えば、恋愛に関するものではないでしょうか。

これをすれば両思いになれる、隣の席に座ることができる、なんておまじないがたくさんありました。

これをすればこうなってくれる、神頼みのようなおまじない。

あんまりな嘘というのは、聞いていた話とあまりに違うではないか、スムーズに話は進まないものだという意味ではないでしょうか。

そしてそれはセブンティーンとアンドロイドのじれったい関係性だと、私は思っています。

「ゴーゴー幽霊船」の歌詞は、様々な方向から歌詞を解釈することができます。

過去の米津玄師のインタビューや、米津玄師を作る土台となった物語などを知ると、また違った見方もできるでしょう。

じっくりと歌詞を見て、色んな解釈をしてみてくださいね。