ずっと あなたにあげるよ ウィンター・ベル
窓に積もる雪が 二人を近付けるよ Day by day
今 抱きしめて...

出典: Winter Bells/作詞:倉木麻衣 作曲:徳永暁人

クリスマスの音として真っ先に想像するのが、鈴の音。

サンタクロースが鈴の音をシャンシャンと鳴らしながらやってくる姿が目に浮かびます。

鈴の音とともにやってきたサンタクロースが配るのはプレゼント。

自分が欲しいを思っているものを、プレゼントとして配ってくれるのです。

この曲で「ウィンター・ベルと表現されているのは、そんなプレゼントではないでしょうか。

恋人たちが欲しいと思っているもの。

彼女のために、彼のためにと懸命に考えて用意したプレゼント。

それが恋人たちにとっての「ウィンター・ベル」なのでしょう。

「Winter Bells」の主人公はどんなプレゼントを用意したのでしょうか。

日に日にクリスマスが近づいていき、窓には雪が積もっていきます。

もう少しで大切な人に会える。

そんな主人公の幸せが溢れてくるようです。

「今抱きしめて」という言葉からは、恋人に会いたくて仕方のない主人公の気持ちも伝わってきます。

「君」といるだけで幸せ

クリスマスは恋人たちにとって特別な日。

最高の思い出になるように念入りにデートの計画を練ることもあるのではないでしょうか。

しかし「Winter Bells」で描かれているのは、もっとシンプルな2人の姿なんです。

「君」といるだけで幸せ。

そんな気持ちが伝わってくる2番の歌詞を見ていきましょう。

溢れだす恋心

通り過ぎる風に
臆病になってたよ
大切な君だから 今でも
Need your love tonight

出典: Winter Bells/作詞:倉木麻衣 作曲:徳永暁人

普段は遠距離恋愛中の恋人。

1行目と2行目の歌詞には、「君」と離れてから過ぎていく時間が表されているように思えます。

離れた場所でもっと素敵な人に出会っているのではないか。

この恋は実はもう終わってしまったのではないか。

そんな不安を主人公は抱えていたのでしょう。

それでも主人公が恋人を「好き」という気持ちに変わりはありません

だからこそクリスマスの夜は「君」と一緒にいたいと願っているのです。

やわらかな光の中で

ライトが光る瞬間 未来を
信じていたい 二人
揺れているキャンドルが
眩しく このときを 照らす

ずっと ずっと待っていた ウィンター・ベル
静かに降る雪が 二人を優しくする Day and night
今 抱きしめて...

出典: Winter Bells/作詞:倉木麻衣 作曲:徳永暁人

ついにやってきたクリスマス当日。

「ライト」という言葉から、久しぶりに会う恋人が電車か車でやってきたことが想像できます。

眩しい「ライト」はまるで明るい未来を暗示しているかのよう。

2人はきっとそう感じているのでしょう。

クリスマスらしく、あちこちに灯っているキャンドルの小さな火。

強い光ではありませんが、クリスマスを待ち望んでいた2人にとっては眩しい光に見えます。

待ち遠しかったクリスマスの日。

お互いが用意していた「ウィンター・ベル」というプレゼントは、自分自身なのでしょう。

今ここに2人でいること。

それこそがお互いに「欲しい」と思っていたプレゼントだったのです。

来年も「君」と過ごしたい

「Winter Bells」で描かれている恋人たちの姿に、もう充分胸がときめいたのではないでしょうか。

しかし「Winter Bells」の歌詞にはまだ続きがあります。

クリスマスの後に想いを馳せた、ラストの歌詞を見てみましょう。

いつまでも「君」と一緒にいたい

冬が過ぎ 新しい 季節が来る 君を連れて

Oh yes 夜空に届くよ ウィンター・ベル
煌めく 星空に この想いを叶える Sweet starlight
星降る夜に そういつまでも...

出典: Winter Bells/作詞:倉木麻衣 作曲:徳永暁人

楽しみにしていたクリスマス。それでも時間は過ぎていきます。

クリスマスが終わり、冬が終わり、新しい春がやってくる。

「新しい季節」も「君」と一緒にいることができるはず、と主人公は信じています。

クリスマスの夜、「君」と星を見上げながら主人公は願うのです。

「いつまでも君といられますように」と。

それが主人公が次のクリスマスに「欲しい」と願っている「ウィンター・ベル」なのでしょう。

クリスマスの幻想的な景色の中で深まっていく「君」への想い

そこには恋人たちの喜びが溢れているように思えてきます。

まとめ