最先端のバンド、サカナクション!
デビューは2007年
バンド名は「魚」と「アクション」の単語を組み合わせた造語です。
ボーカルの山口一郎はインタビューで、ひねくれたこと・いい意味でふざけたことをやりたく、バンド名にはあまり用いられない「サカナ」を入れたそうです。
また、変化を恐れずにやっていこうという意味をこめて、「サカナのアクションでサカナクション」にしたと言っています。
2006年、地元北海道のフェスであるRISING SUN ROCK FESTIVALに、「RISING★STAR」という公募選出枠で選ばれました。
このフェス出演をきっかけに認知度が増し、注目されるようになりました。
山口一郎 (ボーカル・ギター)
岩寺基晴 (ギター)
草刈愛美 (ベース)
岡崎英美 (キーボード)
江島啓一 (ドラムス)
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
山口一郎はほぼ全ての曲の作詞作曲を担当しています。
山口と岩寺はサカナクション以前からユニットを組んで活動していました。
岡崎は山口のバイト仲間でした。草刈は以前いたバンドが解散した時に山口が声をかけて加入したそうです。
江島は音楽仲間の知人の紹介で加入しました。
ダンスミュージックとポップの架け橋
山口一郎はサカナクションを結成する前から、打ち込みなどで音楽を作っていました。
元々、クラブミュージックやダンスミュージックが好きだったそうです。
そうしたアンダーグラウンドな音楽をどうやったら世の中に広められるかと考えていたのでしょう。
サカナクションでロックバンドとして活動をスタートした時にも、クラブミュージックを意識して曲を作っていたと言います。
メロディーやアレンジ、曲のテンポなどにもこだわって、どうすれば「ヒットする曲」になるかということも考えていたのだそうです。
アンダーグラウンドな音楽と世の中に広く浸透するポップス、その間に架け橋になるような音楽を作りたいという理想をサカナクションは持っているのです。
サカナクションはライブでも様々な演出を行います。
5人全員がヘッドフォンをし、MacBookの前に立ってパフォーマンスする姿は彼らのトレードマークともいえるものになっています。
多くのフェスでトリを務め、2013年には紅白歌合戦にも出演しました。
現在はNF(NIGHT FISHING)という、バンド主催のクラブイベントも行っています。
そうした活動は全て、バンドの理想の実現に続いているのだと思います。
アートとエンターテインメントを結びつける最先端のバンドが、サカナクションなのです。
「白波トップウォーター」
収録アルバム
「白波トップウォーター」は2007年に発表されたデビューアルバム『GO TO THE FUTURE』に収録されています。
このアルバムにはサカナクション結成前に作られた曲もあり、バンド初期の勢いや若さがある作品になっています。
「白波トップウォーター」はその中でも特にファンの人気が高く、今でもライブのアンコールなどで演奏される機会の多い曲なのです。
「白波トップウォーター」は、サカナクションの現メンバーが固定されてから初めて制作された曲とのこと。
クラブミュージックとバンドスタイルの融合というサカナクションの目指したスタイルを最初に実現した曲と言えるでしょう。
PV
「白波トップウォーター」はPVが制作されています。
監督は北海道を中心に活動するクリエーターの近藤寛史氏が担当しています。
歌詞について
青春の自意識?
サカナクションはクラブミュージックを意識した音楽を作っていますが、歌詞の世界は文学性の高いものです。
明るいラブソングなどはなく、人間の悩みや葛藤などを表現した内向的なものが多いのが特徴です。
「白波トップウォーター」もそうした方向の曲と言っていいでしょう。
この曲を書いた時の山口一郎はまだサカナクションを結成する前でした。
音楽も含めて自分の人生がどうなるのかわからない中で書かれた曲なのだと思います。
歌詞を見ていきましょう。
悲しい夜の中で
蹲って泣いてたろ
街の灯りが眩しくて 眩しくて
通り過ぎて行く人が
立ち止まってる僕を見て
何も知らないくせに笑うんだ 笑うんだ
出典: 白波トップウォーター/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎