いよいよ僕らはまた旅へと歩き出します。
不思議な擬音がありますがもはや意味はなしていません。
しかしその擬音には音楽をそのまま脳内で再生しているような楽しい時間が反映しています。
岸田繁とくるりはPCを相手にした自室での録音制作環境から実際のステージへと向かうのです。
ステージは世界中の色々な場所に存在します。
ステージを探して歩いてゆく旅を続けるとそれこそ世界の果て、ワールズエンドにたどり着くでしょう。
音楽家は需要さえあればどこへでも呼ばれてゆきます。
くるりの音楽を人心を乱すものとして許さないと国家が検閲しているようなところへは行けません。
しかしそうした独裁的な政治体制を持った国はいずれ崩壊します。
だから保守思想には賛同できないという岸田繁の思いがまたはっきりするでしょう。
真実とは何だろうと考えても、途中でその意義を見失ってしまったりします。
忘れてしまったらまた考え始めたらいいのです。
多重録音でリズムを重ねることの意義もこの辺りにあります。
とにかく人をハッとさせる新しいビートを生み出すことにカタルシスが生まれるのです。
新しく生まれたリズムというものは音楽にとっての新しい価値を含むものでしょう。
それ自体が新しい真実として人びとを踊らせることができるのです。
岸田繁が使う僕らという主語がファンには本当に嬉しいでしょう。
彼が紡いだリズムもそれを体感する私たちがいないと真実にはなりません。
リズムとビートとベースによるコミュニケーションで私たちは愛を知るのです。
これこそ世界の果てで恒星が最後の爆発的な輝きを魅せる瞬間でしょう。
「ワールズエンド・スーパーノヴァ」のカッコよさは時代を超えてしまいます。
これからもこのリズムに身体を揺らすことで私たちは真実に触れられるのです。
その具体的な意義は分からないかもしれません。
そもそも音楽とは何かという問いに具体的な答えを用意できる人はわずかです。
それでも旅をする先で私たちは新しい音楽と出会います。
世界の果てまでもこの旅は続くと岸田繁は歌いました。
そのとおりに彼もくるりもリスナーも旅を辞めていません。
いずれ分かる日がくればそれでいいのでしょう。
私たちは答えなど分からないからどこまでも向かう気概を忘れないのです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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