多才なシンガー、福山雅治

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福山雅治という人は実にたくさんの肩書きを持ちます。シンガーソングライターであり、俳優、ラジオパーソナリティ、写真家、音楽プロデューサーでもあり……それは多才であるということでもあります。

デビューは俳優としてが最初です。現在の所属事務所のオーディションを受けて映画『ほんの5g』でデビューしたのが1988年でした。歌手としてのデビューはその翌々年です。

女性からの人気がとても高く、2015年の結婚(婚姻届提出)発表が国内の女性の多くを「福山ショック」に陥らせたことはみなさんの記憶に新しいことでしょう。

それほどの福山人気はデビュー当初からあった訳ではなく、兆しは1992年出演のテレビドラマ『愛はどうだ』の頃からであり、決定的になったのは1993年の『ひとつ屋根の下』でした。

その後、歌手としても人気が上昇、1994年「IT'S ONLY LOVE」、1995年「HELLO」など、続けてオリコンCDランキングの上位に登場し、以降は常連となります。

ラジオでは歯に衣着せず、飾らないトークを聴かせることから、男性のファンも決して少なくありません。男性のみ入場可のライブを開催することがあるほどです。

新曲「零-ZERO-」映画『名探偵コナン ゼロの執行人』のために書き下ろしたもの。依頼を受けて脚本を充分に読んだ上で制作したとのことで、作品の世界観がよく表れた曲に仕上がっています。

『名探偵コナン』をさっとおさらい

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『名探偵コナン』の物語

漫画連載24年、テレビアニメ放送22年の長寿作品ですから、ご存じない方もおられないかと思われますが、改めて『名探偵コナン』のあらすじをご紹介しておきます。

高校生ながら優秀な頭脳と鋭敏な観察眼を持つ工藤新一(くどう・しんいち)は、あるとき幼馴染みの毛利蘭(もうり・らん)とともに遊園地に遊びに行くのですが、そこで怪しげな黒い影を見かけます。

影の後を追った新一は遊園地の片隅で、帽子や眼鏡や衣服など身につけるものがすべて黒の男たちが中年の男から金銭を取り立てているのを目撃します。

中年の男はある企業の社長で、拳銃の密輸をしていたらしく、その証拠をフィルムに収めた黒ずくめの男たちにゆすられている様子です。拳銃密輸犯と、それを恐喝する謎の男たちの取引現場です。

高校生でありながらその頭脳と観察眼で「日本警察の救世主」と呼ばれるまでになっていた新一は探偵としての心が騒いで、急いで証拠写真を撮ります。

夢中で写真を撮るうちに背後から黒ずくめの男に殴打され、その場で新一は昏倒。気を失っている間に黒ずくめの男たちにある薬を飲まされます。男は薬を毒薬と認識して口封じのために飲ませたのです。

薬を飲ませ、すぐにその場を離れた黒ずくめの男たち。新一が死んだものと信じています。しかし、新一は死んではおらず、その身体は小学1年生程度にまで縮んでしまったのです。

薬は毒薬としては効かず、新一の身体だけを若返らせたのでした。かくて、「身体は子供、頭脳は大人」の少年が現れるのです。

自分が生きていることを黒ずくめの男たちに知られてしまったら周囲の人たちまで危険な目に遭わせてしまうと隣家に住む阿笠博士に言われた新一は「江戸川コナン」という別人として生活をはじめます。

コナンとして生活しながら身体をもとに戻す方法を探すため、黒ずくめの男たちの情報を集めるのですが、黒ずくめの男たちが所属する組織は何やら陰謀を企てている様子。

コナン=新一は組織の壊滅ともとの身体に戻ることを目指して、多くの謎と事件を追っていくことになるのです。

安室透=バーボン=降谷零

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黒ずくめの男たちの組織=黒の組織を追ううちに、コナンは「バーボン」というコードネームを持つ組織の人物と出会います。

バーボンの普段の姿は、コナンの保護者である探偵・毛利小五郎に押しかけ弟子入りした私立探偵・安室透(あむろ・とおる)。毛利探偵事務所の隣にある喫茶「ポアロ」でアルバイトをしています。

バーボンとして黒の組織の内情を探り、安室という仮の姿で日常を過ごすその実体は、警察庁警備局警備企画課所属の公安警察官、降谷零(ふるや・れい)。3つの顔を持つ男です。

降谷が所属する警察庁警備局警備企画課は通称「ゼロ」と呼ばれます。

映画『名探偵コナン』第22作のタイトルゼロの執行人』とは警察庁警備局警備企画課の公安警察官、ひいては降谷零を指しています。

『名探偵コナン ゼロの執行人』

例年春に公開される映画『名探偵コナン』第22作目が『ゼロの執行人』です。物語は東京サミットが開催されることになった架空の施設「エッジ・オブ・オーシャン」の爆破からはじまります。

なぜか爆破事件の容疑者として逮捕されてしまう毛利小五郎。サミット当日ではなかった爆破事件。不審な点がいくつもある中、事件発生時の防犯カメラの映像に安室が写っていることに気づくコナン。

事件と公安警察の関わり、事件に隠された謎に迫るコナンは真実を追い、安室=公安の降谷は正義のために死力を尽くします。

「正しい」のは真実か正義か。正義とはいったい何か。正義のための犠牲は許されるか。全22作中、最も重いテーマを内包する物語が展開します。

福山の「零-ZERO-」は物語が問う正義安室透=降谷零に焦点を当てて制作されています。

真実を暴く者VS.正義を貫く者──魂がぶつかり合う極秘任務ミステリー!劇場版第22弾『名探偵コナン ゼロの執行人』2018年4月13日(金)公開!

福山雅治5thデジタルシングル「零-ZERO-」

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福山雅治と『名探偵コナン』のコラボ動画!

「零-ZERO-」は2018年4月7日リリースのデジタルシングルです。デジタル配信のみでCDの販売はありません。

福山が『名探偵コナン』に楽曲提供するのはこれがはじめて。コナンファンの間では『ゼロの執行人』の主題歌B'zと予想する人が多く、またそれを望む人も多数でした。

B'zは映画『名探偵コナン』全22作のうち、最多の5作の主題歌を担当しています。そして、B'zのボーカル稲葉浩志は大変な格闘技好きで、中でもUFCという総合格闘技団体のファンです。

福山もまたUFCの大ファンで、UFCを介して福山と稲葉は交流も深い間柄です。福山が突然『名探偵コナン』の主題歌に起用されたのは、その辺りの縁も関係があるかもしれません。

MV福山×コナンのコラボ動画です。武道館での福山のライブ映像に『ゼロの執行人』の映像が挿入されています。かなり重要な場面も含まれています。

映画は最後に「零-ZERO-」が流れることで完成されると言っても過言ではありません。「零-ZERO-」が映画のピースとしてどのようにはまっているか、劇場で確認してみてください。

ジャケットアートは『名探偵コナン』原作者・青山剛昌の手によるもの。福山と安室(降谷)が並んでギターを弾いている姿が描かれています。安室はギターが弾けるという描写は原作にも登場します。

テーマは「零の可能性」