ここ ここ ここはどこ 宇宙
わたし中央線乗り越して気付いた 明日は始業式
にく にく にく 憎らしいあいつのタイムマシンは
時空間ひとっとびにきのうへ消えてゆく
出典: LOVEずっきゅん/作詞:やくしまるえつこ, 永井聖一, 真部脩一, 西浦謙助 作曲:やくしまるえつこ, 永井聖一, 真部脩一, 西浦謙助
「ここはどこ」と宇宙を漂っていると、一気に「中央線」に場所が飛びます。
「乗り越して」というところから電車の中で眠っていたことが想像でき、我に返ると「明日は始業式」であることを思い出したのです。
はじめの歌詞から、謎めいています。PVの暗号のことを考えると、何か隠された意味があるのではないかと思ってしまうでしょう。
しかし、メロディーに対する言葉の響きの面白さや、場面を思い浮かべながらこの曲を聴いたほうが良いと思います。
感じながら考えると楽しめる歌詞ではないでしょうか。
「憎らしいあいつ」は本当に憎んでいるわけではなく、かわいくて憎いというニュアンスです。
「タイムマシン」に乗って、「あいつ」は過去の思い出に消えていきます。
冒険少女で恋するハイティーン
きみ きみ 君は誰 want you わたし冒険少女
アマゾン帰りの恋するハイティーン
すき すき すき 隙だらけ あいつ発明キッド
欠かさずつけてる秘密のダイアリー
出典: LOVEずっきゅん/作詞:やくしまるえつこ, 永井聖一, 真部脩一, 西浦謙助 作曲:やくしまるえつこ, 永井聖一, 真部脩一, 西浦謙助
宇宙から中央線に移り、「アマゾン帰り」なのですから間違いなく旅をする「冒険少女」です。
「冒険少女」のワイルドさと「恋するハイティーン」という乙女なかわいらしさのギャップがとてもかわいいですよね。
「すき すき すき」は好きと「隙」をかけているのでしょう。おそらく、「発明」に夢中で隙だらけなのだと思います。
何かに夢中になっている人は、男女問わずに魅力的です。
そんな「発明キッド」は、毎日欠かさずに「秘密のダイアリー」をつけています。
男の子のことが好きな女の子でなくても、どんな内容なのか気になりますよね。
想いが伝わる「ラブずっきゅん」
ラブ ラブ ラブずっきゅん ラブずっきゅんだね
君にほらラブずっきゅん
出典: LOVEずっきゅん/作詞:やくしまるえつこ, 永井聖一, 真部脩一, 西浦謙助 作曲:やくしまるえつこ, 永井聖一, 真部脩一, 西浦謙助
そんな隙だらけで発明に夢中な「君」に「ラブずっきゅん」なのです。
この「ラブずっきゅん」というありそうでなかったキャッチーなフレーズを発明するところがすごいですよね。
日本人であれば、「I LOVE YOU」よりも、「ラブずっきゅん」の方がしっくり来るのではないでしょうか。
好きでたまらないという気持ちがよく伝わってきます。
好きな人と歩きたい
あれ? あれ? いきなり脳卒中
わたし年がら年中 貝殻集めて歩くの 由比ヶ浜
ふた ふた 二人が急接近したあの日から
貝殻集めて歩くのやめました
出典: LOVEずっきゅん/作詞:やくしまるえつこ, 永井聖一, 真部脩一, 西浦謙助 作曲:やくしまるえつこ, 永井聖一, 真部脩一, 西浦謙助
この「脳卒中」は、いきなり病気になったということではなく、恋にクラッときたという意味でしょう。
「わたし」は一年中いつでも貝殻を集めていたことから、とても貝殻が好きであることがわかります。
しかし、「二人が急接近したあの日」から、貝殻を集めて砂浜を歩くのをやめてしまいました。
これは、貝殻を集めるよりも、好きな人と一緒に歩きたいと思うようになったからでしょう。
曲を聴くとわかりますが、「ここはどこ」の部分の歌詞が最後にもう一度出てきます。
これは、もしかすると好きな男の子と恋に落ちたことはすべて夢だったいう意味なのかもしれません。
あるいは、パラレルワールドで何度も恋に落ちるという意味も考えられます。
PVと同じように、謎を解くような深読みができる歌詞ではないでしょうか。
まとめ
今回は、相対性理論の代表曲の1つである『LOVEずっきゅん』について紹介しました。
ポップで親しみやすいサウンドとキャッチーな歌詞が印象に残る楽曲です。
また、一見すると何でもないPVに暗号が隠されているのに驚いた方も多かったのではないでしょうか。
この記事を読んで相対性理論に興味を持った方は、2016年4月に発売されたアルバム『天声ジングル』も聴いていただきたいです。
現在の相対性理論の最新アルバムであり、相対性理論の世界観が存分に味わえる最高傑作だと思います。
詳細については、下記の公式サイトをご覧ください。
ポップ・シークレット・プロジェクト。東京都心にて活動中。
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