きゃりー本人もちょっと大人っぽい?

【ふりそでーしょん/きゃりーぱみゅぱみゅ】歌詞解説!大人の仲間入り♪はたちを祝うバースデーソング!の画像

2013年1月30日発売の、「キミに100パーセント」との両A面シングル曲。

ありそうで実はなかなか無かった、成人式がテーマの1曲です。

ちなみに発売日の前日29日は、きゃりー20歳の誕生日。

本人へのお祝いも込めて制作されたようです。

メロディーもダンスも、これまでとは一味違ったスピード感のあるもの。

今までよりちょっとだけ大人になったきゃりーを楽しむことができます。

まずは振付のかわいいMVから見ていきましょう。

紅白で統一された映像に注目!

最初のシーンは有名な絵画がモチーフに

映像全体では、「祝福」を意味する「紅白」がイメージカラーになっています。

きゃりーの衣装ももちろん紅白。出てくる小物類も全て紅白です。

まず登場するのは、タバコを吸っているモンスター。

もうここで、成人となったシンボルが出てきます。

そしてきゃりーが最初に登場するシーンは、あの有名な絵画をモチーフにしたもの。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」です。

これは、「子どもだった自分との別れ」を意味しているのでしょうか。

MVとしては、とてもポップでかわいらしいもの。

でも「いつまでも子どもではいられない」といった切ない想いも込められているような。

またメロディーのテンポが速めなので、ダンスもかなりキビキビとしていてスピーディー。

きちんと全員の動きが揃っているところも見どころです。

では、全体のストーリーも解説していきます。

きゃりーが酔っ払いに!?

まずは先述にもある通り、「最後の晩餐」のシーンからスタート。

紅白のテーブルの上に並べられた、いくつもの料理たち。

七面鳥、リンゴ、ゼリー、ワイン、ザクロなど…全て「紅白」でお見事です。

最初は食卓での場面ですが、全体としてはミュージカル風。

テーブルを囲う召使い?たちと一緒にステージでダンスしています。

そしてちょこちょこ挟まれる、冒頭で登場したモンスターときゃりーとのシーン。

お酒を飲みながら、ちょっと大人な時間を過ごしています。

ワインを少しずつ飲み始め、酔っ払いレベルが徐々に上がっていくきゃりー。

モンスターと酔拳をしてみたり、謎の踊りをしてみたり。

だんだんと酩酊状態になっていき、テーブルに寝そべったりもしています。

終盤には、満タンだったワインの瓶がついに空っぽに…。

きゃりーの酔っ払いレベルは、計測不能なほどにアップ。

空のワイン瓶を片手に、テーブルへ突っ伏してしまいました。

ですが、酔っ払いながらも無事踊り終えたきゃりー。

…かのように見えましたが、最後には口元を抑えています。

曲が終わった最後のシーンは、きゃりーがグッタリしている様子。

一緒に遊んでいたモンスターに背中をさすられながら、グロッキー状態に…。

こういう光景は、実際の成人式でも「あるある」です。

お祝いソングでありながら「飲み過ぎはキケン!」の注意喚起もしているのでしょうか。

そろそろ歌詞の解説へ

さてMVもたっぷり堪能したところで、本題の歌詞解説に入ります。

きゃりー自身も同様「はたち」になった時の曲。

いったい、どんな想いが込められているのでしょうか?

まずはここまで来ることができて感謝!

はたち はたち はたち はたち
あたし あたし はたち ふれそでーしょん
はたち はたち はたちだけなの?
そうでしょ あたし はたち はたちの
ふりそでーしょん

こんにちわ こんな記念日は
心から ありがとうって言えるね
いつもははずかしいけど
一生に一度 大切な日

出典: ふりそでーしょん/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ

これまでは年齢の数字そのものには意味がつかなかった誕生日。

でも一生に一度だけ、人生の大きなターニングポイントになる年齢があります。

それがこの曲のテーマでもある「20歳」。

その他の年齢の時にはなかったのに、20歳になると皆一斉に成人式を行いますね。

きゃりーの曲の中ではわりと珍しいのですが、今回の歌詞はメッセージ性が強いものです。

「普段は照れくさいし言えないけど、生まれてくることができて良かった」

世間に「大人」と認められる年齢まで、人生を続けてくることができたこと。

成人式を機に、今までを振り返り感謝している様子でしょうか。

こんなふうに、これまで支えてくれた周りの人にも、素直な気持ちが言えたらいいですね。

いつから本当の大人になれるの?

チョコレイトのにがいとこ
オトナなの?コドモなの?
いつまでも夢見たいから
このリズムに乗せて

出典: ふりそでーしょん/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ

チョコレートは甘いスイーツのイメージですが、カカオが強いと少し苦いこともあります。

そんな甘さと苦さが混じった様子を、「はたち」に例えている部分。

日本では20歳以上が成人とされていますが、実際のところはどうなのでしょうか?

「20歳」というと、世間一般ではまだ比較的モラトリアムな時期かと思います。

中には、まだ20歳だと学生という方も多いでしょう。

はたちになったからと言って、いきなり大人になれるわけではないのです。

まだまだ、子どもと大人の間で宙ぶらりん。

「大人にならなきゃいけないけど、でもいつまでも子どもみたいに夢も見ていたい」

そんなちょっとした迷いもこの部分から見られます。