『風の盆恋歌』とはどんな曲?

『風の盆恋歌』石川さゆりが紅白で初の〇〇となった曲!?祭りをテーマとした歌詞を徹底解説!の画像

『風の盆恋歌』1989年にリリースされた石川さゆり51枚目のシングルです。同曲は第31回日本レコード大賞最優秀歌唱賞日本作詞大賞大賞を受賞しました。

さらに同年大晦日に放送された第40回NHK紅白歌合戦で石川さゆり同曲で初の大トリを務めました。

その9年後、第49回NHK紅白歌合戦でも同曲を披露しています。同じ曲で2度も紅白歌合戦に出演するとはすごいことです。

「風の盆恋歌」がどれほど多くの人たちに愛されている楽曲かが窺えますね。

富山県富山市のご当地ソング

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『風の盆恋歌』は、富山県富山市で毎年9月に開催される「おわら風の盆」というお祭りをテーマにしたご当地ソングです。

「おわら風の盆」とは、毎年9月1日から3日まで行われるお祭りで、地方(じかた)の演奏とともに町で選ばれた踊りの名手たちおわらを踊りながら町内を練り歩きます

マンガ『坂道のアポロン』を描いた漫画家・小玉ユキが、おわらをテーマにしたラブストーリー『月影ベイベ』(小学館、全9巻)を発表しています。

同コミックは2014年度このマンガがすごい!オンナ編第3位に選ばれました。

富山県富山市八尾町で生まれ育った若者たちが、どれほどおわらを愛しているかが伝わってくる熱いストーリーです。興味ある方はぜひ読んでみてください。

『月影ベイベ』を読んだ方はきっと、生のおわらを見に行きたくなるはずです。

今さら聞けない、石川さゆりのプロフィール

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1958年生まれ、熊本県出身の石川さゆりは日本屈指の演歌歌手です。

小学生のとき島倉千代子の歌謡ショーを見て歌手になることを夢見ました。その後、中学生になった石川さゆりは、ホリプロのスカウトマンに声をかけられ芸能界入りを果たします。

1973年、1stシングル「かくれんぼ」アイドル歌手としてデビューした石川さゆりですが、当時は中三トリオ(森昌子、桜田淳子、山口百恵人気に隠れてしまいました。

1976年、アイドルをやめ本格的に歌手としてリリースしたアルバム『365日恋もよう』からシングルカットされた『津軽海峡・冬景色』が空前の大ヒットとなりました。

その後も『波止場しぐれ』(1985)、『天城越え』(1986)、『夫婦善哉』(1987)、『ウイスキーが、お好きでしょ』(1991)など数々のヒット曲を生み出しています。

史上最多「紅白」出場40回達成

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1977年『津軽海峡・冬景色』で第28回NHK紅白歌合戦に出場してから、途中産休で出場を辞退したこともありますが、石川さゆりは紅白に出場し続けています。

2017年現在、石川さゆりが通算40回で最多記録保持者となりました。石川さゆりがどれほそ「国民的歌手」かがこれにより実証されたと言えるでしょう。

2017年12月31日も、紅白で石川さゆりの歌声を聴くことができます。

これまでに紅組トリ7回、そのうち1回は大トリを務めています。まさに日本を代表する歌手と言っても過言ではありません。

女優としても活躍する石川さゆり

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歌手として日本の歌謡界、演歌界の頂点に君臨している石川さゆりですが、女優としても活躍しているのをご存じでしょうか。

これまでに時代劇「大江戸捜査網」、NHK大河ドラマ「功名が辻」「水戸黄門」などに出演。

さらに映画『トラック野郎・故郷特急便』(1979)では菅原文太演じる星桃次郎のマドンナ役も務めました。

歌詞から紐解く「風の盆恋歌」

『風の盆恋歌』作詞:なかにし礼、作曲:三木たかし

日本の歌謡界大御所2人がタックを組んで作った楽曲です。早速歌詞からこの歌の真意を紐解いてみましょう。

しのび逢う恋

蚊帳の中から 花を見る
咲いてはかない 酔芙容
若い日の 美しい 私を抱いてほしかった
しのび逢う恋 風の盆

出典: 風の盆恋歌/作詞:なかにし礼 作曲:三木たかし