夏曲の大定番「夏祭り」

君といた、あの夏

【夏祭り/Whiteberry】甘酸っぱい歌詞の意味をおさらい!伝えられなかった恋心に胸キュン!の画像

2000年にWhiteberryの3rdシングルとして発売された「夏祭り」。

青春の甘酸っぱさを描いた切ない歌詞と特徴的なボーカルで瞬く間に大ヒットしました。

今もなお、夏の定番曲ですよね。

ですが、中学生でバンドデビューしたWhiteberryはメンバーの大学進学をきっかけに解散……。

それが2004年の出来事なのですが、この曲は今もたくさんの方に愛されています。

ボーカルの前田有嬉さん(2016年に“前田由紀”から改名)が久々にテレビで歌唱した姿をどうぞ!

最初の歌い出しから「これこれ~!」と思わず声が出ちゃいました。

イチゴにかけた練乳がゆっくり垂れていくような、前田さんの独特な歌声。

中学生ながらメジャーデビューを手にした実力は健在ですね!

バンド時代は浴衣の裾をまくりあげて下にレギンスを穿いていた元気な姿が印象深いです。

でも、動画で着ている浴衣は色が抑えられてすっかり「大人の女性」の装いですね。

前のめりになる歌い方は相変わらずでちょっと懐かしいです。笑

では、聞いてる人をキュンキュンさせる甘酸っぱい歌詞を見ていきましょう。

君と夏祭りに行った日

あれはもう、遠い夏……

君がいた夏は 遠い夢の中
空に消えてった 打ち上げ花火

出典: 夏祭り/作詞:破矢ジンタ 作曲:破矢ジンタ

このスローな始まりがもう切ない雰囲気を醸し出していますよね。

主人公が夢のようだったある夏の1日を思い出しているようです。

「どんなことがあったんだろう?」と思っていると途端にアップテンポになります。

歌の世界は一気に主人公の中学時代にプレイバックしますよ!

初めてのデート

君の髪の香りはじけた
浴衣姿がまぶしすぎて
お祭りの夜は胸が騒いだよ

はぐれそうな人ごみの中
"はなれないで"出しかけた手を
ポケットに入れて握りしめていた

出典: 夏祭り/作詞:破矢ジンタ 作曲:破矢ジンタ

待ち合わせをして初めて2人っきりでの夏祭り。

ドキドキしながら待っていると、人ごみの中に髪をアップにした彼女を見つけます。

「あれ、ちょっと雰囲気違う……。え、浴衣?

そう、大好きな彼女が! 浴衣で来たのです!

主人公の思考は一旦止まって、近づいてくる彼女がスローモーションで見えたんじゃないでしょうか。

「遅くなってごめんね」とテレながら笑う彼女。

なのに主人公はカッコつけて「あぁ……、浴衣にしたんだ」とか言っちゃうんですよ。

高校生ともなればきっと「浴衣可愛いじゃん」とさらっと言えますよね。

でもこの歌の2人は恐らく中学生。まだ女子に胸キュンセリフが言えるほどの経験はありません。

リアクションの薄さにちょっとがっかりな彼女に気づいてあげられないまま2人は参道を進みます。

夏祭りは人ごみ必至ですから「手を繋ぐ」のハードルが低いんですよね。

絶好のチャンスなのに、この主人公は彼女に手を伸ばすことが出来ないようです。

ああ、もどかしい~!

ここからが本番

やがて決断のとき……

子供みたい 金魚すくいに
夢中になって袖がぬれてる
無邪気な横顔がとても可愛いくて

君は好きな綿菓子買って
ご機嫌だけど 少し向うに
友だち見つけて 離れて歩いた

出典: 夏祭り/作詞:破矢ジンタ 作曲:破矢ジンタ

浴衣の女の子が金魚すくい。それだけで絵になる風景ですよね。

張り切ってる彼女の浴衣の袖が濡れてしまっていますが、気づかず金魚と格闘しています。

主人公は隣でその笑顔を見ながらそっと袖を避(よ)けてあげたのでしょうか。

たくさんはしゃいだ後には定番の綿あめ。

でも彼女が急にうつむいて、主人公から距離をおきます。

何だろうと振り返るとクラスメートがいたようです。

2人でお祭りに来ていることを彼女は友達に内緒にしているのでしょう。

そんな彼女を見て、主人公は少し寂しく感じています。

「つき合ってるんだ」って言えたら良かったのに……。