貴方に会いに行くルートならば
最短経路描くアルゴリズムで I’ll go
出典: PARADOX/作詞:藤原優樹 作曲:トミタカズキ
特別な人である相手には、今すぐにでも会いに行きたいと主人公は考えます。
1秒でも早く会うなら、近道するべきです。
「アルゴリズム」とは問題を解くための手順のことを指します。
この歌詞の場合、相手のもとへ行くための近道を計算して考えているのでしょう。
「最短ルートで会いたい」と思える相手は、「好き」と定義付けられるでしょうか。
ですが、これもまた友愛にもいえることなので「恋愛」には限定できません。
恋は逆説だらけ
Show me love? 証明Now!
はっきりさせて
0か? 1か?
それが大問題
好きの右肩の
ダッシュが邪魔ね…
手と手 繋ぐ
温度ならば
平均 示す はずなのに何故?
グラフの右肩 上がり続けて…
解決出来ない
パラドックス
出典: PARADOX/作詞:藤原優樹 作曲:トミタカズキ
何をもって「恋愛としての好き」となるのか、これはかなりの難問です。
さすが700万年前から人類が頭を悩ませる命題なだけありますね。
こればかりは「0」か「1」かというきっぱりとした答えを出すのは厳しそうです。
本来こうした研究は実践を交えた実験と、冷静かつ客観的な分析が必要になります。
ですが、主人公の相手に対するなんだかよく分からない気持ちがみるみる高まっている様子。
手をつないだら平熱から体温がどんどん上がっていってしまうようです。
これでは冷静で客観的な分析ができません。
今度は「何故手をつないだら体温が上がるのか」を考え始めてしまいました。
これが「恋愛」であり「好き」ということなのだと思われますが…それだけでは結論付けられないのでしょう。
結局それで堂々巡りになって、解決できないのは目に見えています。
証明し尽くせないもの
恋愛の全てを証明しきるのはなかなか難しそうです。
「何故自分はそう感じるのか」を考えても、気が付いたら感じている分考えようがありません。
ですが、主人公は考えようがないからと諦めるわけもないようです。
マイナスとマイナスはプラス
貴方に会えないマイナスも
同じ気持ちだと 示してくれたなら
マイナス×マイナスで
すぐにプラスになれるのに
出典: PARADOX/作詞:藤原優樹 作曲:トミタカズキ
好きな人と長時間会えないと、やはり寂しくなってしまいます。
数学でいうならマイナスのつく負の数でしょう。
では相手はどうでしょうか。
相手も寂しいとネガティブな感情になっていたとしたら、相手は自分を好きでいるという証明になります。
好きな相手が自分を好きでいてくれたら、嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。
それが「プラス」です。
数学ではマイナス同士で掛け算するとプラス…つまり正の数になります。
恋心とは、意外にも数学と通じるところがあったのですね。
長い道のりはどこなのか
貴方と歩いてくルートならば
最長経路がいい でもそれが難問ね…
出典: PARADOX/作詞:藤原優樹 作曲:トミタカズキ
会えなければ寂しいですが、会えたら会えたでできるだけ長い時間一緒にいたいと思います。
それが恋心です。
帰り道だって少しでも長い時間一緒にいるために、家まで最も時間のかかる道を計算しようとします。
しかし、これがまた難しい様子…。
「最長経路」といえるほど、遠回りできる道がないようです。
さてどうしようかと悩んでしまいました。
恋は謎だらけ
Show me love? 証明Now!
どっちつかずの
推論?反論?
“why?”増えては
ホワイトボードを
埋め尽くしてく
ビーカー越しに
貴方の顔 観察した
それだけで何故
急にこみあげる
この水滴は
説明できない
パラドックス
パラドックス
出典: PARADOX/作詞:藤原優樹 作曲:トミタカズキ