あの日君と流した涙 今も思い出すよ
時 流れ 抱えるものもお互い増えてきたけど
無我夢中で走ったあの頃 何もなかったけど
何よりも何でもあった 少し忘れそうになる

さらば青春よ そんな言葉は嘘だろうな
きっと僕ら あの頃の僕らを超えて辿り着く
最高のBEST FRIEND

出典: BEST FRIEND/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

まず前提として、この曲は卒業後の友人関係を歌っているものだと思います。

それを踏まえて聴いてみてください。

いま学生である方は、「卒業後」を思い描きながら。社会人である方は、「学生時代」に思いを馳せながら。

時が経っても変わらない。

時が経っても変わらない 支え合える友と笑えるように
たとえどんな遠くに離れても わかってるよ 君らしく笑ってるさ
悲しみも汗も悔しさも 全部今度笑いながら話聞くよ
胸はって明日を生きる証 掲げて行こう あの日の僕ら笑う

出典: BEST FRIEND/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

”時が経っても変わらない”というのは、文字通りですね。

当時は毎日学校で顔を合わせ、同じ時間を過ごしていた友人たち。卒業を機に、それぞれの道に進んでいきます。

これまでのようには会えず、次第に連絡を取る回数も減っていってしまいますよね。

一緒に過ごす時間が減って、会える回数も減って、人によっては距離も離れて。

そうやって「同じ時間を過ごした過去」は遠ざかっていきます。

それでも、友達というのは”時が経っても変わらない”ものなんですよね。

連絡を取り合うこと、会うこと、遊ぶこと。それだけが友達の関係じゃないんです。

良いことも悪いことも、全部ひっくるめて話せる。そしてそれを笑ってくれる。

それが、「友達」という心地よい関係なんですよね。

退屈だと思っていた日々

まだ見ぬ明日を思うあまり 大切な瞬間すら
退屈だって強がっていた それも間違いじゃなくて
さらば青春よ そんな言葉は嘘じゃないか
きっと僕ら あの頃の僕らを
超えて辿り着く 最高のBEST FRIEND

出典: BEST FRIEND/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

若い頃、”大人になりたい”と思うことってありませんでしたか?

筆者は、どちらかというと”大人になんかなりたくねー!!!”とロック精神丸だしな高校生だったのですが……(笑)

でも、”早く独り立ちしたい””自立したい”という気持ちは強くありました。今思えば、それも”大人になりたい”という気持ちだったのかもしれません。

当時、未来のことばかり考えてしまって、大切な”いま”という毎日を見逃してしまっていたかもしれません。

毎日平凡で、変わり映えのしない日々。同じメンツで、同じ空間で、同じことをして。

多感な時期だからこそ、それを”退屈”だと思ってしまったのだと思います。

あなたもまた誰かの友達。

当たり前の日々なんかない 支え合える友が教えてくれた
たとえどんな遠くに離れてもわかってるよ 僕らしく笑ってくさ
悲しみも汗も悔しさも 全部今度笑いながら話聞いて
胸はって明日を生きる証 迷う道を照らし出す光であれ

出典: BEST FRIEND/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

でも、”退屈”だと感じていた日々は、決して”当たり前”ではなかったんですよね。

大切だったんだな、と気付くのは、いつだってそれがなくなってから。

「毎日つまんねえなぁ」と思っていたあの日々。それがなくなって、寂しくなって、ふと心が折れそうになったとき。

きっと、あなたを支えてくれるのは”退屈”な日々を一緒に過ごした友人たちの存在だと思います。

距離も時間も関係ありません。きっとあなたの友人たちは、「らしさ」を失ってはいません。

そして同時に、あなたもまた、だれかの友人であることを忘れないでください。

あなたにとっても、誰かにとっても、友人という存在はいつだって、”迷ったとき道を照らしてくれる存在”になるんです。

背負うものが増えること、それが大人になるということ。

流されそうなときの中で 見失うこともあるだろう
迷いそうな人生の中で 忘れ行くこともあるだろう
それでも変わらないモノが 僕らにはきっとあるだろう
それを超えていけるモノが 僕らならきっと

時が経っても変わらない 支え合える友と笑えるように
たとえどんな遠くに離れてもわかってるよ
君らしく笑ってるさ

出典: BEST FRIEND/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

大事にしていたもの、自分らしさ、夢、友人の存在、家族の存在、帰る場所。

新しい環境で、そういったものを見失ってしまうことがあるかもしれません。

それは、時間の使い方や人間関係が変わって、自分の人生に新たな責任や立場が増えたから。

背負うものが増えて、これまで持っていた大切なものが埋もれて忘れてしまうのは、仕方のないことかもしれません。

そう思うと、胸が張り裂けそうな寂しさを覚えます。でも大丈夫、BEST FRIENDは、「大丈夫」と歌ってくれます。

そんな弊害なんか超えて、何があってもずっと変わらないモノがあるんだよ、と教えてくれます。

新しいものが増えても、あったものがなくなるわけじゃない。

悲しみも汗も悔しさも 全部今度笑いながら話聞くよ
胸はって明日を生きる証 掲げて行こう あの日の僕ら笑う
oh your my best friend
胸はって明日を生きる証 真っ直ぐにそんな出逢いよ
ありがとう

出典: BEST FRIEND/作詞:GReeeeN 作曲:GReeeeN

どれだけ時間が経っても、会っていなくても、”退屈”な日々を一緒に過ごした友人たちは、”変わらないモノ”なんです。

もちろんそれぞれの人生があって、それぞれ違う場所で違う人々と生活を営んでいます。

あの頃にはなかった新しい居場所があります。

でも、何か新しいものが増えても、あったものがなくなるわけじゃないんです。

埋もれて見えにくくなっているかもしれない。普段気にかけることもないかもしれない。

でも、あなたとあなたの友人の関係は、いつだってそこにあるんです。ずっと変わりません。

いつかどこかで会えたら。あの頃と同じ顔で笑えるはずです。友人も、そして、あなたも。

さいごに。