心で感じてほしい
目を塞ぎ、耳を塞ぎ、口を塞いで
『Let Me Let You Go』は、2013年7月に発売された安室さん11枚目のアルバム【FEEL】に収録されてる一曲です。
アルバム名の通り「感じてほしい」という願いがつまっています。
DVD、Blu-ray付きなど仕様の異なるそれぞれのジャケットは、写真が異なっていて目を引きます。
それは感じてほしい、という願いを反映したもの。
3パターンある写真は、「目を塞ぎ」「耳を塞ぎ」「口を塞いだ」安室さんのお顔のアップです。
白黒の写真は、どれも安室さんのシンプルな美しさを際立たせ、心に突き刺さります。
どれも手元に置いておきたくなって、ファンとしては懐も痛みます!
大物シンガーソングライター提供の楽曲
作詞作曲を手掛けたShelly Peikenは、その楽曲がグラミー賞にもノミネートされたアメリカのシンガーソングライター。
クリスティーナ・アギレラの『What A Girl Wants』などで有名なほか、ブリトニー・スピアーズなどにも提供しています。
同じくJoshua Devon Walkerもシンガーソングライター兼プロデューサーです。
カイリ―・ミノーグなどに歌を提供するなど、こちらも大物です。
そんな大物の方々による一曲ですが、さすが日本を代表する歌姫、安室さんです。
大人の魅力たっぷりにしっとりと歌い上げ、聴いていると安室さんの世界観にどっぷりと包まれます。
美しく幻想的なMV
海辺でピアノの弾き語りを披露
白いドレスをまとった安室奈美恵さんがピアノで弾き語りをするMVに、まさに言葉を忘れて見入ってしまいます。
夕日の沈む浜辺に立てられたろうそくの灯りが、なんとも幻想的です。
自身を包み込むようなしぐさも、痛々しく英語の歌詞が分からなくとも、悲しみがにじみ出ています。
【FEEL】のアルバムに付いていたDVDなどにも、このMVが収録されていました。
ロサンゼルスで撮影されたというこのMV。ピアノの腕前も披露し、ファンを感動させました。
時を経てますます美しさが増した安室さん。長年にわたり、男性はもちろん同性のあこがれでもありました。
全編英語の歌詞を和訳!
込められた切ない想い
I don't wanna hang onto this rope no more
Trying to make it like it was before
Let me let you go
Tired of being tangled in this mess and I
出典: Let Me Let You Go/作詞:Joshua Devon Walker・Shelly Peiken 作曲:Joshua Devon Walker・Shelly Peiken
安室さんの曲では珍しくありませんが、この曲も全編英語の歌です。
MVや歌声からも切ない雰囲気は伝わってきますが、やっぱり歌詞を知りたいですよね!
まずは上の動画のサビ部分をみてみましょう。
”前みたいに戻りたいと、もがいてきたけれど、これ以上、縛られたくはないの”
恋人とうまくいっていない状況がこの一文で浮かび上がってきます。
”あなたを手放させて”
これは曲のタイトルでもあります。
解放させてー。
自分ではどうしようもできない、どうか私にあなたを手放させて、という切実な気持ちが伝わってきます。
”もうこの状況にも自分自身にも疲れ果てたの”
そう彼女は語っています。
Dirty words
Thought I saw a sign that said
do not disturb
Dirty little words
3 dirty little words
出典: Let Me Let You Go/作詞:Joshua Devon Walker・Shelly Peiken 作曲:Joshua Devon Walker・Shelly Peiken
1番の歌詞の中で目を引いたのが、dirtyという単語です。
直訳すると、”汚い言葉”です。
何を指しているのかというと、「邪魔するなよ」という恋人の冷たい言葉。
これを汚いと表現することで、どれほど彼女の心が傷付いたかが伝わります。
英語らしいニュアンスとも言えます。
”ちょっとした言葉。たった3つの汚れた単語。それがあなたが私に出していたサイン”
胸が張り詰めて、ちょっとしたきっかけで崩れ落ちてしまうような、そんな状況が思い浮かびます。