ユーミンが歌う『シンデレラ・エクスプレス』

究極のラブソング

2012年11月、ユーミン(松任谷由実)のデビュー40周年を記念してベストアルバム『日本の恋と、ユーミンと。』がリリースされました。

ユーミン究極のラブソング45曲と歴史的名曲『青い影』が収録されたアルバムです。

数あるユーミンの曲の中から45曲を選ぶってホント究極の選択ですよね?だってユーミンの曲はどの曲も素敵なラブソングばかりですから!

今回は、この究極のベストアルバムの中に収録されている『シンデレラ・エクスプレス』をご紹介します♪

余談ですが、2018年4月にはベストアルバム二部作完結編としてユーミンがファンに聴いてほしい曲45曲を選んだ『日本の恋と、ユーミンと。』がリリースされています。

45周年の記念アルバムですので、ぜひ聴いてみて下さい。『日本の恋と、ユーミンと。』には収録されていない45曲ですよ♪

【シンデレラ・エクスプレス/松任谷由実】JR東海のCMから社会現象に?!歌詞を解釈!コード譜あり!の画像

こちらはシンガーソングライター松任谷由実“ユーミン”のオフィシャルサイト「Yumi Matsutoya Official Site 松任谷由実 オフィシャルサイト」です。

最初の収録アルバム

『シンデレラ・エクスプレス』が最初に収録されたのは、1985年11月にリリースされたユーミン17枚目のオリジナルアルバム『DA・DI・DA』。

リリースから33年経った今でも全く色あせていない……私達の心に響く一曲です。

ユーミンはこのアルバムで第28回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞しています。

【シンデレラ・エクスプレス/松任谷由実】JR東海のCMから社会現象に?!歌詞を解釈!コード譜あり!の画像

ドキュメンタリー番組のために作られた一曲

『シンデレラ・エクスプレス』は、TBSで放送されたドキュメンタリー番組『シンデレラ・エクスプレス-48時間の恋人たち-』のために作られました。

週末、遠く離れた恋人に新幹線を利用して逢いに来る……そんな恋人たちのワンシーンをユーミンが曲にしています。

遠距離恋愛経験者にとって当時の切ない想いを思い出してしまう、そんな一曲でしょう。あなたの遠距離恋愛、その後どうなりましたか?

時代が変わってSNSやSkypeなどのネット環境が整っても、彼氏、彼女がそばにいない切なさは昔も今も変わりませんよね?だから今も心に響く一曲なのでしょう。

【シンデレラ・エクスプレス/松任谷由実】JR東海のCMから社会現象に?!歌詞を解釈!コード譜あり!の画像

JR東海のCMで新幹線ホームは……。

国鉄分割民営化により誕生したJR東海の最初の企業広告として、競合プレゼンテーションにより電通の三浦武彦らが提案した案が採用されたものであった。三浦は「新幹線は(人と人が出会う、町と町を結ぶ)コミュニケーションメディアである」というコンセプトを掲げ、このコンセプトを元に、当時の日曜午後9時東京発の最終「ひかり」をモチーフとした遠距離恋愛物語のシナリオを描いたものであった

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/シンデレラ・エクスプレス_(CM)

1987年日本国有鉄道が民営化され、JR東海が誕生しました。

JR東海の民営化初の企業広告として作成されたCM。そのCMにユーミンの『シンデレラ・エクスうレス』が起用されたのです。

先述した『シンデレラ・エクスプレス-48時間の恋人たち-』を見たJR東海の企画担当者の語った一言「あんなCM作りたい!」。

そこから膨らんでいったCM、ユーミンの『シンデレラ・エクスプレス』が起用されたのも自然な流れだったのでしょう。

そんなCMに触発されてか、日曜最終の新幹線ホームには別れを惜しむ遠距離恋愛中のカップルが目立つようになりました。

きっとCM放送前から新幹線のホームで別れを惜しむカップルはいたのでしょうが、CM効果でメディアからも注目される程の社会現象となったのです。

歌詞を紹介&コード譜も♪

東京発大阪行き最終列車「ひかり289号」編

Em7 Am7 FM7 E7
ガラス に 浮かんだ街の灯に
Am7 Gm7 C7 FM7 FM7onG
溶けて つい て ゆきたい
Em7 Am7 FM7 E7
ため 息 ついてドアが閉まる
Am7 Gm7 C7 FM7 Gon7 E7 Am7
何も 云わ なくて いい 力を下さい
Dm7 Dm7onG CM7/CM7
距離に 負けぬ よう

出典: シンデレラ・エクスプレス/作詞:松任谷由実 作曲:松任谷由実

大阪に転勤した彼。二人が逢えるのは彼が新幹線で会いに来てくれる週末だけ。

日曜の夜には大阪に戻る彼を見送らなくてはいけない彼女。出発の時間が迫る中、このまま彼について行きたい気持ちが溢れます。

そして次はいつ会えるのだろうかという不安な気持ちがため息とともに溢れた瞬間、新幹線のドアが閉まります。

言葉はなんていらない、二人の間にある距離に負けない強さを私にください!そう願いながら彼女は彼を見送るのです。