憧れたのは狙ったものを外さない恋愛上手な人。心を隠すことなく近づいてきたようです。
その人は自分にとっては「女神」。
薔薇が浮かんだ水はこの女子の心を表しているのでしょう。
美しく香り高い薔薇はプライドの高さも感じさせますね。
必ず相手のハートを打ち抜く女子に薔薇は相応しい花です。その薔薇に埋もれたまま歌うメンバーたち。
心も身体もその女子が仕掛ける恋愛の中に囚われていることを意味しています。
自分からハートを差し出していると思わせる歌詞もありますね。
「奪って欲しい」と自ら願いを女子に告げています。
この後このままハートを渡してしまうのでしょうか。
主導権を握るのは…
その上に立ちあがる
憧れの人の心に引き込まれてそのまま落ちていく…。
そんな予想を裏切って次の場面ではメンバー4人が立ち上がります。
薔薇で埋もれていたプールを裏面にして一転浅い水の上で踊る4人。
衣装はジャケ写と同じ、上が白で下半身は熱いレッドのワイド系パンツ。
水の上で踊れば水しぶきが上がります。それにプラスして上からも水が…。
ダンスで鍛えた足でなければ作れないキレイな水しぶきはさすが。
思いを込めた水しぶきは意志を持っているようにも見えます。
この場面で表すのは「逆転」でしょう。全てを相手に囚われる前にこちらからも攻めていく。
心が揺れることが無いように落ちてくる水に立ち向かいます。
駆け引きの行方はどうなるのでしょう。
誘いを待っていたの
映像は再び薔薇で埋め尽くされた水の中に横になっている4人に変わりました。
ここでは薔薇の中に「目」や「唇」の顔のパーツが浮いている様子が映し出されます。
誘いをかけてきたのか、誘いを待っているのか、どちらともいえない怪しげな表情。
そのまま薔薇の中にいる4人は怪しさに心地よさを感じているのでしょうか。
誘われても構わない、それともこの後の主導権を握るのは自分…。
薔薇の中で心が揺れたまま恋はどこに向かうのでしょうか。
ここで2回目の悲鳴が…
薔薇の中にいるメンバーと水しぶきを上げながら歌い踊る姿が交互に映し出されます。
恋の駆け引きをしたままMVも最大の山場を見せるようです。
薔薇が浮かんでいたプールが縦になって飛び出すメンバー。
君に向かってがむしゃらに愛を歌い叫ぶことを表しているのでしょう。
これまでゲリラ豪雨のように落ちていた水が止まりました。
迷いながら進む心を吹っ切ることで水を止めることが出来たようですね。
でもここで一転して水しぶきに襲われるメンバー。恋愛の名手の後ろから心を打ち抜いたのでしょうか。
壁になったプールから爆発をしたように飛び出す水。
思わずここで2度目の悲鳴を上げてしまうでしょう。
水に勢いづいた花びらが宙をまう中で歌い踊ります。
舞い散る花びらはもちろん君の心が放った愛。
愛の中で歌い踊り続ける姿でMVはフェイドアウトしていきます。
架空の中でも愛はリアル…
君の仕草 気がつくたび
憧れでは 測れない 心(こ)のざわつき
想いをひとつにして
描く おとぎ話
でも夢の果てに
知るんだ ふたりの 現実だけ
出典: トップガン/作詞:Hacchin’ Maya 作曲:ヒロイズム
本当は僕が先に君に恋心を抱いたのでしょう。君が見せる素振りは僕の心を揺らします。
ただ思いを寄せるだけの気持ちだけでは抑えきれない僕のハート。
大きさなんて決められない、口にはできなきくらい君に焦がれています。
僕と君が心を合わせて綴るのは「おとぎ話」。それは想像だけの世界で起きるストーリー。
例えハッピーエンドに終わっても本当の恋には程遠いのでしょう。
2人が夢見る恋の結末は2人にしか分からないようです。
でもそれがリアルで出来ている愛であれば2人はこの恋を終わらせることはありません。
最初の歌詞には君に対して「女神」という表現もありました。
神のような存在と駆け引きしたリアリティーのある恋。
想像上の世界で起きた2人の本当の恋心をMVは映し出しました。
最後に
NEWSの『トップガン』のMVは大量の花と水で熱い恋心を表しました。
美しさにクラっとしても逸らさない視線。心をからめとられてもアウェイにしない恋。
狙い上手な相手にハートを打ち抜かれるのを望んでも、恋の駆け引きに負けることは無いのでしょう。
今回もMVでのメンバーはあくまでクール。
イマジネーションとリアルの駆け引きがその表情を作ったのでしょうか。
熱い心のまま『トップガン』との恋はこの後も続きます。
