サビでは強い表現の言葉が多く使われておりとても力強さを感じますね。
学校の部活動やサークル、会社やバイト先など怖い先輩というのは色んな所にいるものです。
普段は自分に対して厳しく接するそんな人たちが優しくなる瞬間とはどんな時なのでしょうか。
おそらく主人公は何らかの功績をあげ、評価されたのでしょう。
そんな時に普段は「少し怖いな、苦手だな」と感じていた上司や先輩に優しくされるとつい嬉しくなってしまいますよね。
そして主人公の偉いところは、自分への厳しさが単なる意地悪などではなく愛の鞭であると理解しているところです。
叱られる事に感謝し、それをプラスの力に変えて邁進してする。
中々出来ることではありません。
そんな主人公だったからこそ、成果をあげた時はしっかりと褒めてあげたくなるのかも知れませんね。
厳しい人物といえばアニメの中で幽助の師匠に当たる人物の幻海師範が思い出されます。
そしてまた、幻海も歌詞にある様な「普段は厳しく時に優しい」人物なのです。
作中でも度々幽助に厳しい言葉を浴びせ辛い修行をするよう命じる幻海。
しかしそれは愛情の裏返しであり、愛する愛弟子が命を失う様な事が起こらないよう考えた上での行動でした。
優しい事だけが優しさではないのです。
出会いがあれば別れもある
過去を振り返る
今まで何回ヨロシクと元気に叫んだだろう
今まで何回サヨナラと泣いて別れただろう
出典: 微笑みの爆弾/作詞:リーシャウロン 作曲:馬渡松子
始まりがあれば終わりがあるように、出会いには別れが付き物です。
異性と恋人同士になる瞬間というのは何もかもが素晴らしく見えます。
世界が薔薇色に染まったかのような感覚にすら陥るでしょう。
主人公も例に漏れず相当幸せを感じていたようです。
大きな声でよろしくと言っているところを想像すると可愛らしいですね。
そして感情が豊かなのでしょう。
別れの時は涙を流している事が見て取れます。
アニメの中での出会いと別れといえばやはり仲間の死が想起されます。
中でも幽助にとって衝撃が大きかったのは師匠である幻海の死でしょう。
幻海は魔界統一編で戸愚呂弟との死闘の末に破れ、死を迎えます。
その事が大きなきっかけとなり幽助はパワーアップを果たすのですが、悲しみに暮れる姿が印象的でした。
歌詞の主人公は幽助と同じように出会いと別れを繰り返し成長して来たのですね。
答え合わせ
どっちだろう比べて多い数は
中にイコール書いてちょっぴりオトナさ
出典: 微笑みの爆弾/作詞:リーシャウロン 作曲:馬渡松子
主人公は自分の中でのこれまでの出会いと別れを数えています。
そしてその数はピッタリと同じでした。
つまり現在は恋人が居ない状態であるという事になります。
その事を嘆く様子もないところを見るに、主人公はやはり精神的にも成熟してきているようです。
経験を積む事が少しずつ大人になるという事だと考えているのですね。
とはいえ恋愛の数が多いければ良いという訳ではありません。
しかし、主人公の場合は全力で恋愛に向き合い成長する事が出来ているようです。
きっと全てに一喜一憂出来るような素敵な時間を恋人と過ごして来たのでしょうね。
飴と鞭そして仲間
メチャメチャ悲しいときだってふいになぜか
乗り越える勇気とPOWER湧いてくるのは
メチャメチャやさしい人達がふいに見せた
きびしさのせいだったりするんだろうね
ア・リ・ガ・ト・ウ・ゴ・ザ・イ・ます!
出典: 微笑みの爆弾/作詞:リーシャウロン 作曲:馬渡松子
ここでは先程とは逆に、優しく接してくれていた人が厳しさを見せていますね。
主人公は何か嫌な事があって塞ぎ込んでいたのでしょう。
そんな時に優しさでなく厳しさでもって励ましてくれたのです。
1番サビで優しさを見せた人々と2番のサビで厳しさを見せた人々は同一であると考えられます。
冒頭では都会で1人寂しさを感じていた主人公。
ですが今では、時に優しく時に厳しく自分と親身に接してくれる素晴らしい仲間たちと出会う事が出来たようです。
幽遊白書のアニメ中でも主人公の裏飯幽助は初め1匹狼でした。
決して群れる事はなく、後に仲間となる桑原とも毎日の様に衝突を繰り返していました。
けれどたくさんの困難を乗り越える中で多くの仲間に恵まれます。
サビの最後の感謝の言葉はそんな苦楽を共にして来た仲間へのメッセージなのだと読み取れます。
こういった所も歌詞の主人公と幽助の共通点といえますね。
恩返し
教えてもらった事を糧に
メチャメチャ楽しいときだって忘れないよ
いつまでも、勇気とPOWERなくさないよ
出典: 微笑みの爆弾/作詞:リーシャウロン 作曲:馬渡松子
サビの最後では成長した様子の主人公を見る事が出来ます。
1人前になる事が出来たのでしょうか。
人手を離れて1人立ちしている様子が見て取れます。
どんな時でもあの時教えてもらった事を忘れない。
自分を大きくしてくれた人々への感謝をこれからもずっと持ち続けて生きていこう。
そんな主人公の真摯な気持ちが伝わってくる歌詞ですね。