中学生だからって舐めると痛い目見るよ?
45678 OK OK 8小節 8小節 どうぞご自由に え? それで本気?
まじで歯応えなさすぎ OK OK 僕は1小節でいいよ
キック スネア キック スネアの間 パンチライン
はい 1パンでノックダウン 無敗のロングラン
そして今夜もこんなノクターン
出典: New Star/作詞:三浦康嗣 作曲:三浦康嗣
ラップバトルの基本のやり取りは、決められたフレーズ=小節でのリリック=歌詞の応酬です。
お互い同じ長さのフレーズの中で、いかに刺さる言葉を用いたり上手な韻の踏み方をするか。
それによって勝敗が決まる、それがラップバトルの基本的な流れとなっています。
伝説の人物・山田一郎の弟である山田三郎のスキルの高さも、この世界ではかなりのもの。
若干中学生でありながら、大したスキルを持たない大人であれば簡単に勝つことができるのでしょう。
子どもだからと舐めてかかってきた相手には、容赦なくそのスキルを発揮します。
8小節のリリックバトルのはずが、彼にとってはたった1小節の中の一瞬のリズムで十分。
その一瞬で必殺のラップリリック=パンチラインを繰り出し、相手をノックダウンさせてしまいます。
さらにそうやって易々と勝つことも、ほぼ負けなしの彼にとってはどうやら朝飯前のようですね。
彼の実力がどれだけ高いものかが、この箇所の歌詞からも読み取れるのではないかと思います。
大人びた彼の中学生らしい一面とは?
もしも僕が普通の中学生だったら…
明け方に眠り 昼過ぎに目を覚まして
窓から光 水を一気に飲み干し
ふと こんな時たまに思うよ
普通の中学生だったらって
出典: New Star/作詞:三浦康嗣 作曲:三浦康嗣
自分よりずいぶん歳の離れた大人たちのラップバトルに、唯一中学生として身を投じる彼。
普段はもちろん普通の中学生として、学校に通う生活をしています。
しかし一度ラップバトルに参戦すれば、そこに待っているのは時には命の危険も伴うような瞬間。
彼自身、元々落ち着きのある性格だった部分もあるのかもしれません。
しかしそんな境遇も相まって、普通の中学生よりはずいぶん大人びた少年となっているのでしょう。
同じクラスの友人たちが持つ、放課後や休日に遊びに行く日常や、明日も学校に行ける当たり前の日々。
時には、そんな当たり前の日常すら山田三郎にはありません。
それでも彼らのような、普通の中学生の日常がもし自分にもあったら。
まだまだ幼さの残る中学生であれば、時にはそう考えてしまう瞬間もあるのではないでしょうか。
どんな状況でも置かれた場所で最善を尽くす!
でも まあいっか これはこれで
そんなに悪くない
そして僕にはまだある未来
出典: New Star/作詞:三浦康嗣 作曲:三浦康嗣
ですが彼はもちろん彼自身の意志で、ラップバトルに参戦しています。
また時には学校を休んだり、放課後に兄である山田一郎の家業のお手伝いをしたりもしていますね。
それももちろん、彼自身がやりたくてやっていることなのです。
だから彼は、今の自分をきっと後悔しているわけではないのでしょう。
それに何より、彼自身まだ14歳という若さです。
普通であれば委縮してしまうような、大勢の大人に囲まれる環境で自分が一番の若輩者である状況。
彼はそれを一切コンプレックスとしていません。
彼自身は、この中の誰よりも一番年下である自分が一番未来のある人間である。
自分の置かれた環境を、そう前向きに捉えているのです。
どんな状況でも常に物事のプラスの面を見つけ、自分にとっての最善を見つけ出す。
それもまた、この山田三郎という人物の大きな強みの1つなのかもしれませんよ。
最後に
いかがでしたか?
今回はヒプノシスマイクより、山田三郎【New Star】の歌詞について解説致しました。
作中唯一の中学生として兄の大きな背中を追いかけながら、ラップバトルに奮闘する山田三郎。
彼のこれからの活躍からも、目が離せませんね。
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