4枚目アルバム「Nicheシンドローム」収録曲
2010年リリースアルバム収録曲
ヴィジュアル良し楽曲良し声良しバンド良しと、完璧なロックバンド「ONE OK ROCK」。
10代の頃からロックバンドとしての実績を積み今では世界中で愛されるバンドです。
そんなONE OK ROCKが4枚目のアルバムを2010年にリリースしました。
アルバムのタイトルは「Nicheシンドローム」。
この「Niche」とはくぼみや隙間という意味があります。
また、生物学的には「自分の適所」という意味も。
私たちが知っている「ニッチ」はある特定の層に対して使用することが多いですね。
実は生物学的な”多種と共存するために自分の適所を見つける”から発展した言葉だそうです。
そして「シンドローム」は症候群という意味です。
タイトルから考えてみると、”確実に狙える特定の隙間産業に依存するんじゃない”
”もっと自分たちのやりたいことをやっていこう”、そんな解釈ができました。
これはアルバム収録曲を見ても感じることです。
彼らの叫びや伝えたいメッセージがガツンとくるナンバーで構成されているのです。
活動休止を経て乗り越えた先に吹っ切れた何かがあったのではないでしょうか。
今の世の中への不満
Life is full of up and down
I keep on searching for permanent
security and satisfaction
We sometimes get great achievement
and encounter disappointment
出典: Shake it down/作詞:Taka 作曲:Toru/Taka
和訳すると次のような内容になります。
人生はアップダウン(山あり谷あり)
俺は永久的な平穏と満足を探し続けているんだ
俺たちはたまに大きな事をやってのける
そして、時には期待外れにも遭遇する
世界を見据えた音楽作りをする中で、感じることが色々あったのだと思います。
今の日本の音楽界にありがちな不条理さを感じていたのかもしれません。
不安定な産業で自分たちのやりたいことよりも売れることを重視する。
そんなビジネスマターな業界に一石を投じたアーティストでもあります。
反感やアンチからの攻撃にも屈することなく、自分たちの音楽を貫く。
彼らの活躍が世界へ広がり、そこに憧れる若い世代が育っている現在。
新しい時代の音楽をONE OK ROCKは体現しているのです。
初!アルバムチャートTOP10にランクイン
2005年から活動しているONE OK ROCKですが、2009年に5か月間活動を休止しています。
そのため、このアルバムは前作から1年7か月振りのリリースとなりました。
彼らの活動再開を切に願っていたファンにとって待望の4枚目のアルバムです。
初回特典盤ではプロモーションビデオやライブ映像が特典として収録されていました。
発売と同時に手に入れた方も多いのではないでしょうか?
さらにオリコン週間アルバムチャートランキング初TOP10入り!
週間ランキング4位という快挙を成し遂げています。
このことからも、みんなが待ちに待ったアルバムだったといえますね。
歌詞を和訳&解釈してみよう
そんな毎日くそくらえ!
不承不承なこの世界 ゆえに不条理 実に低迷
それを黙ってやり過ごす
そんな毎日とはおさらばバイバイ
You kiss my ass‼
出典: Shake it down/作詞:Taka 作曲:Toru/Taka
イヤイヤながらも仕方なく物事をやらなきゃいけないなんて面白くない。
不条理なことって沢山あって、それでも私たちは目をつぶって対応します。
誰もがそんな世の中で生きているけど、「お前らそんなんでいいのか?」。
そんなTakaの声が聞こえてきそうです。
最後の英文は直訳すると”俺のケツにキスしろ”となり、下品で侮辱する言葉です。
ここでは”そんな毎日”に対して「くそくらえ!」くらいの煽りとして受け取れます。
振るい落して立ち上がれ!
Let's shake it down
Get it up!
What I am doing is what you're thinking now
Everybody なにもかもとっぱらって
Let's shake it down
Get on up!
まだまだこれから Let's dance
型にはまらず You shake it down
出典: Shake it down/作詞:Taka 作曲:Toru/Taka
さあ振るい落して立ち上がれ!
お前が今考えていることを俺はやっているんだ
誰もが
さあ振るい落して前を向け!
踊ろう!
何もかも取っ払って
余計な重荷やプレッシャーや責任、そういう肩にのしかかってくるものを振り落とそう。
そうしたら気持ちも軽くなって何処へだって昇っていける。
ONE OK ROCKはそれをまさに体現しているという自負がありますね。
誰もが考えている「自由」を彼らは手に入れて思いっきり人生を生きている。
彼らの生き様を通して、夢や人生というものを掴み取りたくなる。
そんな気持ちにさせてくれるとても勇気付けられる歌詞ですね。
全部振り落として、本当にやりたいことのために生きろ!
夢を手にして、今もなお夢を追いかている彼らだからこそこの歌詞が心に響きます。