動画投稿サイトで人気の歌い手、鎖那の初の全国流通盤リリースから1年
ニコニコ動画などの動画投稿サイトで絶大な人気を誇る歌い手兼生主の鎖那。
注目を浴びていた彼女は、動画投稿サイトのクリエイターを集めたユニットHoneyWorksの楽曲にゲスト参加。
HoneyWorksが人気ユニットだということもあり、そこからさらに知名度を高めていった実力者です。
これまでHoneyWorksとのコラボでメジャーでのリリース経験も経ていますが、2017年9月27日、ソロ名義では初の全国流通盤をリリースしました。
ほぼ全曲で作詞作曲を担当!新たな才能を垣間見せる
タイトルは「Hush a by little girl」。
これまではHoneyWorks経由だったり、ソロでも自作の曲は見掛けなかったので、正真正銘新たな一面を垣間見せたアルバムです。
徐々に作詞作曲にも踏み込んでいくというのはありがちな話ですが、いきなりアルバムほぼ全曲を手掛けているというのは驚き。
彼女はソングライティングが苦手なわけではなく、好き好んでカバーを歌ったり楽曲提供を受けていたのでしょうね。
人の曲を歌うことを経てのフィードバックももちろんあるということで、まさに満を持しての制作だったのでしょう。
収録曲「シュテルン」のMVを公開!リリースから1年を経たのは?
今回注目するのはこの「Hush a by little girl」の10曲目、ラストを飾る「シュテルン」という楽曲。
リリースから約1年経った2018年11月21日、この曲のMVがニコニコ動画を中心とする動画投稿サイトで公開されました。
何故今になって1年前にリリースされたもののMVが公開されたのか?
それに関しての動機を鎖那はTwitterにて話していました。
楽曲は分身のような存在?MVも自ら手掛けた!
"Hush a by little girl"から「シュテルン」を投稿しました。歌詞を書いてるときメモがわりに台詞や漫画みたいなものをばーっと書き溜めるのだけど、この曲はとくに主人公に情があってああ、MVまで作ってみたいと思い立ち数ヶ月制作に没頭してました。楽しんでもらえたら嬉しいです。
出典: https://twitter.com/sanapri
どうやら鎖那はこの楽曲の登場人物に特に思い入れがあったようです。
歌詞の書き方も人によっていろいろあると思うのですが、彼女は歌詞以外のものも具体的に書き留めてイメージを固めていくのですね。
リリースから少し期間が開いたのも、自分でMVの制作に取り組んでいたことも関係があるようです。
しかし、音楽とはまた畑違いのMV制作にまで踏み込む辺りは流石。
本職でない人間が1曲のMVの制作に数ヶ月掛けるということに、相当な熱意を感じないでしょうか。
彼女ぐらいになれば、制作に協力してくれる人には困らないはず。
そこを自分で作り上げたいというのは、やはり曲は自分が生み出した分身のような存在だということでしょうか。
鎖那の憂鬱な語り口が心の闇を感じさせる
メロ部分の台詞調になっている部分が印象的ですね。
これも鎖那が歌詞を書くときに書き留めていた台詞の一部なのでしょうか。
キャラクターへの感情移入が感じられ、声色から憂鬱な雰囲気が伝わってきます。
楽曲は終始どこか心に闇を抱えているようなイメージ。
鎖那の可愛らしい声質も相まって「迷える少女」のようなニュアンスを感じさせられます。
映像も流石の完成度!
映像も制作に数ヶ月掛かったというだけあり、髪の毛が風に揺れる描写なども繊細で完成度が高いですね!
内容はまさに夜の街を彷徨う少女といった感じですが、映像だけでは解釈も少し難解。
歌詞と合わせてどんな内容が描かれているのか、読み解いていきましょう。
「シュテルン」というタイトルは?
歌詞の解釈に入る前に「シュテルンって一体どんな意味なの?」と思っていた方も多いのではないでしょうか。