みなさまいかがお過ごしでしょうか?
最近は九州地方で豪雨があったり関東でも梅雨入りしたりと、ニュース・新聞の話題も雨雨雨の日々に音楽を聴く人も多いのではないでしょうか。
いつも同じCDばかり聴いてるなぁ、とマンネリ化している方、たまには新たなジャンルを開拓したいという方、まずはこのmvをご覧ください!

彼らの名は、2cellos。

チェロの貴公子

チェロという、クラシック音楽の申し子のような楽器を演奏しているのに、奏でているのはポップスの王様・故マイケルジャクソンの名曲?!と驚かれるのでは?
また、なかには彼ら二人を一昨年の夏頃のCMで見かけた方もいらっしゃるでしょう。

「2cellos」、シンプルなグループ名とは裏腹に二人の来歴はなかなか複雑です。
まずメンバーは、スロベニア出身のルカ・スーリッチ(Luka Šulić)とスロベニア出身のステファン・ハウザー(Stjepan Hauser)。

二人は十代の頃、共にクロアチアのマスターコースに所属していました。その後、スーリッチはロンドン、ハウザーはマンチェスターに留学することに。そこから2cellosとして組むまでは変わらずライバルで大会で競うこともあったそうです。例えばハウザーは結成以前にすでに40ヶ国でのパフォーマンスを成功させ、イギリスの若いアーティストを対象としたコンテストで受賞経験があり、スーリッチも同じくフレッシュなアーティストのコンペティションで一位を獲得しています。単純にチェリストとしても、才能豊かな二人なのです!

2011年、ハウザーの友人のプロデューサーに、"Smooth Criminal"を弾いてみたらどうか、とポップミュージックへの挑戦をもちかけられたのがきっかけで、2cellosは誕生しました。

デビュー作ともいえる"Smooth Criminal"のアップロードからわずか6ヶ月後に1stアルバム「2CELLOS」のアメリカ盤がリリースされました。日本も同年9月に発売が開始されています。

二人はともに日本に親しみを持っていて、東日本大震災後はクロアチアのチャリティーコンサートに参加していたり、来日した時にもニコニコ動画の生放送で募金を募ったり、また今年はめざましテレビに出演も果たしました。ハウザーはかつて日本人の彼女がいたとかいないとか……?!

2015年春に行っているワールドツアーでは日本もふくまれ、全公演チケット売り切れという人気。まだ知らなかったというみなさん、音楽話のネタにいかがですか?

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2cellosの足跡、CD編

二人の来歴

彼らのデビュー作品となったこのアルバムをつくるにあたり、二人は「できるかぎり2本のチェロだけで演奏できる曲を選んだ」と語っています。500万回を超える視聴を得た"Smooth Criminal"はもちろん、洋ロック好きなら誰もが聞いたことがあるNirvanaの名曲"Smells Like Teen Spirit"など、様々なジャンルの"定番"を激しく時になめらかにチェロのサウンドによって新鮮な響きをもたらしています。
またギターも含めて弦楽器を触ったことのある人は、彼らのチェロの弾き方にも新鮮味をおぼえるかもしれません。通常ご法度とされている、弓を強くこすりつけたり叩きつけたりする技法にチェロを知る人も知らない人も、まずびっくりし、次によく聴きたくなること確実です。

intuition

"intuition"の単語の"tu"のを数字の"2=two"とかけた、タイトルもユニークな2ndアルバム。"直感"の意味を持つタイトルの通り聴いた瞬間「いい!」と思える曲が詰まっています。なかでもコアなファンも多いAC/DCの"Highway to Hell"はグラミー賞受賞経験のあるギタリストのスティーヴ・ヴァイとのコラボレーションをyoutubeの公式チャンネルにあげているのでCDではチェロの響きを、そしてmvではまさにクラシック楽器×現代楽器の融合が激しくあなたのハートをわしづかみにするでしょう。

そしてこのアルバム、なんと日本限定版がありディスク1には上記通常盤プラスThe Red Hot Chili Peppersの"Californication"のカバーと"Every Breath You Take"(邦題:見つめていたい)のボーナストラック、さらにディスク2には大人気をはくした海外ドラマGleeのサンタナ、セバスチャンとのフィーチャリングや一本のチェロを二人で弾くというパフォーマンスを動画にあげ話題になったColdplayの"Every Teardrop Is a Waterfall"、ジミヘンの愛称で親しまれたThe Jimi Hendrix Experienceの"Purple Haze"(邦題:紫のけむり)、The Dreen dayによる"Time of Your Life"、ピーター・ガブリエルの"The Book of Love"、そして、docomoのCMで黒白のチェロで挑発的な表情で魅せた"影武者"が盛りこまれています。

一番の最新作である「CELLOVERSE」はファン垂涎の豪華版!ファンではない人も楽しめること間違いなしです。たとえば一曲目は聴いたことのない人はいないくらいお馴染みのクラシック曲からイギリスのヘビメタバンドIron Maidenの"The Trooper"への転調が鮮やかで、mvが個性的なスウェーデン出身のDJ、Aviciiの"Wake Me Up"も原曲の軽快さが少しも損なわれずかつオリジナリティがあります。トラック11ではmvもおすすめで、北京五輪でも演奏したことのある中国人ピアニスト、ラン・ランと体力も楽器も猛然とすりへらす勢いで奏でています。2cellosオリジナルの"Celloverse"では彼ららしい、革新的でありながらも古くからあるものの美しさを融合させた曲となっています。

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2cellosの足跡、mv編

今までの軌跡

"Smooth Criminal"のmvをもう見たよ、という方に続けて視聴していただきたいmvをいくつかご紹介させていただきます。2cellosのmvはユーモアある作品が多く、またライブ映像も見られるのでyoutubeを使うだけで、2cellosワールドを楽しんでいただけます。

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