supercellの「星が瞬くこんな夜に」ってどんな曲?

「星が瞬くこんな夜に/supercell」の歌詞の内容が衝撃!ゲーム『魔法使いの夜』と世界観が一致?の画像

「星が瞬くこんな夜に」は2010年8月25日に発売された、supercellの3作目のシングルです。

TYPE-MOONより発売された伝奇ビジュアルノベルゲーム「魔法使いの夜」の主題歌としても話題になりました。

「星が瞬くこんな夜に」とリンクする!?「魔法使いの夜」のあらすじ

「星が瞬くこんな夜に/supercell」の歌詞の内容が衝撃!ゲーム『魔法使いの夜』と世界観が一致?の画像

「星が瞬くこんな夜に」が主題歌となった、「魔法使いの夜」のあらすじを説明します。

舞台は1980年代後半の地方都市である、三咲町で、主人公の静希草十郎が、電気も通っていないような田舎の高校から三咲高校に転校して来るところから物語がスタートします。

ある日、草十郎は三咲高校の生徒会長、蒼崎青子が魔法を使っている所を目撃してしまいます。

「坂の上にあるお屋敷には、2人の魔女が住んでいる」という噂のあるこの町。

青子は、その魔女の一人だったのです。

青子は屋敷に住む、もう一人の魔女である久遠寺有珠から魔術を使うところを目撃した草十郎を殺すように言われ一度は殺そうとします。

しかし、紆余曲折の末に、草十郎は、命は助かりましたが青子と有珠の監視下で生活するという条件を課され、二人の屋敷で共同生活を送る事になったのでした。

「星が瞬くこんな夜に」は、あらすじから察しはつくかと思いますが、魔法や伝わらない想いなど、「魔法使いの夜」のゲームの世界観に当てはまるところが多いことでも話題になりました。

「星が瞬くこんな夜に」歌詞解釈

ゲーム「魔法使いの夜」の世界観を見事に表現したこの楽曲

ゲームの内容を踏まえて歌詞解釈するのも良いのですが、今回はあえて楽曲単体で、歌詞の意味を考えてみたいと思います。

ドラマ仕立ての歌詞の世界をお楽しみください。

キミがいれば一生記憶に残る瞬間に

それはとても静かな夜で
つんと冷たい空気は頬をさした
思わずきっとキミをにらんだ
「……ボクのせいじゃないですよ」って
そんな顔をしてる

なんでもないこの瞬間が
一生記憶に残るような気がしたんだ

出典: https://twitter.com/TamasakaMatoi/status/247719705182355457

好きな人と一緒に見る景色や、過ごす時間はとても特別なものですよね。

「冷たい空気」という歌詞から季節は冬なのでしょう。

空気が澄んで星がよく見えることからでしょうか、星を見にやってきた二人の関係性が少しだけ分かるのがこの冒頭の歌詞です。

「キミ」の話し方や「私」の態度から「キミ」は「私」の後輩のようですね。

 寒いという理由で睨んでしまうような素直になれない「私」ですが、「キミ」が隣にいて、反応返してくれるこの時をとても愛おしく思っているのが分かるのが次の歌詞ですね。 

何気ないこの瞬間が一生の思い出になるという想い。

これだけでも「私」の想いの深さが分かる歌詞ですが、この後の歌詞でそれがより一層分かるようになっていきますよ。

続きの歌詞も見てみましょう!

星に願うなら「この時よ続け」と

星が瞬くこんな夜に 願い事をひとつ
「叶うなら この時よ続け」と
同じ空を見上げながら 大切な事ほど
すぐそばにあるのかも なんて思ってた

出典: https://twitter.com/songword_bot/status/917560917952389120

この部分の歌詞の凄いところは星と「キミ」が対比されているところではないでしょうか。

数万年前の光が遥か彼方から届く星と、ほんの少し手を伸ばせば届く距離にいる「キミ」という対比です。

「キミ」に自分の想いが届くはずなんてないとどこかで思っている「私」ですが、空の星に願いをかけ、想いを届けるよりずっと簡単だと思ったのではないでしょうか。

すぐ隣にいる大切な人に思いを伝えればいいのに、星相手にひっそりと祈っているところに不器用さが感じられて逆に愛おしいですね。 

伝わらない一方的に好きな気持ち

いつも一方的な感情
それじゃ伝わらないことくらい
わかってるつもりよ
元々鈍いキミはきっと
私が怒ってばかりいるように
見えるだろうけど

出典: https://twitter.com/Kuma00512/status/911970465320599552

「キミ」のことが本当に好きで、いつも「キミ」のことを想っている「私」の心情が描かれる歌詞ですね。

好きだから怒ってばかりというのは、もしかしたら、いつも心配して怒ってしまうのかもしれませんし、この曲の冒頭で寒いというのをこじつけて「キミ」を睨みつけたように照れ隠しに怒ってしまうのかもしれません。

そんなことじゃ伝わらないというのを「私」はわかっているのですが、それでも簡単には態度を変えられないのでしょう。