恋をすることによって、様々な喜びを知ることができた主人公。
恋をする前は、日常のささいな出来事になんて目もくれなかったのでしょう。
明日(未来)についても、さほど深く考えることもなかったのかもしれません。
しかし、恋をすることによって晴れやかな気分になり、未来に希望を抱くことができたのです。
それに恋をしたからこそ「貴方」という恋人を深く知ることができました。
どんなことをしたら、恋人は喜んでくれるのか。
どんなことをしたら、恋人を悲しませてしまうのか。
恋をする中で、恋人のことを少しずつ理解していったのだと思います。
2番~ラストの歌詞
例え別れることになったとしても…
当たり前なんてものはなくて
いつか失うこともあるわけで
その上で貴方を見つけたこと
運命に感じていたよ
出典: 恋をしたから/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
どんなに情熱的な恋愛をしたとしても、いつか破局してしまう可能性はどのカップルにもあります。
例え結婚をして、ずっと仲良しだったとしても、いつかは死別する時がやってくるのです。
遅かれ早かれ、いつかは別れを受け入れなくてはいけません。
この主人公も、恋人との別れがそのうちやって来ることを理解しています。
そして、別れることになったとしても、恋人との出会いは運命だったと信じているようです。
この主人公にとって、恋人との出会いはとても大きなもので、かけがえのないものなのでしょう。
好きだからこそ、別れが辛く感じる
さらに言えば私は貴方を
貴方が思う以上に大好きで
好きで 好きで 好きで
今 とても 辛いのです
出典: 恋をしたから/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
恋人に対して、好きな気持ちが止められない主人公。
恋人が思っている以上に、主人公は好きな気持ちを抱えているのです。
好きな気持ちが強すぎて、主人公は別れることに辛さを感じています。
頭では「いつか別れがくる」と分かっていても、自分の気持ちに噓をつくことができません。
いっそのこと嫌いになれたら、恋人との別れもすぐに受け入れられるのでしょう。
しかし、それが出来ないからこんなに苦しんでいるのだと思います。
恋をして暗い気持ちを味わった主人公
恋をしたから
空が寂しく思えた
恋をしたから
明日が少し怖かった
恋をしたから
恋をしたから
出典: 恋をしたから/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
恋をして、悲しい気持ちや苦しい気持ちを知ることができた主人公。
夕方の暮れていく空を見て、破局寸前の自分たちの状態を重ねて合わせてみたり、
破局してしまう将来のことを考えただけで、不安や悲しさが押し寄せたり…。
このような状態になる前(付き合い始めた頃)は、幸せな気持ちでいっぱいだったのでしょう。
しかし、破局を目前にして、主人公の心の中はとても暗くなっています。
「恋をしなかったら、こんな苦しむこともなかったのに…」といった気持ちなのでしょう。
それでも、きっと恋人と出会えて良かったと感じているのだと思います。
恋をしたから色々な気持ちを知ることができた
覚めないでほしい夢も見たわ
1人歩く影に貴方を求めた
寂しさも苦しさも
恋しさも愛しさも
全て
恋をしたから
恋をしたから
出典: 恋をしたから/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
恋をする前の主人公は、一人ぼっちで孤独を抱えていたのだと思います。
その寂しさを埋めたいと思っていた時に出会ったのが、今の恋人なのでしょう。
そして恋人と付き合い始めてから、夢のような時間を過ごしたことが分かります。
「いつまでも夢のようなこの時間が続けばいいのに」と思っていた主人公。
しかし、現実はとても残酷で、破局を迎えようとしています。
恋をしたからこそ、この主人公は楽しい気持ちから辛い気持ちまで、
様々な気持ちを知ることができたのでしょう。
まるで、今までの出来事をゆっくりと振り返っているように感じられる歌詞ですね。
破局した方が良いのかもしれないけど…
忘れられないものなどなくて
譲りきれない思い出ばかりで
当たり前なんてものはなくて
いつか失うこともあるわけで
出典: 恋をしたから/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
「好きな恋人との関係を断ち切れるわけない!」という気持ち。
そして「誰だっていつかは別れてしまうのだから仕方ないのかも…」という気持ち。
そのふたつの気持ちの間で、心が大きく揺れていることが分かりますね。
周りの人が指摘する通り、別れた方が結果的には良いのかもしれません。
ダラダラ付き合い続けることによって、主人公が幸せになるとは限りませんしね。
しかし、ロジックだけでは割り切れないのが恋愛です。
破局することが合理的だと分かっていても、好きな気持ちは抑えられません。
だからこの主人公のように、恋愛で苦しむ人が世の中にはたくさんいるのでしょう。
勉強のようにもっと簡単に答えが出せたら楽なのですけどね。