井上苑子とは?

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井上苑子は、1997年12月生まれの兵庫県出身のシンガーソングライターです。

11歳の頃から作詞・作曲、路上弾き語りなどの活動を始め、小学生で初ワンマンライブを経験するなど早い時期から積極的に活動していたことで知られています。

中学生のときには名門ライブハウス・心斎橋クラブクアトロでワンマンライブを開催し、ライブハウスの史上最年少ワンマンライブの記録を更新しました。

それらの活発な活動が地元メディアやケーブルテレビなどを中心に取り上げられて注目を集め、関東圏の高校進学で拠点を関東に移すなどさらに活動を広げていきました。

そして、2013年4月には15歳で初の全国流通盤「ソライロブルー」をリリース、2年後の2015年7月にはわずか17歳でミニアルバム「#17」をリリースしてメジャーデビューを果しました。

ポップでキャッチーなメロディや10代の感性が発揮された等身大の歌詞で、同世代の女の子を中心に指示を集めています。

井上苑子「ふたり」

ミニアルバム「#17」収録曲

「ふたり」は前述したメジャーデビューミニアルバム「#17」に収録された曲で、アルバム1曲目の「大切な君へ」と並んでこのアルバムのリード曲ともいえる作品です。

好きな人と念願の恋人同士になれた女の子の、舞い上がっているけどまだ不安もある心情がリアルに描かれています。

「#17」は10代の女性アーティストのデビュー作ながら、オリコン週間チャートで66位にランクインしました。

通常盤に合わせて、DVDが同梱された初回限定盤もリリースされました。

アルバム「Hello」にも収録

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「ふたり」は井上苑子の初のフルアルバム「Hello」にも収録されています。

彼女の高校卒業に合わせて発売されたこのアルバムには、他にも「大切な君へ」、「だいすき。」などのヒット曲やインディーズ時代からの曲「線香花火」、「赤いマフラー」などが収録されています。

井上苑子の、それまでの活動の集大成といえるアルバムです。

オリコン週間チャートでは16位を記録し、自身初のオリコンアルバムランキングトップ20入りを達成しました。

「ふたり」の歌詞を読み解く

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前とは違う毎日

アラームより早起きした六時二分前
寝ぼけ眼のあなたを
「おはよ」って迎える二時間前
夜遅くまで同じテレビ番組を見ながら 途切れぬやりとりもう二週間
想うだけの二ヶ月前とは違うの

二年ぶりのショートカットはまさにあなたのため
毛先は跳ねるし 友達に朝一番に囲まれるし
でも答えない 教えない 二日前にあなたに言われた
「きっと似合うよ」の一言が理由なのは二人だけの秘密

出典: ふたり/作詞:井上苑子,柳沢亮太 作曲:柳沢亮太

「ふたり」の歌詞では、憧れだった「あなた」と晴れてカップルになることができた女の子のドキドキの一日が描かれます。

一方的に想うだけだった苦しい時期は終わり、夜遅くまで「あなた」とやりとりできるような関係になれた主人公。

「アラームより早起きした」という描写には、「あなた」に会えることを思えば毎朝学校のために起きることも辛くなくなった、むしろ朝が楽しみになった主人公の心情が表れていますね。

何気ない一言がきっかけで長い髪をばっさりと切ってショートカットになってしまうほど、「あなた」を強く想っていることが分かります。

好きなあなたとの甘い時間

甘いのは苦手なあなたが 少しだけ口付けたキャラメルフレーバーより
クリームが残る口元 それ見て笑う瞬間が
わたしにとっては 何よりも甘い時間で

二つに伸びる影が一つに
二人の息が止まる
好き 好き 好き過ぎる
あなたには照れた顔隠すけど
もう 怖いくらい もし嫌われたらとか...
いつでも あなたの「好き」でいたいの

出典: ふたり/作詞:井上苑子,柳沢亮太 作曲:柳沢亮太

二人で過ごす時間が、主人公にとって何よりも甘く大切なひと時なんだと分かります。

一見何気ない時間でも、二ヶ月前の主人公はそれが何よりも欲しいと願いながら一人焦がれていました。

そんな片想いの頃から比べると、きっと「あなた」と堂々と一緒にいられる今は夢のような毎日なんでしょうね。

そして、サビでは「影」の描写で高校生の恋人同士の初々しいキスが描かれます。

その瞬間は主人公にとってはどうしようもなく想いが大きくなるひと時で、その一方でこの幸せをもし失ったら…という不安も頭をよぎります。

始まったばかりの恋愛の中で揺れる女の子の心情描写がリアルですね。

あなたに翻弄されて

二歩先を歩く背中越し まだ見えない二年先も今と同じように
あなたとわたしの好き嫌いを 二人で分かち合えてるのかなあ?
二番線まで見送ってくれた すぐ二分後にそんなのメールしたら
重いかなあ...
なんて にらめっこしてる画面に あなたから先に届いて
「思った通り、短いの可愛かった」って
短い髪じゃ照れた顔隠せていないじゃん
もう...

出典: ふたり/作詞:井上苑子,柳沢亮太 作曲:柳沢亮太

「二歩」「二年」「二番線」「二分後」など、数字の2を意識した言葉が続くこの部分。

「あなた」が少し前を歩いている様子には、まだ並んで歩くのは照れくさい二人の初々しさが表れています。

アルバムタイトルの「#17」は、青春真っ只中の「17歳」という年頃を表現しているのでしょう。そして、「ふたり」の歌詞もそんな17歳の恋が舞台になっているのではないでしょうか。

そんな17歳にとって二年後とは、高校を卒業し、それぞれの将来に向けて旅立つ時期です。

まだどうなるか分からないけれどあっという間に来てしまう未来。

それを想像しながらも、「あなた」からの何気ないメールで幸せな「今」を感じずにはいられない主人公の可愛らしさ・危うさが印象的です。