Look in your eyes again 心から今を愛せますか?

出典: Hikari/作詞:今井了介・為岡そのみ 作曲:今井了介・為岡そのみ

本曲のテーマがここに集約されているといっても過言ではないでしょう。

曲中、何度も繰り返されるこのフレーズは、直前フレーズと同じく問いかけスタイルになっています。

Look in your eyes again=もう一度あなたの目を見て。

自分自身で、今の自分を見詰め直してみてと言っているのですね。

これは老若男女問わず、世の中の全ての人に向けての問いかけでしょう。

体調や心の状態はどうかな?今自分がいる環境に満足しているのかな?人との付き合いはうまくできているかな?

見詰め直すことは色々あります。

ひとつひとつを丁寧に見詰め、今の自分を心から愛することができているかを考えてみてね。

そう問いかけているのです。

心の支えになるもの

ふと思い出す人

疲れた夜には 誰かにすがりたくて
気持ち通わせた人 今何してるかしら

出典: Hikari/作詞:今井了介・為岡そのみ 作曲:今井了介・為岡そのみ

悲しいことがあったり何かに失敗したりして、心が折れそうになったことってありませんか?

そんな時はとても人恋しくなります。

心身ともに疲れ果てると、独りで立ち直る為には、かなりの時間とパワーが必要でしょう。

誰かに傍にい欲しい、癒して欲しい、そんなことを思った時、ふと思い浮かべる人がいるはずです。

歌詞にある“気持ち通わせた人”は、必ずしも恋人といった存在だけを指すものではないと思います。

友人であったり家族であったり、会社の同僚・上司や学校の先輩・後輩など。

自分が信じて心を許したことがある相手なら、それは全て“気持ちを通わせた人”なのです。

一瞬を永遠に

今日も明日もずっと 変わらないと信じてる
あなたといる この一瞬を 永遠にしたくて…

出典: Hikari/作詞:今井了介・為岡そのみ 作曲:今井了介・為岡そのみ

仏教的考え方でいえば、世の中は無常です。

この世の中の一切のものは常に生滅変化し、永遠不変のものはないという教え。

確かにそうであると理解する一方、この歌詞のように、変わらないと信じることも大切ではないでしょうか。

特に人との関わり合いにおいて、永遠を信じるのは素敵なことです。

一期一会という言葉があるように、一生に一度の出会いかもしれません。

それならば尚更、その出会いを永遠のものと考え、未来につなげていきたいものです。

光の温もりを感じる

光の差すこの温もり あなたに届いて欲しい
Look in your eyes again 心から今を愛せますか?

出典: Hikari/作詞:今井了介・為岡そのみ 作曲:今井了介・為岡そのみ

光は明るさと共に、温かさも、もたらしてくれます。

温かさは幸せな気持ちにさせてくれる、人間にとって不可欠な要素です。

どうぞあなたが幸せでいてくれますように。

もし何か困難な状況にあるのなら、この温もりを届けてあげたい。

そう思う優しさが滲みでています。

そして再度の問いかけです。

ここでは先ほどより、もう少し踏み込んだ問いかけのような気がします。

それは親が子供に与えるような愛情を、言葉の中に感じるからです。

“心から今を愛せているか”と自問するとき、見栄強がりはいらないから、素直な気持ちで見つめてみてね。

もし愛せていないと思ったとしても焦らなくて大丈夫だよ、そんな風に語りかけているように聞こえます。

どのように生きるか

自分のLife Storyをみつめ直す

長い時間(とき)を かけて紡ぐ
綻(ほころ)びさえ愛せる私だけの Life Story

出典: Hikari/作詞:今井了介・為岡そのみ 作曲:今井了介・為岡そのみ

長い人生をどのように生きるか、どんな人に出会うか、それはすべて自分自身で築きあげるものです。

人生の途中で起こしてしまった失敗や、それにより味わった挫折感。

取り戻すことができない時間を、ただただ悔やんだこともあったでしょう。

だがそれも、時間の経過とともに愛することができるようになるのです。

この歌の主人公は全てをひっくるめて、それが自分の人生なんだと思えるようになりました。

それだけ今は心に余裕があり、充実した人生を送っていることの表れでしょう。

これが私だけの人生の物語よと、自信を持って語れるのって素敵ですね。