Eveの新作アルバム「おとぎ」より「ラストダンス」のMVを公開!過去作と繋がる世界線
2019年2月6日にリリースされるEveのニューアルバム「おとぎ」の収録曲「ラストダンス」のMVが12月14日、公開となりましたね。
今回のMVはEveが過去に公開してきた「ナンセンス文学」「ドラマツルギー」「アウトサイダー」のMVも同じく手掛けたMahによるもの。
そしてこの3曲と同じ世界線で今回の「ラストダンス」のMVは描かれているのではないか…と感じさせる描写が映像の中に見られました。
これまでの作品を見てきたファンの方にとっては、この4作品がどのようにして繋がっているのか気になってくるところでしょう。
今回は公開された「ラストダンス」のMV、歌詞を元にその内容を読み解いていきます。
そしてこの楽曲が入り口となる方もきっとおられることでしょう。
過去の作品を知らない、そういった方にも伝わる内容を心がけて書き綴っていきます。
絡み合う切れ味の鋭いギター、不敵に踊るリズム隊、スピード感溢れるメロディ。
今回もファンの期待を裏切らない作風となっていますね!
楽曲はどうこう言うよりもじっくりと聴いていただくとして、気になるのはどこで過去作と繋がっているのかということでしょう。
「ラストダンス」が過去作と繋がる部分は
床にばら撒かれたカルテ
このMVの舞台は病院。(当然普通の病院とは似ても似つかない雰囲気ですが)
全身白の服装でフードを被った人物が居るのですが、この人物が医者です。(医者と呼んでいいものかどうなのか…)
そして問題のシーンは1:30~丁度2番のAメロが始まる箇所ですね。
この医者と思しき人物が5枚のカルテを床に放り投げる場面がここで登場します。
この場面こそこの人物が何者なのかを物語る部分。
床にばら撒かれたカルテにはそれぞれ、過去作に登場した主人公の顔写真、そして今回登場する少年の顔写真が載っているのです。
この人物がそれぞれの作品の主人公のカルテを持っているのは何故なのか。
まだ見ぬ糸を引いて 黒幕のお出ましさ
出典: ドラマツルギー/作詞:Eve 作曲:Eve
そう、この歌詞にもあるように過去の3作にはそれぞれ主人公の運命を握っている黒幕が登場していたのです。
その黒幕こそがこの人物。
この人物がそれぞれの楽曲の主人公の元へ赴き、裏で糸を引いていたのです。
過去作に登場した3人の運命を握っていたのは、全て同一人物だったということですね。
そして今回の主人公はこの黒幕の手によってどんな運命を辿るのか…。
ここから「ラストダンス」の歌詞を見ながらその内容を読み解いていくこととします。
1枚だけ黒く塗りつぶされている?
と、その前に。
ばら撒かれたカルテが全部で5枚だったという点も見逃せませんね。
4枚は楽曲に登場した主人公たちのものとして、残りの1枚は?
黒く塗りつぶされていて誰のものかはわからなくなっています。
これは黒幕がこの患者の処置を失敗してしまったという意味のようにも思えますが…。
もしかすると今後このシリーズの5作目が登場するということを物語っているのかもしれませんね。
夢なんて叶いっこないという空気が蔓延する世の中
ここに蔓延る摩天楼
君の確かな芽を摘んできた
叶えたいもの全て奪い攫っては
僕をねじ曲げてく
出典: ラストダンス/作詞:Eve 作曲:Eve
「芽を摘む」という表現は、若い人の才能を潰すようなときに使われるものですね。
そうやって芽を摘んでいるのは、「ここに蔓延る摩天楼」…すなわち淀み切ったこの街自体といったところでしょうか。
世の中に蔓延する「夢なんか追ったって叶いっこない」という雰囲気が、若い芽をダメにしていっているようなイメージですね。
そして主人公もそうやって夢を奪われた一員のようです。
夢を追い掛けるなんて滑稽だと嘲笑う
価値観違い 嫌いなあいつは
滑稽なんて嗤いあって
上品な言葉乗せあって
待って焦って足掻いた
せっせ知恵を絞って せっせ欲をかいて
エゴに堕ちてゆけ
出典: ラストダンス/作詞:Eve 作曲:Eve