ゆずの原点回帰となった名曲「翔」とは?
ゆずの34thシングル「翔」は、2011年11月30日にリリースされました。2011年と言えば東日本大震災があった年です。全国ツアーをまわっている間に、自分たちの原点をみつめなおして書かれたという曲と歌詞は、フォークデュオの真骨頂とも言うべき爽やかさと深みにあふれています。
この曲は、フジテレビ系『世界体操2011』のテーマソングであり、CDに先駆けてダウンロードでも販売されました。
また「翔」はYoutubeで動画も一部公開。その再生回数はなんと37万回以上。そしてフル映像はPV集の「録歌選LAND」に収録されています。
youtubeで動画をcheck

youtubeでは「翔」のPVの一部をみることができる。
この曲を作曲したリーダーの北川は2011年の10月に結婚もしています。震災と結婚という大きな変化のなかで、「翔」という曲にいったいどんな思いがこめられているのか、考えてみたいと思います。
「翔」の歌詞を紐解く
ではまず「翔」の歌詞をみていきましょう。
僕らはいつも試されている
立ち塞がる大きな壁に
だけどどうか1つだけ信じてほしいんだ
それは僕らにしか越えられない壁だと
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1173401486
冒頭から大きな困難があったことがわかる歌詞です。その困難は”壁”という言葉で表現されています。そして困難にあっているのはゆずのふたりだけではなく、多くの人々でもあるのかもしれません。リーダーである北川は、そんな困難がありながらもその壁を越えていけると最初から励ましてくれています。
悲しい事が多すぎて
窒息しそうになるのなら
大きく息を吸い込んで
果てしない空に吐き出せばいい
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1173401486
またこの歌詞でも、窒息しそうになるような悲しい事が多いという現実に対して、果てしない空に吐き出せばいいと歌っています。
確かに2011年には震災という大きな悲しみがありました。でもそれだけではなく、この時期に書かれたこの歌は、どんな悲しみに対しても立ち向かうことができると今でも人々を励ましています。
いつの日か翼広げ 羽ばたくその時
貴方と笑う
それは僕の生きる意味
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1173401486
さらに歌詞を書いた北川は厳しい困難を前にしながらもいつも希望を歌っています。この歌詞は自分自身の結婚を前にした決意が語られているのかもしれません。自分自身の歌う意味、生きる意味を深く考えたのではないでしょうか?
出会いの数だけ別れはあるさ
それは逃れようのない事実だけど
限りあるこの時を 限りあるこの命を
共に生きてゆくと誓った
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1173401486
この部分では、別れがあるという厳しい現実を受けいれています。それは友だちとの別れや恋人との別れというだけではなく、実際に誰かが死んでしまうことさえ受け入れているということなのかもしれません。
いったい誰がそんな悲しみを簡単に受け入れられるでしょう。
でもゆずの北川はそういった悲しみを受け入れるだけではありません。
そういった時間や命に「限りある」ということを知っていて、
なくなってしまうからこそ大切なものとして理解しています。
だからこそ愛する人たちと一緒に生きていくことを誓えるのでしょう。
そして 誰もが愛を探す 時には迷いながら
何処までも続いてゆく道の途中で
何度だって乗り越えられる その先にある明日へ僕ら進むんだ
出典: https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1173401486
次の歌詞では自分自身や愛する人のことだけではなく、わたしたちの誰もが迷いながら愛を探すことについて語っています。そしてそれが道の途中であると歌っています。これは少し難しい部分です。