ポールチェンバースとは

ポールチェンバースのベースオントップ解説の画像

モダン・ジャズの名盤に多く、その名前を連ねるポールチェンバースは1935年にアメリカ合衆国のピッツバーグに生まれました。

元々は、ベースでなくチューバを中心とした管楽器を演奏していました。

それが功を奏し、彼のメロディアスでパワフル、そして、軽快なべースランニングが実現されていると言われています。

アルコ奏法という弓で弾く奏法を得意とし、マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンなどジャズに詳しくなくても、その名前を知っているような有名なミュージシャンと共に演奏をしました。

1969年に肺結核で死去し、34年という短い生涯を終えましたが、モダン・ジャズ界において彼が残したものは非常に大きいです。

ベースオントップとは

ベースオントップ」は元々、Blue Noteレーベルより発売されました。

レコーディングされたのは1957年7月14日で、今からちょうど60年前です。

2014年にはユニバーサルミュージックが選出する「あなたも、きっと好きになる。ジャズの100枚」にも選ばれて、アンコールプレスされた1枚になっています。

ベースオントップ参加メンバー

アルバムに参加したメンバーを紹介していきます。

ドラム アート・テイラー

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アート・テイラーはニューヨーク生まれのドラマーであり、パーカッショニストです。

突出した個性やテクニックはありませんが、むしろそれを特徴にして大成したミュージシャンです。

出過ぎず、とはいえ、埋もれることのないドラムは他の楽器とうねるように絶妙に混ざり合います。

彼の生きた時代のジャズ盤のクレジットを見ると、信じられないほどアート・テイラーの名前を見ます。

それほど彼のドラムは時代に必要とされていました。

ギター ケニー・バレル

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アメリカ合衆国デトロイト出身で、今の時代を生きるジャズ・ジャイアンツの一人でもあるのがケニー・バレルです。

ブルースをルーツとしたジャズギターは小気味の良いフレージングと出しゃばり過ぎないおしゃれなアドリブが特徴的で、ジャズギターの巨匠と呼ばれています。

ピアノ ハンク・ジョーンズ

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アメリカ合衆国ビックスバーグ出身のジャズピアニストであるハンク・ジョーンズ。

「ミスター・スタンダード」の異名を轟かせるほどジャズのスタンダードに精通していました。

ベースオントップ全曲解説

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アルバムベースオントップ」は元々6曲入りですが、プラス1に合わせて7曲解説していきます。

1.イエスタデイズ