アルバムからのシングルカット

不遇の15thシングル

Janne Da Arc【Rainy~愛の調べ~】歌詞の意味を考察!捧げることで見えた明日とは?の画像

このシングルは少し前にリリースされた4thアルバム『ANOTHER STORY』からのシングルカットでした。

そのため、売り上げは芳しくなく、この時のJanne Da Arcとして初めてTOP10入りを逃したのです。

そういった意味では不遇のシングルと呼べる『Rainy~愛の調べ~』

リリースは2003年です。

その後ベストアルバムに収録されたり、ライブの最後に演奏されたりと存在感を表していきます。

その理由はなんといってもキレイなメロディと澄んだボーカル、叙情的な歌詞でしょう。

Janne Da Arcが得意とする、切ない系の泣かせるバラードとしての地位を確立していったのです。

リリース時、アルバムの前にリードシングルとして発売されていれば恐らくチャートを賑わせたはず。

そう思えるほどに素敵な楽曲なのです。

バージョンによって異なりますが、曲の長さは5分〜8分と長めです。

イントロや間奏、アウトロの長さが他の曲たちとは桁違い。

それほどまでに感情を込めた、今も色褪せることがない名曲『Rainy~愛の調べ~』。

まずはその世界観からご紹介しましょう。

『Rainy~愛の調べ~』の世界観

なにかしらの理由で、愛する「君」という存在を失った主人公が悲しみに暮れながら思い出を紡ぐ物語。

それがこの曲『Rainy~愛の調べ~』の世界観です。

いったい「君」とどのような形で別れることになったのか。

そこにはとても深く、喪失感に満ち、涙なしでは語れないほどのストーリーがありました…

ちなみに先にリリースされたアルバムバージョンと、後のシングルバージョンとでは歌詞が異なります

今回は、ライブでもよく演奏されるアルバムバージョンをベースに考察していきます。

では、歌詞の世界にご案内いたします。

「君」との別れを嘆く導入部

消えることのない「君」との思い出

君との 想い出だけは
一つも 雨に流れない
短すぎた季節の中で
まだ君が笑ってる
二人で 輝きながら
確かな 愛を育てたよね
最後の言葉になるけれど
捧げたい この唄を、、、。

出典: Rainy ~愛の調べ~/作詞:yasu 作曲:yasu

静かなサビから始まる導入部。

Janne Da Arcサビから始まる曲が多いようなイメージがあります。

それだけ、曲として言いたいこと、核となる部分を伝えたいという想いが強いからなのでしょう。

この曲も例に違わず、冒頭から核心に触れてきます。

この曲の概要説明で少し触れた通り、なにかしらの理由で「君」を失った悲しみに暮れる様子が描かれています。

この部分で大切なキーワード。

それは「最後」と「捧げる」のふたつです。

このキーワードをまずは記憶にとどめておいて、先を読み進めていきましょう。

喪失感で満たされた心

何処にいても「君」の片鱗に触れてしまう

一月の雨に濡れ 街を歩いた
ゆきかう人々は 誰も忙しそう
びしょ濡れの背中まで 泣いてるみたい?
一人にしておいて、、、もうすぐ寒い冬が終わる

出典: Rainy ~愛の調べ~/作詞:yasu 作曲:yasu

1コーラス目のAメロの部分です。

ここの歌い出しがアルバムとシングルとで少し異なっています。

上記はアルバムバージョンですが、シングルバージョンでは下記のようになっています。

降り出した雨に濡れ 街を歩いた

出典: Rainy 〜愛の調べ〜 (Single Version)/作詞:yasu 作曲:yasu

お伝えした通り、今回はアルバムバージョンで考察を進めます。

とはいえ、季節的な表現だけなので影響はありません。

公式のコメントとして、歌詞変更の理由は下記のように語られています。

Rainy 〜愛の調べ〜 (Single Version) (4:59)
アルバムバージョンから曲の構成や一部の歌詞が変更されており、前奏、間奏、後奏が大幅カットされ、全体の演奏時間も8分弱から5分弱にまで短縮されている。このため、現在Janne Da Arcのシングル表題曲で唯一ギターソロが存在しない曲となっている。
歌詞を変更したのは発売した季節が違うためである。
曲終盤のコーラスはファンによるものである。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Rainy_〜愛の調べ〜