MVがとにかくクール！
廃墟に飛び散る火花？！
まずは、とにかくMVを観ていただきましょう！
いかがでしたか？
舞台は廃墟。その中で、左右からライティングされたSOUL'd OUTのメンバーがとてもかっこ良く演奏していきます。
ときおり飛び散る火花もそのかっこ良さに拍車をかけており、さらにハイスピードで展開されるカメラワークも非常にクールな仕上がりになっています。
また、ホワイトバックで演奏するシーンでは、メンバー同士が幾重にも折り重なって、まるで千手観音をイメージさせるかのような演出にもなっています。
まさに、数え切れないほどの怪物（MONSTERS）が攻撃してくる（ATTACK）かのような映像は、「1,000,000 MONSTERS ATTACK」というタイトルにぴったりですね。
5枚目のシングル
それでは、次に「1,000,000 MONSTERS ATTACK」の基本情報を紹介していきましょう。
2004年リリース
「1,000,000 MONSTERS ATTACK」は、2004年4月21日にリリースされた5枚目のシングルです。
彼らのデビューは2003年なので、わずか1年足らずの間で5枚のシングルをリリースしているということになります。
これは、実にハイペースであり、CDが売れていた時代を象徴しているように感じます。
そんな時代に沿ったリリースが功を奏してか、オリコン週間チャートでは7位という好成績を残しています。
実際、筆者も中学生の頃には、SOUL'd OUTを聴き漁っていました。
今となっては、テレビ番組の影響もあってかフリースタイルやラップがフューチャーされていますが、まだそれほどラップが浸透していなかった時代だったので彼らのデビューは鮮烈な印象を残しました。
また、カップリングに収録された「ラジカルメッセージ ～Culture Of Destruction～」共々、「なんでそんなに」という楽曲に向けたアンサーソングとして発表されたことも有名です。
ちなみに、「なんでそんなに」はK DUB SHINEの楽曲であり、その時代のポップな風潮を取り入れたヒップホップを痛烈に批判している、いわゆるディス曲です。
2004年にリリースされた「理由」というアルバムに収録されています。
それに対して、楽曲を通して自分たちのヒップホップスタイルを貫こうとしたのが「1,000,000 MONSTERS ATTACK」というわけですね。
ヒップホップ界ならではの楽曲でのディスり合いを楽しめる1曲としても話題になりました。
タイアップも獲得！
また、この楽曲はTBS系の番組である「ランク王国」の2004年4～5月度のオープニングテーマに起用されました。
「ランク王国」は深夜帯の番組であり、このタイアップの獲得により夜更かししている若者の耳に入る機会は多くなったのではないでしょうか。
そう考えるとオリコン週間チャート7位という成績も頷けます。
さらに、ゲームソフト「FIFA トータルフットボール 2」付属のDVD「SOUND TRAX DVD」のサウンドトラックにもこの楽曲は使われているそうですが、こちらは公式には発表されていません。
アルバム「 To All Tha Dreamers」に収録
2005年リリース
また、この楽曲は2005年2月2日にリリースされた2枚目のアルバムである「To All Tha Dreamers」の3曲目に収録されました。
1枚目のアルバム「SOUL'd OUT」のリリースがデビューしてから、わずか7ヶ月ほどという異例のスピードリリースだったので、このアルバムのリリースまでには少し時間が空きました。
それにしても、SOUL'd OUTのリリースはスタートダッシュがすごかったことが改めて分かります。
ちなみに、2枚目のアルバムとしての位置付けにはなっていますが、実際には1枚目と2枚目の間には「Movies & Remixies」というリミックスアルバムを挟んでいるので、アルバムリリースとしては3枚目です。
シングル曲としては、「Love, Peace & Soul」、「Magenta Magenta」、「BLUES」、「To All Tha Dreamers」も収録されており、大ボリュームな内容になっています。
さらに、収録楽曲はそれらを含んだ全22曲。
今の時代で22曲も収録するアルバムなんて、なかなか見たことないですよね！
シングル曲が多く収録されている分、1枚の中で世界観を繋いでいくのは困難になるはずです。
そのため、楽曲の合間に「インタールード」という、いわゆるつなぎが収録された特殊な内容になっています。
そして、このようにひとつひとつの楽曲を繋いでいき世界観を作り上げていく内容に沿った「Planet Earth, Your Network」というテーマが掲げられ、SOUL'd OUTここにありという仕上がりになっています。
また、それはセールス面においてもその存在感を示しており、オリコンチャートの初登場順位は1枚目を上回って2位を記録しました。
このように、SOUL'd OUTを代表するアルバムと言っても過言ではないでしょう。
