大森靖子の人間性からその歌詞の意味を考察
「ZOC」はシンガーソングライターの「大森靖子」を中心として結成されたアイドルグループです。
うまく馴染めなかった体験
私じゃない 私じゃない
猫は殺してない 殺せも言ってない
私でいい 私でいいから私を庇わないで
出典: DON’T TRUST TEENAGER/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
思春期特有の孤独感
「DON’T TRUST TEENAGER」は作詞者大森靖子の私小説・エッセイ的な書き方をされています。
歌詞中に出てくる「私」とは大森靖子本人、もしくは「ZOCのメンバー」を指していると考えられるでしょう。
この歌詞からは大森靖子の「少女時代」に起きた事件のことを想像させられます。
大森靖子は学生の頃金髪にしていて周囲にうまく馴染めませんでした。
そんな折、学校の近くで猫が殺されて疑いの目は普段から悪目立ちしていた大森靖子に向かいます。
実際は本当に殺していないのでしょう。さらに殺せとも言っていないとなれば彼女は無関係ということです。
怒りと無力感
庇ったら いじめの標的になる中学生のルール
出典: DON’T TRUST TEENAGER/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
周囲から浮いていた大森はいじめの標的となります。しかし同情し庇ってくれる人が居たのかもしれません。
すると今度は庇ってくれた人がいじめの標的となってしまいます。
自分のせいで他人まで危害が及ぶことに大森靖子は怒りと無力感を感じたのでしょう。
犯人は自分でいいから放っておいてほしい・庇わないでほしいという学生時代の繊細な気持ちが表現されています。
少女時代の大森靖子はこの出来事を機にある決意をしたのかもしれません。
メンバーとファンに対する愛
バカで強いほど神様になるアンチテーゼ
私は私の目に映る世界だけを
幸せにするそれが正義だ
なんとでも言ってろよ 壊れないさ
出典: DON’T TRUST TEENAGER/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子
大人になった大森靖子は自分の目の届く範囲の人を守ろうと決意します。
それは学生時代に庇ってくれた周りの人たちを守れなかったことが原因なのかもしれません。
「バカで強い」とは大森靖子本人のことです。
「ZOC」は何かと炎上しがちなバンドといえます。
大森靖子は自分を真っ先に叩かせることでメンバーやファンを炎上から守っているのではないでしょうか。
この歌詞には「バカだから何を言われても動じない。私が防波堤になる」という決意が込められているのです。
十代を信じるな
初期衝動の否定
大人になれば消える衝動なんてゴミ
そんなものに縋ったこと一度もないから
DON'T TRUST TEENAGER
出典: DON’T TRUST TEENAGER/作詞:大森靖子 作曲:大森靖子