My Hair is Badの魅力に迫る!
新潟県出身!今じわじわと人気急上昇中のスリーピースロックバンドMy Hair is Bad(マイヘアーイズバッド)。皆さんご存知でしょうか。
その人気のヒミツは、椎木知仁さんが繰り広げる、女々しさの中にも心を打つリアルな表現。
そして聴き手の心に訴えかける直球で素直な歌詞にあります。
バンド名でピンとこなかった人も曲を聴けば耳にしたことのある曲がたくさん。
人気曲ランキングTOP10発表!10〜6位!
第10位 ドラマみたいだ(2016年)
誰かに愛されて 誰かを愛している
何かに気づけなくて 何かを傷つけてる
それだけなんだ 結婚する気もさらさらないと
言ってたお前もとうとう 式まで挙げちゃう
出典: ドラマみたいだ/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
別れて初めて彼女の大切さに気づき、そしてその後悔を歌ったのがこの楽曲。
当たり前が当たり前で無くなったときに、普通であることの大切さを痛感します。
多くの人が経験したことがあるような情景を描いた歌詞で、自分の思い出と重なりフラッシュバック。
抜粋したこの部分の歌詞には、そんな切なさがぎゅっと込められています。
その中でも注目したい歌詞は、3行目にある「それだけ」という部分です。
客観的に見てしまえば、なんてことないのかもしれない。
自分の思いに蓋をしていくように、意図的に見ないフリをしているように読み取ることができます。
それを汲み取ると、胸が締め付けられるような気持ちになってしまう。
しかし、その見て見ぬフリができないような事実が、自分の胸に突き刺さるのです。
そんな様子が「それだけ」という歌詞の続きでわかります。
第9位 卒業(2016年)
渋谷駅前は今日もうるさい なかなか二人になれない
たまには手を繋ぎたい そんなに素直になれない
帰りの電車はギュっと混みあい 降りる扉は反対
その瞬間ふと目と目が合い 二人、手繋いでいたんだ
出典: 卒業/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
彼氏彼女の上手くいかないもどかしい恋愛模様が描かれている一曲。
街の喧騒と2人のすれ違う情景が目を閉じれば瞼に映り、メロディに椎木さんの声が乗って心にジ~ンと染み渡ります。
歌詞からはこの後2人がどうなったかは描かれていませんが、聴き手の数だけ様々なストーリーを想像することができるMy Hair is Badらしいおすすめの曲です。
楽曲のタイトルは「卒業」。
抜粋したこの歌詞だけでは、何から「卒業」したのか全てはわかりません。
しかし情景を想像することで、ここから物語が始まっていくということがわかります。
1行目から「場所」と「人物」が確認できるでしょう。
このようにMy Hair is Badの歌詞には連想のしやすさがあり、そのおかげで共感が生まれているのです。
第8位 恋人ができたんだ(2016年)
恋人ができたんだ 本気で好きと思う子なんだ
君の調子はどう?君の調子はどうだい?
恋人ができたんだ 君には似ても似つかないんだ
君の調子はどう?君の調子はどうだい?
出典: 恋人ができたんだ/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
元彼女に恋人ができたということを伝える歌詞が衝撃ですが、実は元彼女のことを今でも忘れられず想っているという気持ちを歌っています。
元彼女に彼氏ができたことを知った心境や、それでも今彼女に対しての好きという想いなど、恋心がいっぱいに詰まったおすすめのバラード曲です。
「恋人ができた」という状況は、この楽曲の主人公にとって幸せなこと。
しかしそれをわざわざ、元恋人に伝えるように歌っています。
その理由は「未練」という他ないでしょう。
今付き合っている人を嫌いということは決してないはず。
むしろ抜粋した歌詞の1行目にあるように、心から「好き」だと思っているはずなのです。
でも、いつでもずっと「満たされない」という気持ちになってしまう。
今の彼女の方が、君よりも素敵な人なのかもしれない。
それでも「未練」を捨てきることができない、人間の不甲斐なさがよく読み取れる楽曲です。
第7位 運命(2017年)
偶然だった 最後であの日と同じ服
僕は遅れて行った 見慣れない短い髪だった
気不味くて珈琲で流し込んだ でもなぜか味はしなかった
沈黙が続いていた その瞬間 僕は悟った
出典: 運命/作詞:椎木知仁 作曲:椎木知仁
男女の別れを描いた切ない一曲。
両A面シングルになっていて、この「運命」は男目線で、そして対になっているもう一曲が女目線で別れを歌っています。
一つ一つの情景がとてもリアルで、言葉がストレートに胸に突き刺さります。
その時々に思った言葉をダイレクトに綴られた歌詞で、メロディを聞いたその瞬間、歌の中に引き込まれ自分が主人公になっていきます。
彼らの魅力が十二分に感じられるおすすめの曲です。
特に注目したい歌詞は「偶然」という部分。
この楽曲のタイトルは「運命」です。
偶然は「思いがけない」というような意味を持ちます。
そのため「運命」とは交わることのないような言葉なのです。
しかし「運命」が伝えたかった事実は「別れ」というもの。
まるで別れることが当たり前だというような、男性目線の歌詞。
そう思っていたはずなのに「偶然」が、その思いを乱していくのでしょう。
そうやって僕の気持ちがグチャグチャになって、彼女の行動に振り回されてしまう。
別れるはずなのに、その現実を受け止めたくなくなってしまうような思いを読み取ることができます。
聴き手の胸に突き刺さるような「僕の心の乱れ」が感じられる楽曲です。