Candid Love
気取らず素直でいたいの
恋は飾り絵じゃないから
C-C-C! 噂の C-C-Girl!
眩しさの破片
揺れてC-C-C! みつめてC-C-Girl!
ハートから抱いて!
出典: C-Girl/作詞:森雪之丞 作曲:Nobody
ここからはコーダの部分。
改めて、主人公の性格と、恋に対する気持ちが表明される歌詞です。
3行目に登場する「飾り絵」というのはどういう意味なのでしょうか?
飾り絵といえば、インテリアとして部屋の壁に掛かっている物。
雰囲気重視、ちょっとおしゃれ、そしてステイタスを示す、そんな意味がありそうです。
であるならば、主人公のストレートな想い「相手のことを好きという気持ち」とはまったく違いますね。
1番サビの歌詞を繰り返し、ストレートな気持ち、相手にして欲しいことを素直に伝える主人公なのでした。
“C”のもう1つの意味
さて、先ほど歌詞の解釈のなかで「CはCandid(率直な)の略です」と書きました。
ただ、これには浅香唯さん自身が別の解釈を説明しています。
これは2016年に放送された音楽番組「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」に浅香さんが出演した時のこと。
浅香さんは「CはビタミンCのことです」と説明したのです。
先ほどWikipediaの引用で触れた化粧品が関係しているそうで…。
また、発売当時は「男女交際のA・B・Cと関係がある」という解釈をした人もいたそうです。
抑圧された高校球児の妄想力が暴走したのか? 浅香唯の「C-Girl」の「C」はあの「A・B・C」の「C」かと思ってた遠藤章造に、浅香唯が真実を告白した。 6月7日の「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」では「今聴きたい1988年6月の名曲」と題して、当時ランクインしていた曲が紹介された。そのうち
背伸びした感じが可愛い
以上が歌詞の解釈です。
高級ホテルのプールを思わせる場所に、まだ若い(おそらく10代)の女の子がデートに来ている様子。
ちょっと大人っぽい雰囲気を出そうとする、主人公の背伸びしている感じが伝わってきて、可愛らしいです。
また、この当時はちょうどバブル景気で世の中が沸いていました。
歌詞のシチュエーションからも「羽振りの良さ」が垣間見えます。
では最後に、この曲がヒットした1988年を振り返ってみましょう。
アイドルが大活躍の年だった1988年
この記事の冒頭で「1988年は多くのアイドル楽曲がヒットした年」と書きました。
実際、この年のオリコンチャート週間1位を獲得したアーティストを並べるとこうなります。
※あいうえお順、敬称略
- 浅香唯(2曲)
- Wink
- 荻野目洋子(2曲)
- 男闘呼組
- 工藤静香(2曲)
- 少年隊(2曲)
- 杉山清貴
- 長渕剛(2曲)
- 中森明菜(2曲)
- 中山美穂(3曲)
- 光GENJI(4曲)
- 氷室京介
- 松田聖子(2曲)
- 南野陽子(3曲)
このうち、太字にした4名は当時「女性アイドル四天王」と呼ばれていました。
いずれの方も、複数曲でオリコン週間チャート1位を獲得しています。
この時期の荻野目洋子さん、中森明菜さん、松田聖子さんはアイドルではなく歌手として認知されています。
男性アイドルでも、ジャニーズ事務所の少年隊と男闘呼組、そして光GENJIが圧倒的な人気。
光GENJIの「パラダイス銀河」はレコード大賞を受賞しています。
以上、余談ですが当時の雰囲気をお伝えさせていただきました。
あわせて読みたい、おすすめ記事
愛が止まらない
【Wink/愛が止まらない】MVからにじみ出る2人の魅力が凄い…歌詞と共に解説!実はカバー曲だった - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
レコード大賞受賞アーティスト「Wink」のヒットソングでもある「愛が止まらない」。今回はこの「愛が止まらない」のMVについてまた、歌詞についても紹介していきます。